ハノイは今週から暑い日が続いてます。もう半袖じゃ無いとやってられません。



1日目 つづき



MRTスクンビット駅で降りるとそのままソイカーボーイへ向かう。相変わらずのネオンと待ち受けるレディ達に懐かしさと高揚感が湧き上がる。

Hはこの見慣れない風景をキョロキョロ見渡し、肌を露出している女の子達に圧倒され、sevenの腕を持つ力が強くなる。

元々の計画ではここで三つのGOGOを見学する予定。一つは下着の店、オカマの店、全裸の店だ。

果たしてHはどんなリアクションをするのだろうか。ベトナムではあり得ないこの光景にどんな感想を持つのだろう。

Hはまだ若いし、ドン引きされる可能性もあったが、それならそれで上手くなだめる変な自信があった。


まずはシャークに入る。綺麗どころも多いし、この店の雰囲気も好きだ。流すミュージックもseven好み。

扉を開けると小気味好いリズムと15人ばかりのダンサー達が目に飛び込んでくる。

ディックサーブの子達が数人さっと寄ってくるがH連れなのを確認すると少しその勢いが鈍る。



デ「あそこが空いてるよ」


S「オッケー」


こなれた感じで席に着く。Hも隣にすっと座る。ビアチャンとコーラを注文。


H「おー、凄いね!皆綺麗!」


S「だろー?Hも踊ったら?」


H「わっ!オッパイ見えてるよ・・・」



レディ達のレースのプラジャーから透けた乳首に気づいてHは思わず口が開けっ放しになっている。


S「はははは、口を閉めろwww」


Hは口を閉じて辺りを見回す。


H「ね、ここ女の子も入っていいの?」


S「もちろんOKだよ」


辺りを見回し、女連れのファラン客を指差す。


S「な?女性客もいるだろ?」


H「うん・・・」



Hは余りの衝撃に少し引いてる感じ。



S「さ、Hが踊らないなら俺が踊ってステージに立つか!」


そう言いながら上半身でリズムに合わせてダンスしながらステージに向かう振りをする。



H「きゃははは!ダメだよダメ!怒られちゃうってww」



笑いながらsevenを制する。Hも緊張が少し解けた様子。



H「ベトナムなら逮捕だね!」


S「ははは、そうだなww」



すると白いワンピースを着た呼び込み女の子を見つけた。日本の友達の彼女だ。



S「やぁ、久しぶり!!元気?」



呼「久しぶりー!元気だよー!」



S「今日はベトナムの彼女連れて来たんだ」



呼「えー!ベトナム!肌が白い子だねー」



S「おい、肌が白くて美人だってさww」



そう言いながらHの方に振り向くと、そこにはあからさまに不快な顔のHが。



H「その女、誰・・・」



うっ、しくったか・・・・



S「ああ、友達だよ。俺の友達の彼女なんだ」


すかさず、彼女に日本の彼氏の話を切り出す。


S「彼とは仲良くやってる?」


呼「うん、やってるよ!!」


S「そうか、良かったね」


うんうんと頷く彼女。Hがその会話を聞いて顔が緩み出す。


S「ドリンクどうぞ」


呼「ありがと!」



そう言うと、彼女はライトビールを注文する。


S「お!お酒飲めるようになったんだ」


呼「へへへ、うん」


Hと3人で乾杯する。Hも英語で彼女に何か話しかけている。


H「彼女は服が他の子と違うんだね」


S「そうだな、彼女はダンサーとかじゃなくて外でお客さんに声かける仕事だからね」


H「へーそうなんだ」


Hも段々とリズムに合わせて体を揺すり出した。一通りの店のシステムとかも説明し、Hからの質問にも丁寧に答える。



H「タイランド凄いね!」


S「楽しい?」


H「うん!楽しいよ!」


ハノイとは違う開放感を感じたのだろう。すっかり何時ものHになっていた。



S「そろそろ次の店へ行こっか?」


H「はい!」



呼び込みの彼女にチップを渡し、会計を済ませて店を出る。


次の店はシャークの目の前、オカマGOGOのコカドゥだ。


店に向かって歩くseven。店の前でタムロしているレディ達が発する異様な違和感にHは怯む。


H「え?sevenさん、ここ?ここ?」


S「そうそう、おいでww」


Hの手を引っ張り、店へと連れ込んだsevenだった。