一ヶ月くらい前に

「ハノイから少し離れたニンビン県にある、有名なお寺に初詣に行きたいのだけど、どうやって行けばいいの?」

ってスタッフに聞いて見たんですよ。まぁHと行こうと思ったのですけどね。

そしたら私達も行ったことないから一緒に連れて行って欲しいとか言われ、「じゃワゴン車でもチャーターして行こうか」と言うことになったわけなんです。

その時はワゴン車のチャーター代くらいなら俺が払うからいいよ!と言ったのですが、昨日幹事の子からメールが。

参加人数40人、運転手付き大型バスチャーターと書かれてました。

自分的には自分の机周りに座ってる子達を対象に言ったつもりだったのに、いつしか近隣部署も含めた一大イベントに育っていたと言うこの結末・・・

幹事の子に「なんでこんなに参加者が居るの?」と聞くと、車代タダなら私達も行きたいとそこらじゅうから頼まれたからだとの事。


「車のお金はsevenさんが出すと言いましたよね?」


とか念を押され、


「も、もちろん・・・」


と言わざるを得ない状況と相成りました。一体いくら取られるのだろうか・・・


Hに言ったら当然「私は行かない!ご勝手に」とブチ切れられました。

ワゴン車と言ったはずなんだが、なぜゆえ大型バスになっているのだろう・・・不思議だ。



1日目 つづき



コカドゥに入るといきなりミッツマングローブを低くしたようなディックサーブがこちらを見る。


うっ・・・


余りの鋭い眼光に一瞬怯むseven。Hも少しビビってる様子。



ミ「どうぞー、ここ空いてまーす!」



と、ミッツの手が入り口の左手の空席を指す。


取り敢えず席に座り、再びビアチャンとコーラを注文。ざっと周囲を見渡す。



H「ね、さっきの人、レディボーイじゃない?絶対そうだって!私初めて見た!」



S「そりゃそうだろwwこの店の人は全員レディボーイだよww」



H「はぁーーー?この踊ってる人も??」



S「そうそう、綺麗な子でしょ」



H「はぁ???この人だよ!この人!」



思わすポールダンスしてる子を指差すH。



S「ばかっww指差すんじゃねぇwww」



Hの指を絡め取り、頭を軽く叩く。



H「はぁー?本当に???」



まだ納得いかない様子。かなりの衝撃らしい。


すると、



H「うはっ」



突然そう言いながら目を手で覆い隠すH。


その方向を見るとインド系らしき兄ちゃんが、呼んだ子のブラを剥ぎ取り、生乳を両手で揉みしだいていた。


相手がLBと知ってのプレイ、いや、本来の男が持つ隠された欲望をHに垣間見られたような気持ちになり、自分も少し恥ずかしくなる。



S「そろそろ出ようか・・・」



何と無くその場を離れたくなったので早々にチェックを済ます。



それにしてもコカドゥ、可愛い子結構居ますね。前回来た時に一緒に写真撮った子も健在でした。その時は店で唯一の完全サイボーグ(工事済み)だと言ってました。しかも胸はホルモン注射のみの天然物だそうです。



次に向かった店はお馴染み全裸店のスージーウォン。ここもHには刺激の強い店なので少し心配になったが、取り敢えず入ってみることに。


扉を開けて直ぐに目に入る全裸の女性達。相変わらず年齢は少し高めだが、スタイルの良い子もチラホラ居るようだ。


ここのディックサーブは余り客に無頓着なようで、席の案内も特に無かったので空いてる席を勝手に探して入口から左手の席に座る。

席に座る時にHの顔を見たのだが両手で顔を覆い、指の隙間からしっかりと周りを見回していた。

ステージを挟んだ向かいの「かぶりつき席」では、大股広げて具を見せつけてるレディとガン見してるファラン。

この店ではHはほぼ無言。流石にハードル高過ぎたか。デックサーブを呼んでビアチャンとコーラを注文する。



S「Hも脱いで踊ったら??ww」



バシッと肩を叩かれたが言葉は出なかった。これは少し気まずいと思い、話しかけてみる。



S「どう?びっくりした??」


H(コクッコクッ)



まだ言葉が出てこないらしい。ただ、ダンサー達も恥ずかしさを見せずに堂々としてるし、客も普通に楽しんでるような雰囲気のせいか、Hも幾分表情が緩んできた。



そして最初に出てきた言葉。



H「肌が黒い子ばっかだね・・・」



S「ちょwwまたそっちかよwww」



Hの悪い癖は女は肌が白い事が絶対条件であり、あとは痩せていることが第一だと考えていること。そして自分はその両方を併せ持ち、しかも美人だと真剣に思っていることだ。


だからsevenはHの容姿を今まで一度も褒めたことがない。むしろペチャパイやら言ってけなす方が多い。もちろんHはムキになって怒るが、そんな自意識過剰な所にムシが好かないのだ。だから可愛いと思っても褒めない。


いつもその事で軽い喧嘩になる。女の子はスタイルや肌の色だけでは判断出来ないし、顔だって色んな可愛さがある。一番大事なのは性格だしね。やつは全然わかってない。


まぁ、そんな面も含めてHは子供みたいで可愛いのだが。


暫くダンスを見ているとお馴染みのショータイムが始まる。レズビアンショーを期待していたが、今日はストリップで最後にアソコから万国旗をダラダラ出すやつだった。

Hにとっては初めての事なので食い入るように見つめている。万国旗が出てきた時は「わっ!」なんて声を上げていた。


すると一人のダンサーが万国旗を引っ張れとsevenに催促して来た。待ってましたとばかりに曲に合わせてノリノリで引っ張る。

出てくる出てくる。Hはsevenの肩を叩きながら大笑いしている。sevenも振り付けしながら面白可笑しくひっぱる。


そして万国旗が途切れ、ダンサーが手を広げて会場から拍手がわいた。糸巻きのようにsevenの両腕に巻いた万国旗を回収せずにダンサーが引き上げたので、どうしていいかわからずオロオロするフリをオーバーアクションするseven。


Hはその姿を見て、指差して大笑いした。こいつの人を指差す癖、なんとかしてほしいが・・・



(よし!何とか楽しんでるようだな・・・)



ショーが終わり、会計を済ます。時間も11時を過ぎていたのでタクシーでホテルに戻ることにする。



ソイカから少し離れた場所でタクシーを拾い、行き先を告げる。直ぐにベッタリと巻きついてくるH。


S「どうだ?タイランドは楽しいか?」


H「うん、凄い楽しい!ハノイよりずっと楽しいよ!服は可愛いのが多いし、ご飯も美味しいし!LBもすごく沢山居たし、それから・・・それから・・・」


タクシーを降りるまで今日の楽しさを喋り続けるH。この裏のない素直な所がHの可愛いところ。良くも悪くもバカ正直に言葉を発する。




ホテルのフロントで預けてあったカードキーを受け取る。フロントマンは男の姿だが厚化粧しているLBだった。


何食わぬ顔をしたままエレベーターに乗りこむ二人。扉が閉まり、無言のままsevenがフロントの方をそっと指差す。




S「・・・くくくっwww」




H「ぶっ・・ふふふwww」





お互い言葉は発しないが、Thaiならではのこの光景に自然と笑いが込み上げてくる。Hのsevenの腕を絡める力がぎゅっと強くなる。



エレベーターを出た瞬間、



S「プフフ・・ワッハッハッハッハwww」



H「きゃはははははwwww」



押し殺していた笑いが大声に変わり、静まり返った通路内に二人の笑い声が響きわたるのだった。



つづく