途切れ途切れで済みませんでした。今回が最終回です。


4日目


Hと過ごす最後のバンコク、夕方4時の便で帰る予定。

朝10時頃目覚めて荷物をまとめた後、11時頃にタクシーでMBKへ向かう。家族や友達にお土産を買いに行くためだ。

Hのお母さんには白いハンドバッグ、弟にはTシャツ、友達には化粧品なんかを買う。お父さんには無いのか?と聞くと「要らない」と答える。

黙って居たけどどこの国でも父親の影は薄いのか。自分とHのお父さんを重ね合わせ、とても寂しい気持ちになる。

丸亀製麺でランチを取って早々に空港へと向かう。名残惜しいのかタクシーの中でHは無言でsevenの肩に頭を預けたまま、窓からの景色を見つめている。

長い時間一緒に居てこれだけストレス無く楽しく過ごせる相手と言うのはそうそう居ない。普段は結構自己主張するくせに、こうやって一緒に過ごすとほとんど文句も言わず、sevenの後ろを付いてくる。

まさに可愛いやつ。これでスタイルがseven好みだったら・・・おっと、この辺にしておこう。


空港内の免税店で商品を眺めながら時間を過ごす。どうしてもHのお父さんにもお土産を渡してあげたかったのだ。

お酒が好きだと聞いていたのでタイ産のウォッカを探す。丁度20$位の手頃なやつがあったのですぐに購入する。



H「え?ウォッカ飲むの?自分の?」



S「これはHのお父さんの分だよ!ほら、お父さんのだけ買って無いだろ?」


H「うん、でもいいの?」



S「そりゃ良いに決まってるだろ。お父さんの分だけ無いとか可愛そう過ぎるしなww」



H「ありがとう。お父さんお酒が大好きだから喜ぶよ!」



S「ほれ、これバッグに入れとけよ」



H「はい!」



こうして最後に心残りだったHのお父さんへのお土産も買ってバンコクを跡にしたのだった。



17回目の旅行記 終わり