Pimの部屋で悶々とする。これからどうするのか。色んな事があって、それぞれを整理したいが、先ずは自分が生きること。次に不幸せな人を幸せにする事、最後に自分の置かれた謎の究明。優先順位はそんなところだろう。




Pimは仕事の支度だとかで近くの美容院に行くそうだ。仕事の日は毎日行くらしい。お金もかかるだろうに。




先ずは自分の生活の拠点をなんとかしなければならない。それは生きる事に繋がる。




「ね、俺を暫くここに居させてもらえないかな?あ、無理なら素直に教えて」




「いいよ、好きなだけ居てくれていい。元々そのつもりだったからね」




「ありがとう・・・Pimは優しいね」




「私ね、色々悪い事してたからタンブンも沢山しなきゃいけないの」




Pimが言うには仏教には在家の5戒律と言うものがあって




・殺生はしない
・盗みをしない
・不貞をしない
・嘘をつかない
・酒を飲まない




それが戒律なんだそう。タイの人はそれを守れない事が多いからタンブンをして徳を積んで罪を軽くするのだそうだ。




俺なら全然戒律破りもいいとこだよ・・・




予想するにPimは身体を売る商売をしている事をタンブンで償っていると考えているんだろう。要するに「不貞をしない」に触れるのだ。




よく考えてみれば不貞って言うのは不倫であって、未婚者には適用されないんじゃ無いかとも思うが、感じ方は人それぞれなのだろうね。




彼女にそう言われても何時までも世話になるわけにも行かないし、何とかせねばならない。幸い、言葉の問題は勝手にクリアしたので仕事でも探すのが真っ当な考え方か。




「俺さ、仕事でも探してみる。少しでも自立しないと他人に迷惑かけちゃうし、Pimに良い人が出来て俺が邪魔になっても嫌だしね」




「ははは、無い無いwww私ね、男運無いんだー」




「嘘つけよwwそんなに可愛いのに?」




「お客さんとは恋愛感情持てないよ・・・」




夜に働く彼女達の本音を聞いたようで心臓にグサリと来る。




「どんなに優しくされても、沢山お金を貰ってもね、互いを知らずにこっちの意思も関係なく、買われてセックスして、そこから始まる恋なんてあり得ないよ・・・」




追い打ちを掛ける言葉。言葉が出ない。俺はこんな子達との恋愛を望んでいたのか・・・




「そ、そうだよね」




「だからヒロもそんな目で私を見るならこれから優しく出来ないかも・・・」




「でも俺の事、昔、店で見たんでしょ?俺もそんな男の一人なんだ・・・」




「ううん、違うの。だって神様が貴方を私に会わせたんだよ?」




「どういう事?」




「貴方が2人いてそれが重なって一つになるところ見ちゃったんだもん。側で女の人と話してたでしょ?」




「えぇえええ?見たの??」




「うん、あの子達って神様でしょ?ビックリしたけど、あんな人見た事ないもん。あの子達がこの人を助けてあげてって言ったの」




「マジ?身体が二つで腰から一つになってる子達だよ?見えたの??」




「そうそう、この人は貴方を救える人だって言ったよ。」




つうとまず俺が救われて、後から彼女を救うって事なのか?ある意味等価交換だな。




「で、俺はPimの何を救えばいいの?」




「へへへ、私と結婚してくれる?」




「絶対嘘だwww」




「キャハハ、もう美容院行くからその話は今度ね」




す、スカされた。あの明るさと性格。何が彼女の不幸なのか・・・全くわからん。




それにしてもあのシャム姉妹を見ていたとはな。まさにアメージングタイランドだ。




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