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夕方5時過ぎ、マイケルと店に戻る。食事はソイ19にある屋台で済ます。俺はカオトムとコーラ、マイケルは白ご飯と肉の炒め物とコーラ。ビール飲みたかった・・・



店にはオナベのニムが店内を掃除していた。長介はカウンターでタバコを吸っている。相変わらずセーラー服ルックだ。


昼間のように似合わないが普通のワンピースの方がママっぽいのだが。何故セーラー服なのか今度聞いてみる事にする。マイケルは直ぐに奥の厨房に向かう。


店内を見渡す。扉を入って右手がカウンター席。カウンターの奥側にカラオケ機材とDJ用の機材が置かれている。カウンターには5人分の椅子が並んでいる。


左手はボックス席。4人がけのテーブルとソファが4組ほど。入り口扉側の左手の壁と奥の壁にカラオケモニターが張り付いている。


店の突き当たり右側にはトイレ、左側に入り口があり、小さな厨房と控え室、ビールケースも何段か積んである。あとは二階へ上がる階段。


全体的に備品類は綺麗で新しい。壁や照明もデザインもシンプルだが悪くはない。長介が借金して整えたのだろう。



店の造り小さいけどそれほど悪くない。やっぱり女のラインナップだ。あと、店の料金システムも良くない。


他の日本人向けカラオケの真似だと思うが、1時間1000バーツ飲み放題、以降同料金。レディスドリンク1杯200バーツ。ボトルキープは2000バーツから。メニューには載せないが、ボトルキープするとレディスドリンク2杯分が女の子の数分が上乗せされる。


肝心のペイバーだが1000バーツ。ショート2500、ロング3500バーツが基本だが、実際は女の子に任せてる。女の子からママにショート300、ロング500のバックが暗黙の了解でバックされてるらしい。


あと聞き捨てならないのが、カラオケは無料のはずなのに、客見て一曲100バーツ+の上乗せをするらしい。特に旅行者のグループは料金気にせず、支払いが良いからだとか。



んー、日本人舐められてるわー。



大体なんで儲からないのかは把握できた。女の子は総取っ替えが必要だ。あと、この規模でタニヤなんかのカラオケを目指しちゃダメ。


ひな壇も無いし、VIPルームも無い。ボックス席も少ないのだから、在籍させれる女の子のキャパが圧倒的に少なすぎる。タニヤ(儲かってる店)とは人的、物的、地理的リソーセスで圧倒的に負けているのだ。


こんな辺鄙な場所で繁盛させるには女の子の質は当たり前、料金のお得感、あとはリピーターを増やすための努力。


料金体系は正直に請求するのはもちろんの事、ディックサーバーや店員の誠実な接客、常連にはそれなりの優越感を感じさせるサービス。リピーターを増やすとその仲間達が新規となって店に来る。更にリピーターが増えて・・・こんなサイクルが理想。


金落としが良い旅行客も大事だか、駐在員などの現地在住者を如何に取り込むか、リピーターにするのかが勝敗の分かれ目になる。


この場所は周囲に何もなく、ハシゴするなら少し歩いてソイカーボーイへ行くしかない。この場所が不利なのは間違いないが、逆の発想をすると、良い店ならば客さえ来ればハシゴの移動が面倒くさい分、ずっと店で飲む。もしくは女の子を連れ出してくれる可能性も高いのだ。




「ケン!いい加減客引きに行きな!」



「へいへい・・・」



気がつくと昨日の嬢達が店の奥でスマホを弄っている。いつの間に来たんだ。



そしてその日も客は1人も現れなかった。あり得ない・・・つうか客引きってもほとんど日本人通らない。何これ・・・



夜の11時、長介の指示で店を閉める。嬢達3人は直ぐに店を出る。何かブツブツ文句を言っていた。


こりゃ潰れるのは相当近いわ。




「ママ、少し話がしたい」



その日、深夜までニムとマイケルを無理やり混ぜ、4人でこの店について話し合ったのだった。