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足の裏を怪我したあの日から数日が経っていた。あれ以来Pimは変にヨソヨソしい態度で俺に接する。




ここのところ、俺は夜中の2時過ぎに帰って寝ている。昼過ぎに起きるといつの間にかPimがベッドで寝ていて、前のように起こされることも無く、彼女とは少し距離が開いた気がして寂しい。




昼の3時過ぎにPimを起こして少しだけ会話をする。俺が仕事でソイカーボーイまで出掛けて客引きしていること。料金体系を変えて、少しだけ客が入り出したこと。




店が暇な時はタイカラオケを皆で歌ってること。デブBBR達ともコミニュケーションが取れだし、新しく数人の女子大生がオフ無しで入店した事などなど。




ほとんどの会話は俺の事ばかりでPimは仕事や友達との話、愚痴など自分の事は一切言わない。俺の話に頷きながら愛想笑いをする程度。でも顔は比較的優しいのが救いだ。




会話が途切れると、時々もの悲しそうな顔に変わる。その変化は痛いほど伝わってくる。あの夜、何があったのか。俺はPimの悲鳴を感じ取る事が出来なかった。




起きてシャワーを浴びてご飯を食べる。ご飯は必ず俺が買いに行かせられる。最近はコンドミニアムから少し歩いた場所にある屋台までお使いだ。




往復で30分くらいかかる。まぁ散歩がてら行くので問題無いが、Pimが言うには近くの屋台よりも美味しいのだとか。俺は全くその違いに気付かない。




その間にPimは着替えを終え、化粧に余念が無い。そして飯を食い終わると美容院に出かけ、そのまま仕事に向かう。




俺は後片づけと簡単な掃除を終えてからチャッピーに向かう。そんな日々が繰り返される。




ある日、チャッピーで覚えたタイミュージックの効果か、店やPimの部屋でタイの歌番組を見るようになった。




歌番組を見ながらチャッピーの売り上げを上げる為、ホームページを作る計画を練っていた。あと他にもっとリピーターを増やす為の施策。そんな事を思いながら。




すると、珍しく早めにPimが帰宅してきた。




「おかえり・・・」




「ヒロ!元気〜?キャハハ!」




異様なテンションだ。久々に見るこんなPim。つうかこの時間に帰ってくる時は大体そんな感じなのを思い出す。




「ね、私の事好き?抱きたい?」




いきなり何言ってんの・・・




「そりゃ・・好きだよ・・可愛いし・・」




少年のように答える。




「じゃ、なぜ一緒に居るのにさ、手を出さないの?私、何時でも良いんだよ?」




「だって愛が無いのは嫌なんでしょ?Pimは俺の事好きなの?愛があるわけ?」




あれから毎日こっそりヌいているので少し余裕な発言をする。オカズは勿論あの日のPimだけど・・・




「んー、ヒロの事は好きだよ?優しいし。でも愛してるかは・・・わかんない」




「何かあるんでしょ?元気があったり無かったりさ。少し感情が不安定なのは見てりゃわかるよ」




「そっか、ヒロは気付いて無いんだ・・・」




「え?何を」




「んーん、何でも無いよ」




これは何度聞いても絶対言わないパターンだ。怪我したあの日から、自分の仕事の方に目を向けていた事を反省する。




今まで俺はPimの何処を見てたんだろう。彼女のサインを見逃しているんじゃ無いか?




Pimは友達とこれから出掛けると言ってまた出て行った。約束あるなら帰ってくる訳ない。きっと俺と気まずくて出て行ったのだろう。




彼女を放置していた自分を責めると寝れなくなった。歌番組はいつの間にか終了し、ニュースが流れている。




政治家の汚職問題、王様の軍施設の視察、10日ほど前にタニヤで発見された遺体の身元が未だに確認できないとか、トンローにあるアパートで大量の麻薬が押収された等。




何処にでも事件はあるもんだなー。




ん?麻薬?テレビで麻薬の報道をしている画面に何処かで見た器具が写っている。




そう・・・Pimが持っていたあのガラスパイプだ。あれを踏んで俺は怪我をした。




まさか!




頭を殴られたようなショック。オロオロする俺。寒気がしてきた。




落ち着け、落ち着け、落ち着け・・・




今まで犯罪とは全く無縁の俺に、底知れぬ恐怖とPimの苦痛の顔がグニャグニャと頭の中に入り込んでくるのだった。




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