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シャワーの音で目が覚める。どうやらPimのようだ。




「調子戻ったの?」




「だるいけど、いつもの感じだよ」




「そっか、後で何か食べよう」




「そだね!」




早々に身支度をする。時計を見るともう昼の12時近かった。




身支度を終え、足早に出ようと部屋の扉に手を掛ける。




「ヒロ!」




「ん?」




Pimが背後から振り返った俺に抱きついて、キスの不意打ちを食らわせてくる。




「ありがと・・・ヒロの事・・好きだよ」




Pimはそう俺の耳元で囁くと、俺が言葉を発する前に足早に部屋を出ていった。俺が何て言うのか、聞くのが怖かったのかも知れない。




正直、Pimの事は大好きだ。全てが過去の誰よりも完璧。でもシャム姉妹の言葉が頭から離れない。




「これから出会う、どんな人でも幸せにしなくてはならないのです」




シャム姉妹の言った言葉を考えると、どうみてもPimだけに限った話では無い。今後Pim以外の人も対象になるなら、彼女に深入りしてもお互い辛いだけのような気がする。それだけに積極的になれない自分が居た。




フロントで会計を済まし、ホテルのレストランで食事を摂る。そしてホテル前で待機しているトゥクトゥク乗り込み、ホアヒンのロットゥ乗り場へ向かう。




「ロットゥでいいの?」




「うん、こっちの方が早いし、料金も安いからね」




ロットゥは乗り合いワゴン車だ。運転手がぶっ飛ばして走るので確かに早い。でも乗り心地は最悪だ。




バンコク行きは早くに定員が埋まるので乗って直ぐに出発する。




Pimとは手を繋ぎながら、新しいアパートの話で盛り上がった。




家賃の希望は俺の収入から見たら5000〜8000が限界だ。Pimの部屋より質は落ちるが、郊外ならそんなに悪く無いはずだ。




そんな話をしてると、あっという間に戦勝記念塔前のロットゥ乗り場に到着した。




一旦Pimの部屋にタクシーで戻る。俺は暫くして仕事に行かなければならないが、Pimの放置は出来ない。監視しなければ苦しくなって、またクスリに手を出す可能性もある。




こりゃ長介に事情を話して二階の部屋にPimを居させてもらうようお願いするしかないな。




早速長介に電話し、Pimを連れて行く事を話す。詳細は店に着いてから話すと約束した。




「Pim、今はどう?調子は悪くない?」




「だるいけど、昨日ほどじゃない。大丈夫」




「俺の店の二階に部屋があるからそこで店終わるまで待ってて。ママにも電話しといたから」




「う、うん。わかった」




Pimに水、多めのタオルとビニール袋をバッグに詰めさせ、支度をさせる。




午後6時、タクシーで店に着く。マイケル、長介、ニムは店に居た。




「お土産は?」




「ごめ、忘れた」




「あんた、本当に何の役にも立たないねぇ・・」




長介は呆れたように話す。マイケルとニムはPimをチラ見しながら部屋を清掃している。




「こんばんは」




「ああ、いらっしゃい」




「悪いね、ママ」




「で、どうしたんだい?」




「ここじゃ何なんで二階でいいかな」




「ああ、わかった」




3人で二階へ上がる。そこで今までの事情を詳細に説明する。長介はビックリした様子も無く、頷きながら聞いていた。




「事情はわかったよ。Pim、汚い部屋だけどケンが仕事の間はここに居な。あと、苦しくなったら私に言うんだよ?」




「はい・・宜しくお願いします」




Pimは長介に深々と頭を下げる。長介は軽く笑みを浮かべながら、落ち着いた表情だ。




「ママはこういう事に慣れてるの?」




「まぁね、こんな商売に関わってたら、そんな話はあちこちで有るんだよ。ま、あんたみたいにクソ正直にクスリやってる子を守りたいって言ってきた馬鹿は居なかったけど」




「ハハ・・・(^_^;)」




「あのね、クスリを抜くのは並大抵じゃないよ?しかも自力でなんて、よほどの精神力が無いと厳しいんだ。解ってるのかい?」




「うん、解ってる」




Pimも頷く。




「覚悟は有るんだね?それなら私も協力する。でも、くじけたり、またクスリに手を出したら、即刻ここから叩き出すし、警察に突き出すからそのつもりでいなよ?」




「わかってる。店にも迷惑は掛けない」




「宜しくお願いします」




「良し!話はここまで!それにしてもPimは綺麗な子だねぇ。ケンの彼女なのかい?」




「はい!」




即答するPim。




「ちょww付き合ってるってほどまだ何も進んで無いし・・・」




「ケンはね、嘘みたいな話だけど一旦死んだって言うんだよ。でもね、その時から人が変わったようにシッカリし出して、店も上手くやってくれるようになった。昔は口ばっかりのボンクラでねぇ・・・」




「はい、知ってます・・・」




「ちょwwwなに、マイナスイメージ植え付けてるんだよwww」




「褒めてんだよ!」




「そうだよ、ヒロ。シッカリやってるって言ってくれてるでしょ?」




「そりゃどうも・・・m(_ _)m」




「さ、ケン。あんたは仕事行きな。私はPimと一緒に居るからさ」




「ありがとう、頼むね」




「ああ、私の言葉に二言は無い」




そうして暫く夜の間はここでPimが世話になることになった。




それにしても、長介があんなにナイスな奴だとは思ってもいなかった。




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