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ソンポン刑事に歩み寄る。彼は申し訳なさそうに頭を掻きながら話しかけてきた。




「すみませんね、お店が始まる前に・・・」




「いえ、何か有りました?」




「この前、お邪魔した時から何か思い出したりしましたか?」




「いえ、特に無いですね・・・」




「そうですか。今回の事件って不思議なんですよ。まず、あの繁華街でこの事件の目撃者が圧倒的に少ない。そして、警棒を持ってたとされる貴方を見た人も僅かなんです」




「は、はぁ・・・」




「貴方の事を教えてくれた証言者の方が居るのですが、ここ暫くその方とも連絡が取れなくなりまして、色々お聞きしたかったのですがねぇ・・・」




「その証言者って人は誰なんですか?」




「それは言う事は出来ないんですよ・・・決まりでね。でも、あの界隈で働く女性とだけ、お教えしましょう」




「そして、あの通りには毎晩、沢山女性達が出ているのはご存知ですか?」




「はい」




「彼女達に聞いても、当時の事をほぼ覚えてないと言うか、事件に全く気付いて無いんです。すぐ側で起きた事なのに・・・」




「何か意図的な感覚なんですよね・・・私はオカルトなんて信じないのですが、そんな不思議なモノが作用してるとしか・・・」




「オカルトですか・・・あ、あの・・」




「はい?」




「タイでは、女性のシャム双生児の神様のような存在は信じられてますか?」




「シャム双生児ですか。チャン&ブンカー兄弟なら有名ですけどね。あ、彼らは男ですな」




「そうですか」




「ああ、一部の地域では女性シャム双生児の神話があったような・・・」




「え?どんなお話しなんですか?」




「確か・・・大学時代に文献で読んだような気がしたんですが。えと、サイアム王朝時代に2人姉妹の結合双生児が居てですね・・」




「はい」




「その子達は王様の三番目のお子様だったようなのですが、その姿の異様さに国民に見せる事なく、ひっそりと幽閉されていたそうなんです」




「はい」




「しかし、見た目以外は普通と変わらない女の子達ですから、15歳の頃に内緒で城下へ探検と称して、抜け出したのだとか」




「はい」




「そして、街並みや国民達を見て、自分達の異様さに気付いたのです」




「なるほど」




「彼女達にはたった1人の侍女しか付けられて居ませんでした。侍女は食事の世話から勉強まで全てを世話していました」




「そして侍女は「世の中には貴方達のような双生児と、私のような1人の姿が混在していて、分け隔てなく平和に暮らしている」と、説いていたのです」




「自分達の姿の異様さと、それを見て怯える人達の恐怖の顔。そして、石や棒きれで攻撃してくる人々さえ居ました。その姉妹は必死で逃げて、チャオプラヤ川の船着場に辿り着きます」




「そして、自分達の醜さ、その事実を教えてくれなかった侍女、そして世の中全てを恨んで川に身を投げたのです」




「はい・・・」




「それから数年後、姉妹は悪霊となってサイアム王朝を苦しめます。時には人を殺し、時には天災を呼び込み、自分達を攻撃した人々に恨みを晴らすのです」




「そして見るに見かねた、当時の、ピー信仰で言うところの、モータム(除霊師)が精霊の名を借りて姉妹を払いました」




「はい・・・」




「しかし、姉妹の生い立ちを知るモータムは、そのまま消滅させるのは惜しいと感じ、姉妹に、とある試練を課したのです」




「試練ですか・・・」




「ええ、その試練というのは人々への憎しみを忘れ、姉妹それぞれが1000人の苦悩を救えば天に召される事が出来る、と言うものです」




「姉妹それぞれが1000人ですか・・・気が遠くなりますね・・」




「まぁ、神話ですし。ピー信仰の代表的な話だと、確か文献には書かれてました」




「なるほど・・・勉強になりました。で、ピー信仰って何ですか?」




「ああ、ここらで言うお化けや悪霊の類です。昔はそういった不可解なものを崇める風習があってね。今でもお年寄りなんかは手を合わせていたりしますよ・・」




「ちなみに、その姉妹ってキラキラの民族衣装とか着てます?」




「さぁ・・・本の挿絵にはそんな感じで書かれてましたけどね」




やっぱり・・・あの子らは・・・




「そんな話をしたから、なんか今回の事件って、本当にピーの仕業かと思えてきましたよww刑事がそんな事言ったら笑われちゃいますよねww




「ハハ・・・(^_^;)」




実際、そのピーの仕業なんですが・・・
ソンポンさん、貴方はある意味鋭いですよ・・・マジで・・・




「では、またお邪魔します。では!」




そう言って立ち去るソンポン刑事。なんか信じられないような話だが、あのシャム姉妹はほぼ間違いなくピー(お化け)だ。




怖さと同時に少し納得出来ている自分がそこにいた。




ソンポン刑事がいた時、Pimは何故かずっとトイレに居たのをその時は気付かなかった。





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