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仕事中、ずっと考えていた。あのソンポン刑事の言った神話の話だ。




あのシャム姉妹が悪霊だとして、何故俺を死なす前に助けなかったのか。結果的に俺は他人の身体とは言え、若返った。まさか、それが救い?




それならばケンはどうなったのか。本当の彼はどこへ行ってしまったのか。




そしてこの前、夢に見た光景は何だったのか。繋がりそうで繋がらない。絡みついた糸を解すような繊細な感覚でイライラが募る。




そんな俺のイライラを、Pimが遠目から覗いてるのがわかる。何かあるのはわかるが、それを聞くな、と言う自分が居る。




恐らく、あの事件の事だ。あの話を彼女としてはいけない。そんな、不文律のような物を感じてならないのだ。




「おい、ケン!何ボゥッとしてんだよ!ニムが呼んでるよ!」




「あー、はいはい」




「ケン、お客さんがマネージャー呼べって」




「どこ?」




「Mokの付いてる客だよ」




「コンバンワ(^_^)どうしましたか?」




「お、マネージャーか。あのさ、Mokちゃんてオフ出来ないんでしょ?」




「ええ、まだ入店したての女子大生ですから。すみません」




「いや、連れ出しが目的なら、他にも店があるから良いんだけどね。要するに店が終わったら普通に食事に行きたいだけなんだよ。食事したら帰すからさ」




Mokに視線をやる。MokはOKと合図している。




「しかし、この子はオフ出来ないんですよー」




「わかってるからマネージャー呼んだんだよ。マネージャーもさ、奢るから付き合ってよ。それならいいだろ?」




ニムから無線が入る。




(このお客さん、月に2回くらいのペースで来てる。Ploy(改造人間)は大丈夫な客だって)




「ん〜、そうですね。閉店後、1時間ほどですが、ご一緒しますね。Mokは食事に行くって事でいいのかな?」




「うん(^_^)」




「では、彼女のお姉さんが居るのですが、その子も一緒でもいいですか?」




「え?どの子?」




「今は他のお客さまの接客をしてるので、ご容赦下さい。可愛い子ですよ?」




「そか、わかったよ」




「閉店は11時ですので、ごゆっくり(^_^)」




「ああ、そうさせてもらうよ」




正直この会話中、接客中のPimの視線が痛い事。ここで彼女を誘わなかったら殺されると思う。色んな意味で。




一月ほど前からカウンターの支払い時にチェック出来るよう、顔認証システムを導入した。




防犯目的なのだが、これを利用して過去、この店で飲んだ事があるのかを改造人間に調べさせ、無線で知らせる仕組みにした。




これは、店側が客の顔を覚えている事をさりげなくアピールする為だ。全ての客が顔を覚えてくれる事に感謝するとは思っていないが、これを営業に利用しない手はない。




店で飲みすぎたり、粗相したり、揉めたりした事のない普通の客には、親しみを込めながら再開を喜べば大抵は嬉しいものだ。




そして、そう言った接客をした何組かは、本当の常連になってくれる。常連になってしまえば、そこまで気は使わず、普通に楽しんで頂く。




そして過去、店で失敗したりした人には。知らん顔で接する。女の子の指名を変えた人もそう。その方が客側からしたら、新たな気持ちでリセット出来るのだ。




今日も3週間前に来てくれた客が、新規さんを連れて来店した。女の子は前と同じNumを指名した。




入店して20分後、俺はフルーツを持って挨拶に向かう。




「コンバンワ!今日はお友達連れのご来店ありがとうございます!」




「あ、マネージャーさん、俺の事覚えてたの?」




「勿論ですよ!で、再びご来店頂いたのでフルーツをサービスさせていただきました」




「あ、ありがとう!」




「マネージャー、お客さんね、今度Numをターミナル21のイベントコミケに連れてってくれるんだって!」




Numが嬉しそうに話す。どうも前回来た時からLINEでやり取りしてたらしい。




「そうですか!この子は日本のサブカルチャー大好きなんですよ。ま、見た目もそうですが」




「ははは、Numちゃん楽しいですよね。メガネも伊達だって聞いて笑っちゃいましたww」




「そうですか(^_^)、今後もよろしくお願いします!では、失礼します!」




こんな日々を繰り返す。




そして閉店を迎え、収支計算は長介にお願いし、外で待つお客さんとMokの元にPimを引き連れ向かうのだった。






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