妄想日記「2hour Love」を最初から読みたい方はこちらから
http://sevensthai.doorblog.jp/archives/47074930.html
妄想の設定を知りたい方はこちらから
http://sevensthai.doorblog.jp/archives/47134167.html




恐ろしいまでのお経の合唱と楽器の音がピタリと止む。ティアムにシャム姉妹が憑依したのだろうか。ゆっくりと目を開ける。




ティアムは憑依されたと言うか、全く動かない。てか、後ろの坊さん達も固まっているようだ。




「あんたさ、何様なわけ?」




突然響く生意気な女の子の声。声のする祭壇の方向を見る。そこには祭壇に腰掛けるシャム姉妹が居た。




「お久しぶりです(^_^)」




礼儀正しいのはお姉さんのPloyか。




「何で祭壇に居るんですか?ティアムの身体に入るのでは?」




「嫌よ、こんなババアに・・・」




「Pim、言葉が過ぎますよ・・」




Ployは良識派のようだ。




「何、人間風情が私ら呼び出してんの?あり得ないつうか、初めてだよ!」




「す、すみません・・・」




「まぁまぁ、何かあっての事でしょう?」




「はい、少しお話ししたくて・・・」




周りの坊さん達は微動だにしない。それと、シャム姉妹は前にも見てるので、会ってみると不思議に怖さは消えていた。




「あんたさ、私らは忙しいの!早く要件済ませな!」




「そんな忙しいなら、何故来てくれたんですか?」




「このハゲ共の力で、強制的に引き寄せられたんだよ。んじゃなきゃ誰が来るかよ。でも、まっ、暇つぶしってのもあるけどねw」




「さっき、忙しいって・・・」




「うるさいんだよ!殺すぞ?」




「まぁPimもおやめなさい。で、要件は何ですの?」




「いや、あの夜の事の真実が知りたくて・・」




「真実と言いますと?」




「私は、どんな経緯で死んで、再び生き返ったのですか?」




「そんなの自分で考えな!」




「そ、そんな・・・」




こいつ・・・俺が神なら絶対殺す・・




「まぁ、色々ありましてね・・・誤算が・・」




「ご、誤算ですか・・・」




「あの晩は1人が救われる筈だったのです」




「へ?」




「それが人って面白いものですねwww」




何が面白いのか全くわからない・・・




「1人は男に救われたんですが・・・もう1人が、突然救われると言う事態になりまして・・救うには手順ってものがあってですね・・」




「何言ってるのか全然理解出来ませんが・・」




「要するにさ、1人は頭ぶん殴られて、更にもう1人が刺されちゃったんだよww」




「え、えと・・・ぶん殴られた人は、どうして救われるって事になるんでしょうか・・」




「お前あったま悪いなー、死んで救われたんだろwww」




「は、はい?」




「そしたら救った本人が女に救われるっつう・・・ww」




「す、救うって・・・死ぬって事ですか?」




「ええ、私達は昔、救われました(^_^)」




「すっごい昔な、凄く辛い事があってさ、川に飛び込んだんだよ」




「そうして嫌な事全てが無となって、私達は心から救われたのです(^_^)」




こいつら何か変な事言ってる・・・




「それから私達は皆さんを救うために毎日、毎日苦労を重ねているのですよ?」




「そそ、神様になるってのは大変なんだよ!」




「苦しみが大きいほど、救われた時の喜びもまた大きいでしょう。だから私達は人々の為に頑張っているのです(^_^)」




んで、マッチポンプかよ・・・しかも死ぬ事が救いとか・・・




「質問なのですが、2人が救われた(死んだ)のと、僕が生き返ったのってどんな理由なのです?」




「まぁ、最初に頭殴られて死んだ奴は計算通りなんだよww十分地獄味わったからな。で、後からその場で急に死んだ奴がいたから困ったわけ」




「どうしてですか?」




「だってまだ、そいつの事を全然苦しませてないからさぁwwんで、近くに居た浮遊霊を取り敢えずそいつのガワに入れて記憶少し弄ってだねぇ・・」




「浮遊霊?なんですそれ・・」




「ハッハッハ、マジで言ってんの?お前だよ、お前www自覚ないのかよww救われねぇなww記憶だって弄るの苦労したんだよ、少しはww」




「お、俺が浮遊霊???記憶を弄る?」




「貴方はあの時、確かに霊体でしたよ?」




「はぁ?そ、そんなバカな・・・」




こいつらと話ししてると頭狂いそうになる。




「あ、そか!お前の記憶を戻してやるよw」




突然目の前が真っ暗になる。そして意識があの日に遡る。



セブンイレブンの前だ。俺は呑気に缶ビール飲みながら、軒先で呑んだくれてる。




思い出した、そんな事もあったな・・・




暫くして大きなクラクションの音がして・・・俺が・・・跳ね飛んで・・・




は、跳ね飛んでぇええええ???




ちょっと待て・・・俺、何で車に轢かれてんの?こんなの記憶に無いぞ・・・




あれ?俺は何故か歩いてる。つうか、セブンイレブンの前、人だかり凄えわ。




タニヤに来た。ラーメン屋の前でおっさんの隣に座る。確か酷い頭痛だったよな・・ここも覚えてるぞ・・・




ん?隣のおっさん、いきなり頭殴られてフラついて歩き出した・・・お、路地に倒れたよ・・・




ん?俺はまだベンチに座ってる。そしてようやく路地に歩き出した。ここで確か寝床探して・・・




ちょ・・・お、おっさん殴ったの・・・ケンか!ケンなのか!・・・つうか俺??




おっと危ない・・・誰か横走って抜けてく女。つうかケン・・・お前、後ろから刺されてる・・・




オンナがなんか言ってる・・・って!おい!








Pimの姿を見た途端、涙が溢れてきた・・・




わけがわからないが、1つだけ確信した。俺はPimを愛してる。頭では割り切れないが、俺の心がそう言っている。




そしてシャム姉妹登場・・・Pimに何か言ってる。んで、おい・・・ここで終わりかよ




「どう、わかった?」




「余り・・・」




でも、薄々は理解できた。俺はタニヤに着く前に事故で死亡。意識だけがタニヤに出没し、ベンチで俺の隣のおっさんがケンに殴られて死亡。ついでにケンもPimに刺されて死亡。



そして、ケンの死に方が予定外なので俺の意識をケンの身体に潜らせたって事か。記憶を弄るって何処をどう弄ったんだよ・・・




「記憶を弄るって・・」




「ああ、お前の生前の記憶を少し変えたんだよ。だってPimを間接的に恨むように設定が必要だろ?だから殴られて死んだ奴の記憶を少し混ぜたんだよww元々のお前はこの件の部外者なんだからさ」




こいつら悪魔か・・・




「あ、それとお前の昔の名前な。あれは全部嘘の名前だがらww身元わかって何もせずに帰国されたら意味無いしww」




どおりで大使館でもダメだったのか・・・じゃ俺の本当の名前はなんなんだよ・・・




「あと・・・あの日に僕に言った、出会った人を幸せにしなさいってのは・・・」




「ありゃ本当だよ。でも全然幸せにしてないし。つうか、女をクスリから助けただろ!何で救わないんだよ!!!」




「こ、殺せって事かよ・・・」




思わず怒りで敬語を辞める。




「は?なんだって?」




「だからPimを殺せって事なのかよ!!」




「だって自分を刺し殺した相手だぞ?殺し返すのがスジだろー、普通は」




「お、お前ら・・・・」




「まぁまぁ、落ち着いて下さいな。彼女は貴方を刺した罪で心底苦しんでるのですよ?救ってあげて下さいな・・・」




「これも、あんたらの救いの筋書きなのかよ・・・」




「だって救いは絶望と共にあるのですよ?」




「もういい、あんたらは神なんかじゃ無い、ただの悪霊だわ・・・」




「なにぃいいいいいい!!!」




シャム姉妹の怒りの形相が凄まじい。お堂の中が揺れ出す。祭壇が崩れ、異様な轟音がお堂の中を駆け巡る。




思わず、立ち上がってお堂の扉に向けて走り出す。シャム姉妹は般若の形相で俺を追ってきた。怖い、マジで怖い。




思い切り扉を開ける。すると日光がお堂の中一面を照らす。それと同時にシャム姉妹は悍ましい雄叫びと共に消えた。




僧侶たちも我に帰り騒めき出す。




「私は動けませんでしたが、あなた方の話は全て聞こえました。貴方は霊的に強いですね」




「つうか、俺って元々霊体みたいでして・・」




「そのようですね。しかし、貴方の身体にしっかり溶け込んでいるようです。本当の身体と魂のように・・・」




「少し急ぎの用事があるので直ぐに帰ります。お世話になりました!」




「わかりました。これをお持ちなさい」




ティアムから魔除けのような石を渡され、急いでPimの元へ向かうのだった。



★掲示板をリニューアルし、Love Thai総合掲示板(通称ラブ・タイ)として生まれ変わりました。

Love Thai総合掲示板

↓ 投稿の励みになります。ポチッと1日1クリックお願いします!


キングオブタイナイト




タイナイトブロガー