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今回の旅の計画は全てをYに捧げる事となった。直前までのLINEから、Yは思った以上に真面目な性格。裕福な生まれの子かと思ったがそうでも無いらしい。



長いLINEのやり取りは出来ず、彼女の事をしっかりと把握できないまま、淡い期待を持って旅立つ。



来週来て・・・



ただ、それだけがこの旅の理由だった。



まだ二回会っただけで熱烈な愛の言葉。



「キスしたい・・・抱いて・・・」



ローマ字で打たれるその言葉。そこに彼女の感情の深さを測る事は出来ない。彼女はこの三日間、カラオケの仕事を休み、金曜日も学校を休んで空港まで迎えに来てくれると言う。



Hですら、空港に迎えに来た事は無い。カラオケの仕事も予めこちらから言わないと休みを取らないのがHだった。



Yのそんな部分は、俺の彼女に対する不信感をかなりの部分拭い取っていた。会って二回だけで始まった恋。そんなフワフワ、ゆらゆらとした感覚は今まで無かった。



彼女は本気なのか、はたまたフェイクなのか・・・



それは会って確かめる以外に方法は無い。そんな確実性のない事での旅に、繰り返し自問自答を繰り返しながらベトナムエアラインに乗り込んだ。







ノイバイ国際空港に降りた瞬間、物凄い湿気と熱気が身体にまとわりつく。



うわ、久々のこの気候・・・



GWに来た時とは全く違う。思わずハノイ駐在時代を思い出した。



14:00に迎えに来る約束。タクシーで約1000円はかかるのに、それでも来てくれるのが嬉しかった。Yから連絡が入る。



「sevenさん、今どこ?」



「もう空港の外にいる」



「もうすぐ着きます」



「わかった。タクシー降り場で待ってるね」



待つ事5分、タクシーとは別の大型バスが2台入って来た。



ボーッと眺めていると水玉の服を着た女の子が手を振りながら出てくる。



あっ、Yだ・・お金無いからバスで来たんだ・・・節約しながらも来てくれるなんて嬉しい。



「暑いね」



「うん」



「何か冷たいものでも飲もう」



「うん」



Yを連れて売店に向かう。店に向かいながら気付く。Yの後ろを歩く青年が居る。白いシャツに長ズボンの若者だ。



俺がこの人誰?みたいな顔で彼を見ながら歩く。それに気付くY。



「あ、この人ドライバーなの」



「え?ドライバー?」



何言ってるのが意味がわからん。何故バスのドライバーがバスを放置したまま付いてくるのか。



見た格好からして制服ぽいし、大学の友達なのだろう。ドライバーとかいう言葉は意識から外す。



「この人友達なの」



「へー、大学の?」



「違う!ドライバー」



意味がわからん。何か別の意味でドライバーとやらが存在するのか。



彼の分まで飲み物を買ってやるよ、と言うと彼は手を振って断ってくる。ふむ、中々、常識をわきまえた青年じゃないか。



俺はアイスコーヒー、Yはスプライト、彼にはコーラを買って渡す。



「じゃ、タクシーに乗るか」



すると、タクシー乗り場の更に奥に向かう。そこはバス乗り場だった。



「え?バスで行くの?」



「ううん、これで」



そこにはゴルフカートのような乗り物。彼はその運転手の横に座る。運転手も彼と同じ制服だ。一体何者達なんだ。



カートは陸橋を超えて一般道へ出る。そして路肩にカートは止まった。



「ね、このままハノイへ向かうの?」



「ううん、ここで降りる」



「え?なんで?」



「タクシーに乗るの」



言ってる意味がわからない。タクシーなら空港内の乗り場でええやん。



一緒に降りた彼はダッシュで路地の奥に走って消える。



「ね、あの人はボーイフレンド?」



「ボーイフレンドしゃないょ。友達のドライバー」



「だからドライバーって何なの?」



「タクシー」



「は?」



すると路地の奥から彼が運転するミニタクシーが来た。薦められるがままに後部座席に乗り込む。メーターはすでにかなりの金額で回っていた。



あー、そういう事か。彼のタクシーで空港まで来て、ミニタクシーだと俺を空港で乗せられないから空港外で留めてたのか。



空港で客を乗せれるのはエアポートタクシーだけと決まっている。空港で客を降ろす事は出来るが、拾う事は出来ないのだ。



だからYを空港で降ろしてしまうと俺とYを拾えない。だから空港外まで移動したという事。しかもYが乗った運賃もしっかりメーターに反映されている。



彼はそのタクシードライバーだったのだ。



自腹切ってまで来てくれると言うのは、俺のポジティブシンキングだけだったことに少々凹む。ま、学生は金ないから仕方ないか。



再開していきなりの出来事に、何とか気持ちを整理しようと必死になる俺だった。



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