Seven's Thai

40半ばにしてタイに目覚める。擬似恋愛に憧れるが未だ擬似恋愛した事がないオッサンの哀歌。

タニヤレディの憂鬱

Profile:[ seven ]
①結婚していても恋したい
②離れていても愛されたい
③色んな女性と遊びたい
そんなオバカな夢を追い続けるオッサンのThai旅行記。
果たして願いは叶うのか・・・

妄想第8話 Pim

意外と綺麗な白ベースの部屋。コンドミニアムというのだろうか。その部屋の片隅でコーラを飲みながらタバコを吹かしている俺が居た。




部屋の時計は1時を過ぎたあたり。シャワーから出てきた彼女が冷蔵庫から新しいコーラを出して一気に飲み干した。




「あなたもシャワー浴びたら?」




「う、うん・・・」




彼女の名前はPimと言うそうだ。タニヤの路地で目覚めた俺は彼女に声を掛けられ、この部屋に居る。




あのシャム双生児の姉妹の夢を見て最初に見た人がPimだった。Pimは倒れたように寝ていた俺を見たときに、何かを感じて声を掛けたと言っていた。




「いつもはこんな事しないんだけどね」




部屋には幾つもの小さな仏像とお札のようなもの、そしてキティちゃんグッズが所狭しと並んでいた。




「本当にいいの?俺の事知らないでしょ?」




「ははは、知ってるよwww」




「え?マジで??」




「うん、お店で何度か見たよ?ヌンをいつも指名してたでしょ?私一回か二回、ヘルプであなたに付いた事あるんだよ」




直ぐに理解した。ちょうど1年くらい前、俺を二股にかけて最後は連絡も取れなくなって店にも現れなくなった子だ。




「ああ、あの店の子か。まだそこに勤めてるの?」




「ううん、今は違う店で私は勤めてるの。ヌンはどうしているかわからない。彼氏と結婚したとか言ってる子が居たような・・・」




「そっか・・・それとごめん、君の事は・・その・・ほとんど記憶無い・・」




「ははは、大丈夫だってw私も当時は目立たないし、日本語全くダメだったからねー」




「それにしてもあなたタイ語めちゃくちゃ上手になったよね。相当彼女に教えてもらったんでしょ」




「は???」




俺が言いたかった事、Pimはめちゃくちゃ日本語が上手いねって。




「Pimと俺って今、何語で話してるの?」




「え??wwタイ語でしょwww」




「・・・マジか・・・」




シャム姉妹が言ってた支援てこれの事なのか。確かに雑音ですら日本語で聞こえてたような気が・・・




「ね、早くシャワー浴びてきなよ、少し汗臭いよ?」




「う、うん、ありがとう・・・」




小さいながらも綺麗で清潔なシャワールーム。結構生活は潤っているように見える。髪型も肌の色も日本人好みのスタイル。結構売れっ子なんだろう。




シャム姉妹がPimを俺に会わせたのは間違い無いだろう。それ以外考えつかないし。するってえと、Pimは今、不幸せって事なのか。経済的には大丈夫そうだけどな・・・




シャワーを浴び終え、扉を開ける。




「下着は置いてあるのを使って。貴方のは洗って置くから」




一瞬Pimの下着を使うのかとドキドキしたが、男物のトランクスと柄のTシャツが洗濯機の上に置いてあった。




多分元彼か誰かの物だろうが、自分の脱いだ下着をもう一度着るよりはマシだ。お言葉に甘える。




そして何気なく姿見を見て思わずズッコケ、洗濯機によろめく。




「大丈夫ー?」




「は、はいー」




(だ・・・誰ですか?貴方は・・・)




鏡に映る自分の姿。精悍な若者と言うか、30歳前後で筋肉質な体型、チンコも心なしデカイ。髪もフサフサやん・・・全く気付かなかったよ・・・




これもシャム姉妹の支援ってやつか。つうか、この人誰www




鏡の前で色々確認しているとPimが脱衣場に入ってきた。




「何時までもそこで何してるのよww洗濯機回したいんだけど・・・」




「あ、ごめん」




部屋に戻ると飲みかけたコーラをひと飲みし、タバコに火をつける。彼女もタバコを吸うらしく、使い古されたガラス製の灰皿がちゃぶ台のようなテーブルに置かれていた。




「ね、前に俺を店で見た時も今の姿と変わってない?」




「うん、変わらないねー。直ぐにあなたって分かったもん」




うーん、俺は変な世界に紛れ込んだのか。それとも過去を含めて現実が変わったのか。




それを確認する術は今は無い・・・




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タイナイトブロガー

妄想第9話 お預けっ!

Pimが洗濯や簡単な掃除を終えて、ちゃぶ台の前に座ると、おもむろにTVを付ける。LG製の薄型テレビだ。




タイ人コメディアンによるコント番組なのだが、何故か何を言ってるのか解る。Pimはゲラゲラ笑ってるものの、俺は全く笑えない。




笑いの観点が違うのだろう。こちらのギャグは古典的と言うかかなりベタな内容。効果音も大袈裟と言うか・・・とにかくギャグセンスは俺の方があるなと勝手にほくそ笑む。




「ね、明日大使館に行きたいんだけど案内と言うか付き合ってくれないかな」




「いいよ(^_^)ついでにご飯も食べに行こっ」




「つうか俺、お金これしか無いんだけど」




ズボンのポケットから泣けなしの金を恥ずかしそうにちゃぶ台の上に置いた。




「キャハハハッwwマジで?貴方貧乏人なの?日本人のくせにwwww」




「いや、財布もパスポートもiPhoneもリュックも全部盗まれた・・・」




「マジで?www貴方タイは何度も来てるでしょーww初心者みたいww」




「う・・・」




「まぁ、あんな所で寝てるとこ見たら、そんな事だろーなーとは思っていたよー」




「へへへ、面目無い(^_^;)」




「お金は大丈夫、私が奢るよ。困ってる人には施すのが私の礼儀」




(施しとか言わないでぇえええ・・・Orz)




「明日起きたら考えようよ、もう疲れたし寝よっ!一緒に寝る?お金は要らないよww」




一瞬、ガッツポーズしそうになるが、シャム姉妹の言葉が頭をよぎる。




(性的に幸せにするって意味じゃ無いよ?)




「あ・・大丈夫・・下で寝るから毛布あったら貸して・・」




「なんか・・私の事、無視されたみたいでムカつくー・・o(`ω´ )o」




ポイッと予備の毛布を俺に投げつけるPim。




(違うんです、違うんです・・・抱いてもオッケーなのかシャム姉妹に確認できて無いんです・・・最悪、俺、死んじゃうんで・・・)




妙なお預け地獄で悶々としながら寝るに寝れ無い俺。こちらに来て余りに凄すぎる展開でワケがイマイチ理解出来ていない。




それにしても俺の姿自体が変わってるって事の意味がわからない。シャム姉妹にもっと色々聞きたかった・・・




幸せに出来なかったら死ぬってどんな代償なんだよ・・・



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タイナイトブロガー

妄想第10話 Pimのスペック

色んな事を考えながら眠ったのは結局朝の5時過ぎだった。Pimは直ぐに寝付いたようで可愛い寝息がベッドから漏れてくる。




少し寝た程度で目が醒める。時計を見ると朝の8時過ぎ。いつもは目覚めてもグダグダするのだが、案外パッチリと目が開いた。




昨日の夜屋台でPimが買ってくれたタイ風焼き鳥?みたいな串物に口を付ける。そしてタバコを一服。Pimはスースー夢心地のままだ。




俺はこれから何をしなくてはならないのか。そして今までの俺の生活はどうなってるのか。会社や家族に連絡をしたい。




先ずは大使館で身元を説明し、確認でき次第日本へ連絡、必要な手続きを取って帰国。が、ベストなのだが、そうなるとシャム姉妹との約束はどうなるのか。




Pimを幸せにしないまま日本に帰る事が出来るのか。俺の姿はすっかり前とは変わってるのはどうなのか。



答えが見つからないジレンマで頭がぐるぐる回ってオーバーヒートしそうになる。




夢なら早く覚めて欲しい・・・日本に帰りたい・・・




タバコを吸い終え、毛布に潜ってそんな事を考えてると、すっかりお昼近くになっていた。




「Pim、起きなよ・・・」




「んー・・・」




中々起きようとせず、空返事したら直ぐに寝息を立てる。タイの夜の娘達は大抵そんな感じなのは知っている。




しかし、今日は大使館に行きたい。せめてクレジットカードとかは止めておきたい。




「なー、起きて!Pimちゃん?もう昼でちゅよ〜、起きましょうね〜」




「ん〜、お、おはよう・・・」




「やっと起きたか・・・大使館行きたいし、起きようよ」




「うん、そうだね」




Pimは立ち上がって直ぐさまトイレに入る。つうかドア開けっ放してジョロジョロ音出してるし・・・




タイの女の子はこの辺が気にならない子が多い。中にはオナラまでブリブリしてる子も過去何人も見てきた。




「ね、日本人のお客さんから言われない?トイレ開けっ放してするなとか」




「うん、言われる事あるよ、でもあなたはお客さんじゃ無いしね」




「・・・だね・・・」




少し残念になるも顔を洗いに脱衣場に行く。鏡を見てもやっぱり俺じゃ無い。嬉しいような複雑な気分だ。




「私シャワー浴びるから、悪いけど外で何か食べ物買ってきて〜、お財布はバックにあるから」




「何がいいの?」




「クァッティアオかな、何でも良いけど」




「はいよ・・・」




Pimは案外人使いが荒いな・・・




路上の屋台でカオパットとカオマンガイを買う。クァッティアオはビニールに入れて客に渡してるのを見て買うのを躊躇した。




部屋に戻るとPimは服を着替えて化粧している。つうか誰、この美人・・・




素っぴんでもかなり可愛い方だと思ってたけど化粧マジックすげーわ。昼間でこれなら夜に見たら人気出るのは間違い無い。




しかもスタイル抜群、オッパイ大きいし、髪型は茶髪で名古屋巻き。キャバ嬢ぽいのが好きな俺にはマジでどストライク。




身長は少し低めだけどヒール履けば大丈夫だろう。昨日のお預けが痛い・・・痛すぎる・・・




「いいよ!食べたら行こうか」




ここで食ったら外で食え無いじゃん・・・昨日は奢るとか言ってたくせに・・・




なんて事は言える立場では無いのでグッと言葉を飲み込んだ。




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妄想第11話 俺の存在

俺のスペックを紹介しよう。名前は武田広樹、今年の10月でちょうど50歳になる。1度の結婚と離婚の経験があり、子供は2人の娘が居る。




しかし、娘達は元嫁と暮らしており、一年に1度誕生月だけ会う事が出来る契約となっている。




離婚の原因は俺の浮気。悪態を付くブタと化した嫁を愛する事が出来ず、病院に勤める看護婦と不倫関係に陥った。その時のメールを娘に読まれ、発覚した。




タイには5年前に友達に誘われて旅行したのがキッカケだった。タイ女性達の年齢差を余り気にしない性格と、物価差による経済的な優位性が俺をタイ中毒にしたのだ。




以降、年に5、6回ペースでタイに訪れ、タイ人女性に惚れて、フラれてを繰り返している。通算で8回、つい2日前に彼女に逃げられたばかりだ。




タイ人女性には共通して俺の事をこう呼ばせる。「ヒロ」、単純だが、日本でもそう呼ばれていたから他の呼び方をされてもピンと来ないのだ。




「ね、ヒロ、大使館までタクシーで行こう、お金出すから」




「ありがと、色々お金使わせちゃうからさ。日本にあるお金を使えるようになったら必ずお礼するよ」




「ありがとね、でも気を使わなくても大丈夫だよ」




コンドミニアム前でタクシーを拾い、大使館に行く。ものの5分で到着する。




Pimと一緒に建屋に入り、受付の女性に話し掛ける。




「パスポートやら財布やら盗まれてしまいまして・・・」




「紛失証明書はありますか?」




「何ですか?それ・・・」




女性は「パスポートを無くした時のガイドライン」みたいな紙を取り出し、丁寧に説明してくれた。




近くの警察署で紛失証明をもらい、それを持ってきて手続きするそうだ。警察署の場所も教えてくれた。




「ごめん、警察署で紛失証明書が必要なんだって」




「うん、わかった。警察署に行こっ!でも私は警察が嫌い。だから1人で入ってね?」




「ははは、どこの国でも警察は嫌われてるねww」




警察に行くと言った時のPimの顔が一瞬歪んだのが目に入ったが、その時の俺はそんな風に捉えていた。




彼女の歪んだ顔、それは表面上ではわからない「深い闇」が隠されていた事に気付くのは、後になってからのことになる。




警察では無くした理由や日本での住所など書類を書いて20分ほどで紛失証明書が出来上がった。Pimは近くのカフェで何か時間を潰していたらしい。




合流して再び日本大使館に出向き、さっきの受付の女性に案内されて窓口に並んだ。結構日本人やタイ人なんかが並んでいる。俺はPimと一緒に椅子に座って待っていた。




自分の番になり、窓口で紛失証明書を提出し、簡単な経緯を係員の男性に話す。男性は何かパソコンで打ち込みながら質問をしてくるのだが、途中から表情を変えながらパソコンを叩く。




「武田広樹さんですよね?名前は有るのですが年齢も住所も違いますよ?」




「へ??年齢と住所って・・・何歳で何処の住所になってます?」




「すみません、そこはお答え出来ないんですよ。ただ、紛失証明に書いてある生年月日と住所が合いません」




「んなバカなwww」




「じゃ両親の名前を言うので確認出来ますか?武田浩と八重子ですが」




「んー、その方も、この住所にはご不在ですね」




顔から血の気が引いてくる。俺って日本に居ないのか??俺って誰??




「申し訳ありませんが、紛失証明書の記載内容が証明できない為、手続きに移行は・・・」




「わかりました。もう一度来ます・・・」




もう一度来るって言っても俺自体が日本に存在して無いのだからどうにもならない。は?何コレ・・・俺誰よ・・・




「ね、どうしたの?」




「手続き出来ないんだって・・・俺の事が日本で証明出来ないんだってさ・・・」




「えー、そんな事があるの?何か間違えて書いたとか?」




「俺にもわからないんだよっ!」




つい声を荒げてしまい、Pimはビクッと肩をすくめた。




「あ、ゴメン・・ワケわかんなくて・・」




「ううん、大丈夫。何か食べに行こっか。飲むだけでもいいからさ」




「うん、ありがと・・・」




俺は今存在しない?じゃ俺って誰だよ・・見てくれも変わっちゃったし、本当は俺って武田広樹じゃないってこと?この記憶は偽物なのか?




青ざめた俺の手を引きながら歩き出すPim。途方に暮れた俺に、唯一手を差し伸べてくれるPim。彼女がもし居なかったらどうなっていたのか。




この状況の重大さを改めて知る事になったのだった。




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妄想第12話 在家の5戒律

Pimの部屋で悶々とする。これからどうするのか。色んな事があって、それぞれを整理したいが、先ずは自分が生きること。次に不幸せな人を幸せにする事、最後に自分の置かれた謎の究明。優先順位はそんなところだろう。




Pimは仕事の支度だとかで近くの美容院に行くそうだ。仕事の日は毎日行くらしい。お金もかかるだろうに。




先ずは自分の生活の拠点をなんとかしなければならない。それは生きる事に繋がる。




「ね、俺を暫くここに居させてもらえないかな?あ、無理なら素直に教えて」




「いいよ、好きなだけ居てくれていい。元々そのつもりだったからね」




「ありがとう・・・Pimは優しいね」




「私ね、色々悪い事してたからタンブンも沢山しなきゃいけないの」




Pimが言うには仏教には在家の5戒律と言うものがあって




・殺生はしない
・盗みをしない
・不貞をしない
・嘘をつかない
・酒を飲まない




それが戒律なんだそう。タイの人はそれを守れない事が多いからタンブンをして徳を積んで罪を軽くするのだそうだ。




俺なら全然戒律破りもいいとこだよ・・・




予想するにPimは身体を売る商売をしている事をタンブンで償っていると考えているんだろう。要するに「不貞をしない」に触れるのだ。




よく考えてみれば不貞って言うのは不倫であって、未婚者には適用されないんじゃ無いかとも思うが、感じ方は人それぞれなのだろうね。




彼女にそう言われても何時までも世話になるわけにも行かないし、何とかせねばならない。幸い、言葉の問題は勝手にクリアしたので仕事でも探すのが真っ当な考え方か。




「俺さ、仕事でも探してみる。少しでも自立しないと他人に迷惑かけちゃうし、Pimに良い人が出来て俺が邪魔になっても嫌だしね」




「ははは、無い無いwww私ね、男運無いんだー」




「嘘つけよwwそんなに可愛いのに?」




「お客さんとは恋愛感情持てないよ・・・」




夜に働く彼女達の本音を聞いたようで心臓にグサリと来る。




「どんなに優しくされても、沢山お金を貰ってもね、互いを知らずにこっちの意思も関係なく、買われてセックスして、そこから始まる恋なんてあり得ないよ・・・」




追い打ちを掛ける言葉。言葉が出ない。俺はこんな子達との恋愛を望んでいたのか・・・




「そ、そうだよね」




「だからヒロもそんな目で私を見るならこれから優しく出来ないかも・・・」




「でも俺の事、昔、店で見たんでしょ?俺もそんな男の一人なんだ・・・」




「ううん、違うの。だって神様が貴方を私に会わせたんだよ?」




「どういう事?」




「貴方が2人いてそれが重なって一つになるところ見ちゃったんだもん。側で女の人と話してたでしょ?」




「えぇえええ?見たの??」




「うん、あの子達って神様でしょ?ビックリしたけど、あんな人見た事ないもん。あの子達がこの人を助けてあげてって言ったの」




「マジ?身体が二つで腰から一つになってる子達だよ?見えたの??」




「そうそう、この人は貴方を救える人だって言ったよ。」




つうとまず俺が救われて、後から彼女を救うって事なのか?ある意味等価交換だな。




「で、俺はPimの何を救えばいいの?」




「へへへ、私と結婚してくれる?」




「絶対嘘だwww」




「キャハハ、もう美容院行くからその話は今度ね」




す、スカされた。あの明るさと性格。何が彼女の不幸なのか・・・全くわからん。




それにしてもあのシャム姉妹を見ていたとはな。まさにアメージングタイランドだ。




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妄想第13話 ケンて誰?俺??

Pimは美容院から帰ってくると、屋台で買った晩御飯とビアシンの350ml缶をお土産に置いて直ぐに仕事に出て行った。




彼女が出て行く時に残した言葉。




「今後タニヤには絶対来ないで」




どうにも気になる言葉だ。何故なのか聞き返したが、答える事なく出て行ってしまった。




まぁ好きでも無い客と商売でいちゃつく姿とか見られたく無いとかの理由なら良いのだが、何となくそれとは違う事は想像出来た。




それよりもまず仕事を探したい。あと、ひとつ気にかかってるのは俺の財布やパスポート、iPhoneを盗んだあのニューカマーを見つけ、何とかそれを取り戻せないのかという事。




カードや写真を確認して死ぬ前の自分の存在がどうなっているのか見てみたい。それが自分に起きた謎を解明する手掛かりになるかもしれないしね。




とにかくPimから借りた金で移動し、ルアムチットプラザへニューカマーの消息とソイカーボーイへ、突然消えたNokも探しに行ってみたい。次いでに働けそうな場所も探したい。




そんな思いでタクシーに乗り込み、ルアムチットプラザ前で降りる。夜8時前だが、テーメー前には沢山の女の子とカマー達が既に居る。




辺りを見回してあのニューカマーを探す。あのデカさは絶対に忘れない。つうか、忘れてなるものか。




20分ほどその場に居たがヤツは居ない。仕方ないのでソイカーボーイを目指す。後からまた見に来ればいいし。




ソイカーボーイは相変わらず賑やかだ。でもほとんどコヨーテ達の客引き。Nokの居た店を探す。




彼女の友達がカーボーイハットを被って客に声を掛けている。何度か一緒にNokとディスコに行った事がある。




「おーい、久しぶり」




彼女はこちらを見ると満面の笑みで答える。




「今ならサンミゲルライトが90パーツよ?一緒にどうですかー?」




腕を絡めながら言うそれは明らかに普通の客引き対応だ。




「俺、俺だよ、ヒロ、わかる?」




キョトンとする彼女。




「Nok居るかな?」




「Nokですか?彼女は店を辞めたよ?貴方は?」




「だからヒロだってばww忘れた?一緒にディスコ行ったでしょww」




首を傾げる彼女。




「Nokは何処に行ったの?」




「結婚するとかで店辞めた。もう一週間くらい前かな」




「わかった、ありがとう、またね!」




やせ我慢して平然とした態度で話す。今更だが笑えてくる。今まで何度も繰り返された俺のタイライフ。意味なんて何もなかった。




それと、やはり昔の俺が存在した痕跡は無い。もしかするとニューカマーを見つけても同じなんじゃ無いかと考えてしまう。ニューカマーが盗んだ事実すら無いのかも知れない。




怖い・・・何この世界・・・怖すぎだろ




バカラのある側からソイ23に抜ける。オールドダッチの前の辺りで後ろから大声で怒鳴り声がした。




「ケーーーーーン!!」




ビックリして振り返る。バンダナしたリンでも居るのかと思ったが、超ビッグなディックサーブがこちらに突進してくる。




このイカリヤ長介のような顔はナナプラザのレインボーで見たことある。なぜ彼女が?




その勢いに押され、立ち竦む。あの目は俺を見ている。しかも般若の形相で。




「ケン!なにしてんのよ!皆探してたんだよ!」




胸ぐらを掴まれ、ガクンガクンされる。




「ひぃぃいい!・・・は、はい?」




「ちょっとおいで!!」




囚われた宇宙人のように手を引かれ、ソイ23のスクンビット通りとは逆方面のエロマッサージが並ぶ道に連れて行かれる。




「俺、ケンじゃ無いですが・・・」




「殴るよ?」




拳を振り上げる長介。目は本気だ。




「ひぃぃ・・・」




暫く歩くと左折。直ぐにピンクの看板で日本語表記の店が目に入る。んー何処かで見た事ある店だ。その名もカラオケ チャッピー。その店の中に連れ込まれた。




すると数人のディックサーブ達がこちらを見る。




「ここに座りなさい!」




「ニム、皆を呼んできて!」




ニムと呼ばれたディックサーブが小走りで奥の部屋に行く。カウンターに座らされ、俺の周りをディックサーブ達が囲む。




絶対絶命、俺・・・つうかケンて誰?俺??




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妄想第14話 前の俺

奥の部屋からゾロゾロと女達数人と男1人が現れる。




つうか、女はみんなディックサーブかよ!!




実際にはカラオケ嬢なのはわかるのだが、このレベルはあり得ない。ディックサーブと嬢との差が全く無い。男は見た感じ裏方で料理でも作ってる人だ。




「あんたさ、マネージャーの癖に何で昨日から店に来なかったの?逃げたの?」




長介が話し出す。




「はい?」




「ケン、あんた言ったよね?日本人向けの店は日本人に任せるのが一番だってさ。絶対に繁盛するって」




「僕が?」




長介は立ち上がって持っていたミネラルウォーターを俺にぶっかける。




「おわっ」




「ママ、落ち着いて・・・」




ちょwwwマ、ママ?長介がママ??




「ニムは黙ってな!」




「あんたね、どうすんの?このままだと店潰れるよ?責任取れるの?」




そりゃこのラインナップじゃ誰が経営してもダメでしょ・・・




「ちなみに今、営業中ですか?」




「当たり前でしょ!」




うわ、ヤバイよこれ。




でも何となく理解してきたぞ。俺は今までケンという名で生きてきて、何故か死んだ俺の記憶が乗り移った?みたいな事になったんだと。それなら辻褄が合う。いや、そんな気がする。つうかそれで決着させて欲しい・・・




「ママ、昨日の夜にタニヤで倒れてしまって、目覚めたらそれまでの記憶が無いんですよ(^_^)」




「お前・・・絶対殺す。そして店ごと燃やして私も死んでやる!」




一旦座った長介がまた立ち上がる。




「ちょ、ちょっと待って!本当なんですよ。だからフラフラ彷徨ってたんです。逃げる気ならこの店に近いソイカーボーイなんかに居るわけ無いですよ、マジで」




「以上、信じるか、信じないかは・・・あなた次第です( ̄^ ̄)ゞ」




とっさにしてはナイスなコメント。




「信じてくれないかも知れないけど、いくつか質問に答えて下さい」




長介は再び椅子に座るも、返事はせずに俺を睨む。周りも一切口を開かない。長介の独裁政治なのか。




「まず、僕の名前はなんて言うのですか?」




長介は何も言わなかったが、ニムが答える。










「アパッチ・・・ケン・・・」









「おいwwここで笑い取ってどうすんのww」




「・・・・・」




「ほ、本当に??」




(コクリ・・・)




「ちょっと待って、あのさ、俺のパスポートのコピーとかIDカードのコピーとか無いの?それか日本人客向けの名刺とか」




思いついたのか、ニムが奥の部屋に走って行き、名刺を持ってきた。




----------------------------------
〜ときめき☆ラブ〜
カラオケ チャッピー

フロアマネージャー

阿波地 健

電話番号 住所
----------------------------------





おいwwww




「アワチ ケンですよ!!アパッチ ケン違う!」




つうか、ときめき☆ラブって・・・




前の俺・・・オバカデスカ??




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妄想第15話 チャッピー

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1時間以上、ニムと会話するうちに長介も何となく俺の事情を理解できたようだ。徐々に周りも俺に言葉をかけ出す。




それにしてもここの連中はヤバイ。イカリヤ長介似のママ、黒髪オカッパで白いセーラー服と紺色のスカート。まさにアレだ。レインボーのディックサーブそのもの。




ニムはどう見てもオナベだ。茶色の短髪にピアス、白いシャツに黒いスラックス。シャツがダブっとしていて胸は有るのかわからないが薄いアゴヒゲが生えている。




一番目に付いたのがマイケルジャクソンみたいな姿の男だ。ピタっとした白いシャツと黒のパンツ。髪型や顔、化粧しているのだろうがマイケルを意識しているのはよくわかる。




あとは3人ほど。カラオケ嬢なのだろうが、デブBBRと言うか、どう見ても40くらいに見える。一様に白っぽいドレスを着ている。柄とはか微妙に違う。




眉毛が繋がっていてノーメイク。こいつは眉毛と名付けよう。服だけはドレス?のような胸の開いたワンピース。谷間にアセモのようなものがプツプツと・・・ぉぇ・・




あと全身の肌が白く金髪、デブにはデブなのだがとにかくケバい。顔のパーツは全て化粧されていて年齢不詳。見方によっては30手前、上で言えば不明。50近い可能性もある。とにかく色が白くシワも皆無。改造人間だ。




次は唯一中肉の・・・いや、下半身何これ。上半身は中肉なのだが腰から下がドでかい女。南米のおばさんみたいな体型だ。何処の国の人なんだwwうん、こいつはアミーゴが相応しい。




嬢はもう少し居るとか言ってたが客が居ないので店には交代で出てるらしい。他の店での掛け持ちも許可してるみたい。まぁ経営末期の状態ぽいな、こりゃ。




「ちなみに僕は何処に住んでるんですか?」




「ここの二階だよ」




「へ??」




久々に長介が口を開く。話をまとめると3ヶ月ほど前に俺がボーイとしてここに住込みで働き、先月マネージャーとして店を任されたらしい。




マネージャーになっても何か変えた訳でもなく、日本人客を外で呼び込んだりカラオケ機の管理、あとはDJのような役割もしていたらしい。




俺は調子者で口だけ達者。更に客が減って現在に至る。ってことらしい。店はかなりの借金があり、火の車だそうだ。




調子者で口だけ達者ってのは共通事項だな・・




俺の住んでた部屋を見る。つうか、部屋?四畳くらいのスペースに二段ベッド。ちゃぶ台と小さな冷蔵庫とブラウン管の14型TV。服がそこら中に散らかってる。ゴミ屋敷かよっ!!




「あの・・・もう1人の住人は・・?」




「Hey!フォゥ!」




手をシュタっと挙げながらキレよくターン、身体をパタパタ動かしてピタっと止まる動きをするのはマイケル。




お、お前か・・・OrL・・・




「ま、あんたら男だしね。用心の為さ」




長介が当たり前ように話す。




色々と調べたい事もあったが、長介に頼んで一旦Pimのアパートに帰りたいと伝える。明日の昼にはもう一度店に顔出す事を約束する。




Pimの家の地図を書かされ、長介から今時珍しいガラケーの安物を渡された。ぱかっと開かないもっと昔のやつ。




明日は部屋をくまなく調べて自分の過去と手掛かりを探したい。ついでにここで店が潰れるまでは働くしか無さそうだ。



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妄想第16話 Pimの悩みがわからない

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Pimの部屋に着いたのは既に深夜1時を過ぎていた。金が無いので昼間に食べ残したカオパットを食べる。




Pimはまだ帰って居ないので恐らく客と過ごしているのだろう。あれだけ可愛いければ人気なのは頷ける。




死んでから色々な事が凝縮され過ぎてて心の整理が追いつかない。死んでから2日しか経っていないのだ。




でも、なんとなくだが事態が飲み込めてきた。まず、俺は死んでしまい、シャム姉妹の力でケンという男に意識だけ乗り移り、復活を果たした。




そしてシャム姉妹との約束で、出会った人を幸せにする義務が生じた事。約束を果たせない時は本当に俺は死んでしまう事。




何時までに誰をどれだけ幸せにしないといけないのか、そしてこの約束は何時まで続くのか、約束を果たし続けたら最後はどうなるのか。




そこら辺が謎なので悩みは深い。今あるミッションとしてはPimの不幸を探り当て、それを解決し、幸せにしてあげる事。




でもPimの何が不幸なのか、今のところ検討がつかないから困る。




明日はチャッピーに出向いてケンと言う名の俺の事を調べなくちゃいけない。マイケルとの共同生活には不安が有るが、Pimの所にいつまでも甘えるわけにはいかないだろう。




だって彼女と恋仲になるのは比較的容易いかも知れないが、彼女だけを幸せにしてミッションクリアとは到底思えない。




それならばPimと深い関係になる事は俺の命喪失のリスクにしかならないのだ。




そんな事を考えながらいつしか寝てしまった。




「ヒロ、ねぇヒロ、起きてる?」




ほっぺたをバシバシ叩かれて目を覚ます。時計を見ると朝の7時過ぎ。




「んー、どうしたの?」




「ね、セックスしない?」




「え?」




突然、Pimの唇で俺の口が塞がれる。服の上から弾力のある乳房がチョンチョンと俺の胸に当たる。舌が半ば強制的に入り込んで来た。こちらは寝起きなのと、いつものPimとは雰囲気が余りに違う事に違和感を覚える。




「ちょ、待って・・・どしたの?」




「なんかヤリ足りないの」




「お客さんと居たんじゃ?」




「そうなんだけど・・・ね」




Pimの目つきがヤバイ。なんか真顔なのだ。普通、酔っ払いなら目はトロンとしている。そんな子なら何度も見てきた。でもPimの眼光は鋭い、つうか怖い。




「どうしたんだよww昼間俺に言ってた事と違うじゃん。愛のない関係は嫌なんじゃ?」




「うっさいわねー、酔ってるのよ」




絶対違う。第一、部屋では全く飲まないのだから多少飲んだとしても、こんなになるわけはない。つうか目つきが全然違う。




「もう寝る・・・ヒロは全然ダメ・・」




何が駄目なんだよ。こっちが驚いたわ・・・Pimは着替えもせずにベットに入り込む。まぁ、シャム姉妹の縛りが無けりゃすぐに食らいつくのに・・・




昨晩あった事をPimに話したかったのだが、これじゃ話にならないので諦める。まぁ、仕事のストレスか何かあるんだろう。




んー、女に迫られて何もしないとか男としてどうよ・・・でも他の男とヤった後でってのもねぇ・・・ま、そういう事でヨシとするか。




(・・・・・)




うわーん、シャム姉妹様・・・彼女を抱いても俺は死なないのでしょうか・・・そこだけは夢でもいいので教えて下さい・・・




Pimがベッドに入って暫くすると寝息では無く、鳴き声が僅かに聞こえてくる。時折鼻をすする音で泣いている事がわかる。




「どうしたの?」




「私ね・・・辛いの・・・」




「何が辛いの?」




「んーん、全部・・・」




「それじゃわからないよ、どしたの?」




「・・・・・」




んー、色々悩んでるんだろーけど、これじゃよくわからない。少し感情の起伏が激しいようだ。




「ま、話す気になったら教えて。できる事はするからね」





泣く嗚咽だけで返事は無かった。夜の嬢ってのは俺たちがわからない苦労があるんだろうね。




昼近くになり、Pimを起こす。が、相変わらず彼女は起きない。でも昨日の話をしないと、俺がチャッピーに行く事を伝えられない。




何度も声を掛けて揺り起こす。だが、彼女は身体がだるくて起きれないと言う。んー、起きるのが苦手な子はたくさん見てきたけど、こんだけ寝起き悪い子は初かも。




ベッドでグダグダしてきるPimに話しかける。




「ね、昨日何かあったの?辛そうだったし、様子も違って見えたよ?」




「んーん、何でもないよ。疲れてるだけだと思う」




「そっか・・」




まだ知り合ったばかりで流石に深い悩みは語れないのだろう。




昨日の夜の話をする。俺は昔ケンと言われてた事、カラオケのマネージャーをしてた事がわかった事。そこに住んでいた事などなど。




「ね、俺の事ヒロって言うけど、君が知ってるのはヒロじゃなくてケンじゃないの?」




「あなたがヒロって言ったからヒロなの。だって昔見たときはヌンのお客さんでしょ?名前は覚えて無いもの・・・」




「ふむ・・・」




ま、いっか。深く考えてもしょうがないし。




それから昨日の事を話す。反応は案外普通だった。




「で、どうするの?」




「まぁ、あの店で仕事はするつもり。色々と調べたい事もあるんだけど、もう少しここに居てもいいかな?なるべく早めに出て行くから」




「いつまで居てもいいんだよ?だって友達でしょ?まだ私を助けてくれてないしねww」




「確かにwまだPimに恩返し出来てないからねww」




そんな事をを話しながらPimから500パーツの前借りをしてチャッピーへ向かうのだった。俺はヒモかよ・・・




助けて欲しいが、その悩みを言わないPim。相当言いづらい事なのか。




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妄想第17話 What's マイケル

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昼過ぎにチャッピーに顔を出す。厨房でマイケルがガチャガチャ食器を洗っている。




「おっす!」




「フォウ!」




手足をパタパタやってピタっと止まる。ま、こいつはそういう奴だとは思っていたが。頭が少しお花畑なだけで、人に迷惑かけそうな感じではないからいいだろう。うん。




「ケン、お前雰囲気変わったな・・」




「お、お前話出来るのか!Σ(・□・;)」




「当たり前」




「え?どんな風に?」




「優しい・・・前はいつもイライラしててよく怒ってた」




「そっか。でもお前、昨日俺の話聞いてたよな?俺、今までの記憶が無いんだ」




「・・・・(¬_¬)」




「お、おま・・・信じてねぇだろwww」




「ケンはいつも嘘だらけ」




「・・・・・」




俺って全然ダメな奴だったのかよOrL




「つうかマイケルさ、部屋にある俺の持ち物教えて欲しいんだけど」




「俺はマイケルじゃない。Hungだ」




「Hung?なんかベトナム人みたいな名前だな」




「ハノイ生まれ」




「ぶ、マジかよwww」




どおりで言葉のニュアンスが少し違ったように思えるのか。ん?もしかしてベトナム語で俺と話してる?俺はベトナム語もわかっちゃうのかも。そうだったらすげー




「な、マイケルは今ベトナム語?」




「俺はHung、タイ語。お前バカ?」




「そか・・・(ー ー;)」




「つうかさ、Hungよりマイケルの方が呼ばれて嬉しいんじゃね?それでいいだろ」





「フォウ!」




ひときわ高い声でターン、手足をパタパタやって股間を押さえながら俺を指差してピタッと止まる。




め、めんどくせぇぇえええ・・・





二階の部屋に行くとマイケルが俺の持ち物を教えてくれる。4段のカラーボックスとリュック、あとは服類を集めて(拾って)俺に渡す。ベッド、冷蔵庫やらテレビ、エアコンとかは店の物らしい。




「これ洗ってんのか?」




「・・・・・」




「オッケ!言わなくていい」




さっと服類を隅に置くと先ずはカラーボックスの上から順に開けてみる。




厚めの封筒、iPhone5s、香水、後はアクセサリー類とライター、ペンなんかの小物がぎっしり。




厚くなった封筒を開ける。うぉ、金だ。札束だ。マイケルも居るので反射的に直ぐに戻す。後でこっそり確認しよっ・・・フフフ




次にiPhone5sの電源を入れる。つうか電池切れてる。でも見たい、絶対見たい。振り返って充電器を探す。




「それ古いiPhone、ケンはiPhone6に変えた」




う、マイケルも後ろから覗いてたのか。ヤバイ、封筒の金も見たかな・・・




「充電器持ってない?あったら貸して」




「ある」




マイケルに充電器を借りて、直ぐに充電を始める。マイケルもギャラクシー?を弄って誰かとメールしてる。




つうか、この充電器、俺のだろwww




ま、細かい事はさて置いて2段目のカラーボックス。小さなノート、日本の本、つうかエロ本多数www男2人暮らしでどうやって使うんだよwww




あとはやはり土産物のような小物類。あとピルケース。中に茶色のタブレットのようなものが一つ。




ここでiPhoneの電源を入れる。う、パスワードじゃん。ヤバイ、パスワードわからない。




「マイケル、パスワードいくつ?」




マイケルがわかるはずもないが咄嗟に聞いてしまった。




「1206」




「ぶwwなんでお前が知ってんだよwww」




マイケルは黙秘する。こいつ怪しいwww




ま、気にせず入力開始。1206っと・・・




「おい!パスワード違うじゃんかwwwww」




「これ」




自分のギャラクシーを見せるマイケル。




ダメだ・・・こいつとは絶対関わらない方がいい・・・OrL




あとは順番に入力する方法しかない。




0000 0001 0002 0003 .................0312 0313



ぁぁああああ!ダメだぁあああ!頭が、頭がおかしくなるぅうううう!




0314




画面が切り替わる。




0314




奇しくも俺が死んだ日と同じ数字だった。



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妄想第18話 札束と写真

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iPhoneのロックが解除され、黒一色の壁紙と購入初期から付いているアイコンが目に入る。案外と平凡と言うか、スマホとしてそれほど活用してるような感じではない。


先ずはEメールからチェック。人のスマホを覗き込みした経験が無いので緊張感は半端ない。


最新の日付は2ヶ月ほど前で止まっている。日本語のメールとタイ語のメールが混在している。


日本語のメールはYouTubeなどの宣伝メールがほとんどで、人との連絡のようなものは見当たらない。タイ語のメールは読めないので後でPimに見てもらうことにする。


どうせなら文字も読めるようにして欲しかったと今更ながらシャム姉妹に伝えたい・・・


LINEは新しいiPhoneに移行されていて開いてもログを見ることは出来なかった。ここが大事なのに。


写真を開く。ぶww女の子達との写真なんかが、かなりの枚数入ってる。これだよコレ。


チャッピーのBBRどもも含めて、夜の商売レディ達の写真がほとんど。パーティだったりどこかの店の店内だったりで、俺らもよく撮る感じの写真が多い。


かなり昔の方へサラサラ見て行くと、何枚か自撮り2ショットがある。これを見ると知らない顔の子と見知った顔・・・


そう、ヌンとの写真があった。ケンの頬っぺたにキスするヌン。その前後はどこかの観光地で撮ったヌンの写真が並ぶ。どれもヌンの表情から見て恋人同士で撮る写真だ。




なんで??なんでケンはヌンと??




ヌンとは1年前の事なので、恋愛感情的なショックよりも、ケンとヌンとの関係に衝撃を受けた。



そう言えばPimが言ってた「貴方を前に見てる」ってのはよく考えたらケンの方だ。だからヒロの記憶にはPimは無かったのだ。



なんつー巡り合わせと言うのか。逆に言うとヒロの姿のままだったらPimに救われることはあったのだろうか・・・








右の耳元に異様な息吹。ミントの様な香りと青ヒゲがプツプツ頬に残るマイケルの横顔が視界に入る。





「おわっ!」





「おまwww覗くなよwww」





慌ててiPhoneを閉じる。これは持ち帰って1人で検証しよう。




「ケンは女たらし。何人も彼女居る」




「いや、この写真は俺なんだけど、俺じゃねぇ!」




まぁマイケルから見たら、目の前に居る俺がやってる事の写真でしかない。俺の事情なんか関係ないのだ。




iPhoneをそのまま充電しておき、三番目のカラーボックスを開けようとする。




「ケン、マイケル!」




階段の下から野太い長介の声。捜索は一旦中止し、階段を下る。




「あんた、今日から仕事しなよ」





「あー、はいはい」





「んでここにまた住むんだろ?」





「そっちはもう少し待ってよ。お世話になってる人とも話さないといかんし」




マイケルとの同居も不安だが、何もしないままPimの元を離れると命が危ない気がする。そこは譲れない。




「まぁ早めに戻ってくるんだよ」




長介はヒロよりも若いと思うが、ケンよりは上。心情的には年下から偉そう言われている気がして、なんかプライドに触る。




「ケンは仕事の中身は覚えてんの?」




「ハッキリ言って全くわかりません( ^ω^ )」




「本当に記憶無いのかねぇ?・・・」




「ははは・・(^_^;)」




「店は7時から、あんたは外で客引きだよ。客がある程度入ったらカラオケの入力とドリンクを作る。後は伝票書いたり会計したり、女の子回したりするんだ」




「忙しそうですね・・・」




「客が入ればねぇ・・・」




まぁ、そうだろうな。昨日も1人も客来なかったし。大丈夫なのだろうか・・・




「マイケルは何を?」




「マイケル?ああ、Hungか。Hungは簡単な調理とDJかな」




「カラオケでDJって何?」




「ここは個室が無いからさ、時々お客さんのリクエストでディスコミュージック流したり、ダンスイベントしたりするんだよ」



ふむ。まぁダンスイベントは別にしてキャバクラぽいイメージか。




「あんただよ?イベントを定期的にやると人が集まるとか。全然ダメだけどね」




「す、すみません・・・」




それって可愛いレディ達があっての話だろ。それを俺、いやケンに責任が全部あるとは思えないが。




「もうね、あと1ヶ月も過ぎたら毎月の支払いが厳しくなるんだよ。あんた、責任半分取りなよ?」




「ええええ!無理です!m(_ _)m」




「それが嫌ならなんとかしなよ。もうやり直すお金なんか無いんだから」




「なんとかと言っても・・・」




何処まで本気なのかわからないが、身に覚えのない借金渡されても困る。いや・・・なんか複雑だ。



何処までやれるかわからないが、まずは仕事に早く慣れなくちゃな。




「さ、店の準備に入るからご飯食べて来な」




そう言うと長介はマイケルに100パーツを一枚渡す。




100パーツってwww




長介から借りたガラケーでPimに電話し、このまま仕事をして帰ることを伝え、マイケルに連れらて食事に出かけるのだった。




ヌンとケンの関係、謎の大金など、調べることが色々出てきたが、まずはここで仕事をして生活の基盤作ることからはじめようと思う。


妄想第19話 客の来ない店

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夕方5時過ぎ、マイケルと店に戻る。食事はソイ19にある屋台で済ます。俺はカオトムとコーラ、マイケルは白ご飯と肉の炒め物とコーラ。ビール飲みたかった・・・



店にはオナベのニムが店内を掃除していた。長介はカウンターでタバコを吸っている。相変わらずセーラー服ルックだ。


昼間のように似合わないが普通のワンピースの方がママっぽいのだが。何故セーラー服なのか今度聞いてみる事にする。マイケルは直ぐに奥の厨房に向かう。


店内を見渡す。扉を入って右手がカウンター席。カウンターの奥側にカラオケ機材とDJ用の機材が置かれている。カウンターには5人分の椅子が並んでいる。


左手はボックス席。4人がけのテーブルとソファが4組ほど。入り口扉側の左手の壁と奥の壁にカラオケモニターが張り付いている。


店の突き当たり右側にはトイレ、左側に入り口があり、小さな厨房と控え室、ビールケースも何段か積んである。あとは二階へ上がる階段。


全体的に備品類は綺麗で新しい。壁や照明もデザインもシンプルだが悪くはない。長介が借金して整えたのだろう。



店の造り小さいけどそれほど悪くない。やっぱり女のラインナップだ。あと、店の料金システムも良くない。


他の日本人向けカラオケの真似だと思うが、1時間1000バーツ飲み放題、以降同料金。レディスドリンク1杯200バーツ。ボトルキープは2000バーツから。メニューには載せないが、ボトルキープするとレディスドリンク2杯分が女の子の数分が上乗せされる。


肝心のペイバーだが1000バーツ。ショート2500、ロング3500バーツが基本だが、実際は女の子に任せてる。女の子からママにショート300、ロング500のバックが暗黙の了解でバックされてるらしい。


あと聞き捨てならないのが、カラオケは無料のはずなのに、客見て一曲100バーツ+の上乗せをするらしい。特に旅行者のグループは料金気にせず、支払いが良いからだとか。



んー、日本人舐められてるわー。



大体なんで儲からないのかは把握できた。女の子は総取っ替えが必要だ。あと、この規模でタニヤなんかのカラオケを目指しちゃダメ。


ひな壇も無いし、VIPルームも無い。ボックス席も少ないのだから、在籍させれる女の子のキャパが圧倒的に少なすぎる。タニヤ(儲かってる店)とは人的、物的、地理的リソーセスで圧倒的に負けているのだ。


こんな辺鄙な場所で繁盛させるには女の子の質は当たり前、料金のお得感、あとはリピーターを増やすための努力。


料金体系は正直に請求するのはもちろんの事、ディックサーバーや店員の誠実な接客、常連にはそれなりの優越感を感じさせるサービス。リピーターを増やすとその仲間達が新規となって店に来る。更にリピーターが増えて・・・こんなサイクルが理想。


金落としが良い旅行客も大事だか、駐在員などの現地在住者を如何に取り込むか、リピーターにするのかが勝敗の分かれ目になる。


この場所は周囲に何もなく、ハシゴするなら少し歩いてソイカーボーイへ行くしかない。この場所が不利なのは間違いないが、逆の発想をすると、良い店ならば客さえ来ればハシゴの移動が面倒くさい分、ずっと店で飲む。もしくは女の子を連れ出してくれる可能性も高いのだ。




「ケン!いい加減客引きに行きな!」



「へいへい・・・」



気がつくと昨日の嬢達が店の奥でスマホを弄っている。いつの間に来たんだ。



そしてその日も客は1人も現れなかった。あり得ない・・・つうか客引きってもほとんど日本人通らない。何これ・・・



夜の11時、長介の指示で店を閉める。嬢達3人は直ぐに店を出る。何かブツブツ文句を言っていた。


こりゃ潰れるのは相当近いわ。




「ママ、少し話がしたい」



その日、深夜までニムとマイケルを無理やり混ぜ、4人でこの店について話し合ったのだった。


妄想第20話 チャッピー立て直し作戦

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「マネージャーとして話すよ」



長介もマイケル、ニムも黙っている。俺の真顔がそうさせているのか。




「まずは女の子、他にも居ると聞いてるけど、昨日の子達以外は今日見なかったけど」




「他の子達は別の店に行ってるよ。こっちはお客さん居ないからね」




「今居る子達は?」




「見りゃわかるでしょ、ここでしか働けない子達だよ」




なんだ、長介もわかってるんだ。




「新しい子達は入らないの?」




「面接は来るけど最終的には働かない」





「オフ無しでも来てくれないの?」




「オフ無しなんか需要ないから、そういう子はこちらが断ってるよ。てか、あんたがそう言ったんだよ」




「・・・・・」




「す、すみません」




ケンは完全旅行者目線で考えてるな。俺も最初はヤレない子なんか相手にできないと思ってたし。でもそうじゃ無いんだよなー・・・




スクンビットのカラオケなんか、オフ無しの子ばかりでも駐在員が常連で通ってるんだし、接待でもよく使われてる。日本の会社の接待だと逆に連れ出し店なんかは使いづらいって聞いた事あるしな。




「ママは明日からオフ無しでもいいから若くて可愛い子を採用して。大学生なんかいいね」




「急にどうして?」




「ターゲットを旅行客オンリーから駐在員や地元在住にシフトする。勿論オフ有りの子も良いよ、入店する奇特な子が居るなら」




「あと、出来るだけ面接は僕も呼んで欲しい」




「わかったよ、もう何やっても一緒だから、お金がかかる事以外はあんたに乗るしか無さそう」




「ありがとう」




「あと、タイ語のカラオケも入れて欲しい」




「なんで?」




「日本人の中にはタイ語の歌を歌いたい人、練習したい人が少なからず居るんだ」




「特に駐在員なんかはタイ人の社員や取引先相手とのコミュニケーションの為だったり、単純に嬢達とタイミュージックを一緒に歌って親密度を上げたいとかで、結構需要あると思う」




「そんなもんかね」




「タイ語のVCDなら何処でも安く手に入るでしょ?女の子達に聞いてタイミュージックの最新100曲と今までの定番100曲も買えば、取り敢えずはいいでしょ。」




「あとはニーズに応じて追加してけばさ。1曲150バーツで売ってるから、まとめ買いすれば20000バーツくらいで買えるんじゃ?丁度ここの機材ならVCDをダウンロードして使えるはず」




「わかったよ、確認してみる」




「あと、料金体系も変えよう。1時間900バーツ、ボトルはそのまま。但し、レディスドリンクは酒以外無料にする。ボトル入れた時も2杯分の加算は辞める。ペイバーはそのまま。延長は20分単位で加算。」




「なんで900バーツなんだい?」




「1時間フリードリンクで帰ると1000バーツ払えばお釣り100バーツくるでしょ。付いた子に100バーツのチップを上げると思うと丁度1000バーツで済む」




「なるべく計算しやすい金額が良いんだ。あとは延長料金なら20分300バーツで計算しやすい」




「ついでに言うとレディスドリンクって客側からすると何杯飲まれたとか、直ぐにドリンクを欲しがるとか結構気になるんだよ。あの子はセコイとか、金額が気になって楽しめないとかあると、女の子達にも店にも長い目で見たら良い事無いんだ」




「あと、レディスドリンクの女の子へのバックは1杯50バーツなの?」




「そうだね。でもレディスドリンクも結構売り上げに貢献するんだよ?」




「わかるけど、元々コーラなんかの仕入れは安いし、今の段階でそこで儲けようとするのは結果的に良くないよ。もっと人気の店になって高い料金払ってでも客が来るくらいにならなきゃ逆効果だと思う」




「ドリンクの女の子へのバックは?無くなっちゃうよ?」




「それなら指名された時点で店から100バーツバックでいいでしょ、延長分はまとめて1時間単位で計算」




「ケン、なんかあんた変わったね」




(中身別人だし・・・)




「クレジットのTAXはいくら取ってるの?」




「10%だよ」




「まぁその辺はいいか」




「ママから見たら料金を少し安くして余計に儲からないって感じるかも知れないけどね、お客来ない方が儲からないからwwとにかくお客さんに来てもらう事、まずはそこから行こうよ」




「他にも細かく言うとあるんだけど、ホームページ作成とかね。ま、取り敢えずこんなもんかな」




「あと、明日から僕はソイカーボーイまで客引きに行くから。ここ絶対無理」




「マイケルもニムもさ、友達で可愛い子いたら誘ってみてよ。オフ無しなら働いてもいいって子が居たらよろしく」




2人は軽く頷く。マイケルのフォウ!は無かった。有難い。




「まぁあんた、頼むよ!」




「やれるだけはやってみる」




帰りにこっそりiPhoneと札束の封筒をちゃっかり持ち帰る俺だった。




この店の今後について、俺の判断は正しいのか、それとも奈落の底に落ちるのか。それは自分次第という事だ。




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妄想第21話 衝撃

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チャッピーでの熱い語りも終わりPimの部屋に戻るが、彼女は相変わらずまだ帰宅はしていなかった。




まずは持ち帰った札束が入った封筒を確認する。なんだか封筒に見覚えがある。つうか、つい最近見たやつ。それに気がついて身体が震えてきた。




こ、これ。俺がNokに渡した封筒と同じだろ・・・




こっちに来る際、コンビニでお金を下ろし、その時に設置してあった封筒だ。俺はそれを一枚抜き取り、現地で両替した後に50000バーツを入れてNokに渡したのだ。




でも、本当にこれが俺の渡した金なのかは確信出来ない。ただ、数えた金額も全部1000バーツ札の50000バーツなのは偶然なのか。




持ってきたiPhoneの電源を入れ、もう一度写真を確認する。




あ・・・




それは新しい写真から30枚くらい目にある集合写真にNokは居た。5人ほどの女性達と写るその姿は楽しそうにVサインをしていた。




ポーズを変えて3枚程度のその写真は、何処かのパーティ会場で写したもの。




そしてその中の2人と個別でケンとのツーショット写真が撮られている。一枚は見知らぬ女性とお互い噴水を挟んでVサインをしている。もう一枚はヌンとの写真で噴水を左手側にして右手側にヌンがケンの腕を組んで並んでいた。




2〜3ヶ月ほど前だと思われる。なんだこれ。ワケがわからない。




そして昼間に見たヌンとの写真を探す。やはり2人は過去恋人同士だと思う。丁度俺と別れた頃の二股のもう1人なのかもしれない。




Nokとはどんな関係なのわからないが、友達関係以上なのは確かだ。Nokはコヨーテ、ヌンはカラオケ嬢。どんな接点なのだろう。




Pimが帰ってきた。酔った感じは無いが、少し興奮気味な、なんとも言えない色気が漂っている。




「おかえり」




「まだ起きてたの?」




「うん、iPhone見つけてね。それを調べてた」




「へー、見せて見せて!」




そう言うと俺からiPhoneをもぎ取り、興味ありそうに写真を閲覧する。




「あー知ってる子がいるー」




「え?どの子?」




「この子とかこの子。昔お店一緒だったよ。あと、この子も見た事ある」




Nokを指差す。うわっと思いながも切り返す。




「え?この子ダンサーでしょ?」




「そうなの?でも昔同じ店に居たよ。ヌンとも友達だったと思う。よく一緒に居たし」




「え?いつの頃の話かな」




「一年以上前かなー、マルマルってお店」




「知らない店だな」




ヌンとNokが思わぬところで繋がった。俺とヌンが知り合った店は別の店だから、それよりも前の話だろう。




んじゃ、俺はケンの知り合い2人と付き合ってた事になるのか・・・




嫌な感じがする・・・もしや穴兄弟では?という意味で・・・




Pimが不思議そうな顔をしてるので、俺とNokとの関係を話す。そして、そこからの転落も含めて・・・




「えーーーww嘘みたいwwwマジそんなことあるのーwww」




「笑い事じゃ無いってば・・・」




異様にケタケタ笑うPimに少し苛立つ。こんな奴だっけ・・・




封筒の金の話はPimにはしなかった。ズルいかも知れないけど、これがたとえ自分の金じゃ無いとしても、貴重な生きるための資金であり、ネコババする気が正直あったのだ。




あと、例のタイ語のメールを見てもらった。




「ああ、これはNok だね。お金がどうこう書いてある。ちょっと待って。新しい順に読んでるから、古い方から読み直すね。」




「どんな?」




「簡単に言えばケンが仕事で必要だからお金を貸せって話かな。そんなやり取りがほとんど」




「でね、あ・・・」




「ん?何?」




「えとね・・・」




何か言いづらそうにしているPim。この展開、なんとなく察してきた・・・




「いいよ、言ってよ」




「早くヒロに金出させろって催促してる・・・Nokはそんな事出来ないって抵抗してるんだけど」




か、覚悟が足りなかった・・・こ、この衝撃は・・・




言葉が出ずに目が泳ぐ。なんだ、何なんだ・・・




「大丈夫?」




「あ、ああ・・・」




「あとね、これgmailだからwifi繋げたら新しいメールが見れると思うよ」




「そなの?」




「うん、待ってね」




PimのiPhoneのテザリング機能を利用して俺のiPhoneを繋げる。




「ほら」




確かに新しいメールが現れる。




「見る?」




「うん・・」




Pimはサクサクと何通かのメールを読み出す。




「えとね、ヒロはあの子にお金あげたでしょ」




「う、うん」




う、恥ずかしい・・・




「そのお金をケンに渡してるよ・・」




「あと、Nokと多少言い合いになってる。なんでLineを教えないとか、結婚出来ないとか書いてあるね」




「は?」




「それからケンは全く返事してないよ。Nokからは嘘だの悪い人だの何回も書いてる」





「・・・・」





沈黙が流れる。




「ヒロ・・・なんて言っていいか・・わかんない」




俺は一点を見つめ、黙っていたが涙が自然と頬を伝う。




Pimも涙を流しながらこう言った。




「可哀想なヒロ・・・可哀想だよ・・」




大袈裟なくらいに泣いてくれるPim。つられて俺も我慢していたものが溢れ出す。




ひとしきりの沈黙の後、お互い目が合う。そして2人は自然と唇が重なり合い、互いの涙を手で拭いながら、倒れこむように横になった。



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妄想第22話 初オナニー

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何度も何度もキスをして舌を絡める。Pimはキスしたまま、俺の上側に位置を変えると自らブラウスのボタンを外す。




形の良い胸の谷間が視界の隅に入ってくる。俺はブラの肩紐の下に指を這わせ、そのまま中に手を潜り込ませる。ツンと立った乳首に小指が触れて薬指、中指と順番に触れて行く。




「ハァ・・・ン・・・ンッ・・・」




吐息と共に俺の舌を激しく吸引する。俺は左手の中指と人差し指の間に乳首を挟み、その弾力を楽しむように揉みしだく。




Pimはそうされながらもキスを維持したまま、ジーンズのボタンを外し、ジッパーを下ろす。そのまま足と片手でジーンズを脱いでパンティ姿になる。




Pimと俺の口からヨダレのような、お互いの涙のような蜜が溢れ、頬を伝う。




俺は余った右手をPimの背中に回すとブラのホックをゆっくりと外す。




途端に飛び出てくる乳房。俺の左手では収まらず、余った膨らみが指の間からこぼれ出る。乳首は可愛いピンク色をしている。




「アン・・ハァ・・・ンッ」




次第に声が大きくなるPim。Pimの右手が俺のTシャツをめくり、そのまま潜り込んでくる。俺の乳首を探し当てると、摘んだり押したり弄ぶ。




俺は体制を変えるべくPimを抱きしめたまま半分転がり体制を入れ替え、右手で彼女の左の胸を刺激する。その時、俺の肩がPimのバックに触れて倒れ、蓋が開いてその中身が散らかってしまう。




そんな事にはお互い構わず、相手の身体を貪り続ける。Pimの唇から小山のようにそびえ立つ乳首に俺の唇を移動させ、舌でツンツンとその頂点を転がすと、Pimは無言のまま身体を弓の様にのけ反らせる。




彼女は俺の下側から膝を立て、両足の間に潜り込ませてパンパンになった股間を刺激してくる。俺はそのままPimのパンティに右手をゆっくりと滑り込ます。ツクツクとした感触。その先のクレパスに中指が届き、湿り気を楽しみながらそうっと曲げていく。




「ぁあああんっ!」




身体をビクッとさせながら大きな声が部屋を響かせる。




「ね、ベッドにいこ・・・」




顔を紅潮させながらPimは言った。




「ああ、オッケ!」




もう、シャム姉妹の事は頭に無かった。男として、いや、人間の本能が全てを支配していた。




俺は両手を床について立ち上がる。そしてPimがその場で立ちあがれるように後ずさりする。すると何かを踏んでバチッと言う音と共に右足の裏に激痛が走る。




「痛てててて!」




「え?なに?」




Pimは上半身裸のまま、様子を伺う。俺は座り込んで足の裏を見る。ガラスの破片が二つほど突き刺さり、血が流れていた。




足元には細めのガラスパイプのようなものが割れている。




「あっ・・」




Pimは俺の傷の事よりも、そのガラスの破片を咄嗟に掻き集め、ティッシュで包んでゴミ箱に捨てる。




「ね、そのガラスを取り除いたら私に渡して。片付ける」




先程までの甘い雰囲気から目が覚めたようなPimの態度。散らかったバッグの中身もササッと元に戻す。




ガラスの破片を自力で抜き取り、Pimから渡されたキティちゃんの絆創膏を貼る。なんか格好悪い。




一通り片付くとPimはこうつぶやく。




「足大丈夫?これじゃ出来ないよね?私寝るね・・・」







(エエエエエエエ!マジですか!!)







「う、うん・・・」




Pimはパンティ一つのままベッドに潜り込み、俺を背にして寝てしまった。




おい・・・どないしてくれるねん・・・この状態を・・・




なんか納得出来ないまま、毛布に入る。まぁ、やってないから死ぬことも無いだろうと無理矢理自分を納得させる。




あーーー、悶々とするやんけぇえええ!




Pimがこちらを向かずに寝てる事を良いことに、生まれ変わって初めてオナニーにふける俺だった。




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妄想第23話 Pimの闇

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足の裏を怪我したあの日から数日が経っていた。あれ以来Pimは変にヨソヨソしい態度で俺に接する。




ここのところ、俺は夜中の2時過ぎに帰って寝ている。昼過ぎに起きるといつの間にかPimがベッドで寝ていて、前のように起こされることも無く、彼女とは少し距離が開いた気がして寂しい。




昼の3時過ぎにPimを起こして少しだけ会話をする。俺が仕事でソイカーボーイまで出掛けて客引きしていること。料金体系を変えて、少しだけ客が入り出したこと。




店が暇な時はタイカラオケを皆で歌ってること。デブBBR達ともコミニュケーションが取れだし、新しく数人の女子大生がオフ無しで入店した事などなど。




ほとんどの会話は俺の事ばかりでPimは仕事や友達との話、愚痴など自分の事は一切言わない。俺の話に頷きながら愛想笑いをする程度。でも顔は比較的優しいのが救いだ。




会話が途切れると、時々もの悲しそうな顔に変わる。その変化は痛いほど伝わってくる。あの夜、何があったのか。俺はPimの悲鳴を感じ取る事が出来なかった。




起きてシャワーを浴びてご飯を食べる。ご飯は必ず俺が買いに行かせられる。最近はコンドミニアムから少し歩いた場所にある屋台までお使いだ。




往復で30分くらいかかる。まぁ散歩がてら行くので問題無いが、Pimが言うには近くの屋台よりも美味しいのだとか。俺は全くその違いに気付かない。




その間にPimは着替えを終え、化粧に余念が無い。そして飯を食い終わると美容院に出かけ、そのまま仕事に向かう。




俺は後片づけと簡単な掃除を終えてからチャッピーに向かう。そんな日々が繰り返される。




ある日、チャッピーで覚えたタイミュージックの効果か、店やPimの部屋でタイの歌番組を見るようになった。




歌番組を見ながらチャッピーの売り上げを上げる為、ホームページを作る計画を練っていた。あと他にもっとリピーターを増やす為の施策。そんな事を思いながら。




すると、珍しく早めにPimが帰宅してきた。




「おかえり・・・」




「ヒロ!元気〜?キャハハ!」




異様なテンションだ。久々に見るこんなPim。つうかこの時間に帰ってくる時は大体そんな感じなのを思い出す。




「ね、私の事好き?抱きたい?」




いきなり何言ってんの・・・




「そりゃ・・好きだよ・・可愛いし・・」




少年のように答える。




「じゃ、なぜ一緒に居るのにさ、手を出さないの?私、何時でも良いんだよ?」




「だって愛が無いのは嫌なんでしょ?Pimは俺の事好きなの?愛があるわけ?」




あれから毎日こっそりヌいているので少し余裕な発言をする。オカズは勿論あの日のPimだけど・・・




「んー、ヒロの事は好きだよ?優しいし。でも愛してるかは・・・わかんない」




「何かあるんでしょ?元気があったり無かったりさ。少し感情が不安定なのは見てりゃわかるよ」




「そっか、ヒロは気付いて無いんだ・・・」




「え?何を」




「んーん、何でも無いよ」




これは何度聞いても絶対言わないパターンだ。怪我したあの日から、自分の仕事の方に目を向けていた事を反省する。




今まで俺はPimの何処を見てたんだろう。彼女のサインを見逃しているんじゃ無いか?




Pimは友達とこれから出掛けると言ってまた出て行った。約束あるなら帰ってくる訳ない。きっと俺と気まずくて出て行ったのだろう。




彼女を放置していた自分を責めると寝れなくなった。歌番組はいつの間にか終了し、ニュースが流れている。




政治家の汚職問題、王様の軍施設の視察、10日ほど前にタニヤで発見された遺体の身元が未だに確認できないとか、トンローにあるアパートで大量の麻薬が押収された等。




何処にでも事件はあるもんだなー。




ん?麻薬?テレビで麻薬の報道をしている画面に何処かで見た器具が写っている。




そう・・・Pimが持っていたあのガラスパイプだ。あれを踏んで俺は怪我をした。




まさか!




頭を殴られたようなショック。オロオロする俺。寒気がしてきた。




落ち着け、落ち着け、落ち着け・・・




今まで犯罪とは全く無縁の俺に、底知れぬ恐怖とPimの苦痛の顔がグニャグニャと頭の中に入り込んでくるのだった。




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妄想第24話 薬物って

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その日、結局Pimが部屋に戻ることは無かった。俺は寝る事も出来ず、彼女とどの様に接して、どう助けるのかを考えていた。




Pimのクスリを止めさせるのが今回のミッションなのは明確になったが、彼女の中毒の深さや何のクスリなのかもわからない。




あと、クスリを止めさせる方法すらわからない。テレビでよく見る数日間、禁断症状が抜けるまで部屋に軟禁する方法は有効なのか。




その程度の知識しか無い俺は途方にくれた。インターネットで調べようとiPhoneで検索するも、画面が小さくて全然はかどらない。




結局、午後3時過ぎにソイ16のホテルにタクシーで向かった。ここは以前、何度か利用しており、大きなロビーの片隅にフリーのインターネット用パソコンが数台設置されているのだ。




他にもそんなホテルは沢山有るのだろうが、宿泊者じゃなくてもバレずに利用できそうなホテルはそこしか思い浮かばなかった。




ここで薬物について色々と調べる。タイではヤーバーと呼ばれる覚醒剤が広く一般的らしい。Pimはこれを使用しているのか。




また、薬物常用者には大きく分類すると、軽度、中者、重度とあり、軽度は経口したり吸引して摂取するのが主流。主に快感や爽快感を求める時に使用との事。




中度はより早く効果を求めるため、注射器を使って直接摂取するようになるらしい。また中度になると、摂取量が増えてくるみたい。この頃からほぼ毎日常用する事になる。




そして重度になると幻覚や食事の不摂取などの症状が大きくなり、性格も凶暴化して精神に異常を来す。最後には死に至るそうだ。




Pimの症状を推測すると炙った覚醒剤をガラスパイプで吸引しているし、だるそうにしてる時とテンションの高い時が見られるのでまだ軽度なのでは無いかと思う。ま、希望的観測だが。




インターネットで調べてみると軽度ならば




・入手を断つ
・欲しくなっても我慢する、させる




これに限るみたい。入院して治療するのが固いのだが彼女達の生活の保証や治療費など、ハードルが高い。




あと気になるのはPimが何故クスリを始めたのか。ここにも迫らないと根本的解決にはならないだろう。




良い案は浮かばないものの、少しだけモヤモヤしていたのもが晴れてくるような気になった。




Pimに思わず電話する。




「なに?どしたの?」




「いや、少し話ししたくてね。今日も仕事?」




「うん、そうだよ」




「今どこに居るの?」




「友達の家に居る。これから美容院行ってお店に行くよ」




なんか普通の対応。少し気が楽になった。




「ね、次の休暇はいつから?」




「たぶんそろそろだと思うけど、どして?」




「うん、一緒に遊びに行きたいなーってさ」




「うん、いいねぇー。どこ行くの?」




「これから考えるから休暇がわかったら教えてね」




「オッケー!♪( ´▽`)」




休暇と言うのは生理休暇の事。大体4日くらいあるはず。その際にはっきりと話し合おうと思う。




それまでに作戦立案するとしよう。慎重にやらなくちゃ・・・




彼女にクスリを止めさせる算段が無いのに少しお気楽になる馬鹿な俺だった。




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妄想第25話 マネージャーの仕事

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少し早いがそのままチャッピーに出勤する。マイケルは暇そうにイアホンを付けて店内で踊っている。振付から見てMJだと思う。




それにしてもマイケルだけに、ダンスのレベルはかなりのもの。身長は低いが顔は白いし、髪型と化粧が結構上手くてMJを真似てる事はすぐにわかる。




「マイケルさ」




「フォウ!」



「いつからマイケルやってんの?」




「高校時代からだから10年くらい」




「へー、ベトナムでもMJとか知ってるの?」




ムッとした表情をするマイケル。悪気は無いのだが、つい聞いてしまった。その時ふと思いつく。




「あのさ、マイケル。お客さんの前で踊って見る気無い?」




「?」




「いや、マイケルはダンスかなり上手いよ。ムーンウォークなんか本物じゃん」




黙ってはいるがまんざらでも無い様子。




「一回15分くらいでさ。お客さんの入りを見てやるか決めようよ。沢山いる時は1日2回やるとかさ」




「給料上がるのか?」




「その辺は1回300バーツでどうよ?それよりも、まずマイケルは何曲踊れるんだ?レパートリー教えて」




マイケルは少し機嫌良さそうにレパートリーを挙げていく。うん、大抵のメジャー曲は一通り出来るらしい。




「ちょっと各曲踊ってみ」




ビリージーンやスリラーなんかのメジャーな曲をDJの機材で流して踊りだす。全部は見切れないが、マイケルのダンスレベルは大体わかった。




「オケオケ!かなりいけるやん。良し、1回300パーツでやって見るか?そこは毎回現金で渡すわ」




月給制でディックサーブみたいにチップが入るわけでも無いマイケルにとって、少しでも日払いがあるのは魅力なのはわかっていた。




マイケルは相変わらずのパタパタandピタ!でオッケーのサインをする。




「良し決まった。ママ(長介)にも話ししとく。んで、やるなら衣装とかも揃えたいんだけど何処で作ってくれるんだ?」




「俺、衣装持ってる」




ぶwwww何で衣装あるんだよww




「んじゃ、それ使おう。ダメになったら新しく作るし、洗濯は隣のランドリーに出すわ」




話はトントン拍子に決まる。つうかマイケル、なにも言わないが、かなり乗り気なのは仕草でよくわかる。




「まぁ、お願いする時は言うから15分くらいの曲を構成しておいて。やり方わかるだろ?」




「フォウ!」




そしてデブBBR3人組が店に来る。眉毛、アミーゴ、改造人間の3人だ。こいつらがペイバーされたとこなんか見たこと無い。




「おっす!」




「こんばんわー」




「あのさ、いつも3人で来るけど連絡取り合って一緒に来るわけ?」




「ううん、だって3人で一緒に住んでるもん」




「え?マジで?」




「お金無いし・・・」




ハッとした。そう言えばこの子達は月給とチップのみでの生活だった。ペイバーされれば収入が増えるが見たこと無いしな・・・




「何処に住んでるの?」




「オンヌットのアパートだよ」




「家賃は?」




「2Kで5000バーツかな」




「・・・・」




うわ、相当厳しいぞ。俺がヒロだった頃に調べたことあるけど5000バーツの物件で3人暮らしは相当制約がありそうだ。エアコンなんか付いて無いんじゃないか?




彼女らを心の奥ではバカにしてたが、厳しい現実を考えると可哀想になってくる。あと、彼女らも仲間だと言う意識が俺の中に芽生えたせいもあると思う。




彼女らは基本給6000バーツだからチップ入れても月に10000バーツは無いと思われる。だから料金改定で1人に客付いたら100バーツのバックで喜んでいたのか。今までなら1人から2杯も飲ませて貰ってないだろうし。




「なんかさ、君ら特技とか無いの?」




マイケルにダンスさせようとしていた話から、ついそう言った言葉が出る。




「マリーならサンバが出来るよ!あとPloyはパソコンが得意なの」




眉毛が答える。




「ちょっと待てwwマリーって誰?」




アミーゴを指差す眉毛。




「でも、タイ人ぽく無いな」




「私はマリアナ、マリーです。16歳までサンパウロに居ました」




「マジっすか!!何でバンコクに・・・」




「はい、父と母と仕事でこちらに来たのですが、仕事が失敗して国に帰りました」




「なぜマリー(アミーゴ)は残ったの?」




「こちらの大学に在籍してたので卒業までバンコクに残ったのです」




「マ、マリーさん(アミーゴ)、現在おいくつですか?」




「21歳です」




ま、まじてすか・・・Σ( ̄。 ̄ノ)ノ
しかもブラジル人とか・・・




BBRのようなYOUNG・・・名付けてバーヤン・・・




「今でもサンバ踊れるの?」




「もちろん。一度覚えたら忘れること無いです。リズムに乗るだけでステップはそれほど種類も無いし、案外簡単なんですよ」




んー、何か使い道無いかな。マイケルのダンスとセットじゃイマイチだし。




「マイケル、今度マリー(アミーゴ)とサンバのCD買ってこい!」




「フォウ!」




まぁ、アミーゴの使い道は後で考えるか。




「あとPloy(改造人間)は何でパソコン得意なの?」




「前の仕事がホームページの作成と管理をしてたの」




「な、なにぃぃいいいいい?」




思わず大声を出してしまい、ビクっとする改造人間。




「ホームページの作成、管理ってさ。もしかしてHTMLとかjavaとかCGIとか出来ちゃうわけ?」




「い、一応。基本、ウェブ作成ソフトを使う場合が多いですが細かな修正なんかはそれ知らないと出来ないですし」




キター♪───O(≧∇≦)O────♪




なにこの展開。ホームページ作れる人ゲットやんか。出来すぎちゃうのん??w




「そっか、そっか( ^ω^ )」




人は見かけによらないとはよく言ったものだ。うんうん。




「んで、Ploy(改造人間)は何で会社辞めたの?」




「社長と別れたので・・・」




は?なに言ってんのこいつwwwこの、改造人間と付き合う変態が居るのか!!あ、ごめん。




「実は今度さ、店のホームページ作ろうと思ってるんだ。Ploy(改造人間)にも手伝ってもらってもいいかな?お礼もするからさ」




「お礼っていくら?」




んー、中々現実的なお方。




「その話はまた今度でいい?ちゃんと考えとく」




「うん、いいよ。わかった」




するってぇと、残りの眉毛も何か凄いことを隠してるとか?




「眉毛、あ・・・名前何だっけ?」




「Monだよ。つうか何で今頃になって名前聞くわけ?舐めてんの?殺すよ?」




眉毛コエェ・・・




「ごめん、Mon(眉毛)はなに出来るの?」




「別に?♪( ´▽`)何も無し」




おいwwwOrL




「Mon(眉毛)は凄く楽しい人だよ?いつも皆を笑わる」




咄嗟にフォローするアミーゴ。良いとこあるやん。




しかしだな・・・あんま役に立たん・・




まぁ盛り上げ隊長として頑張ってもらうか。




そんな話をしているとオフ無し女子大生が入って来た。長介と俺が一緒に面談した新しい子達の1人だ。この子の名前はKeawと言う。




Keawはオッパイでかい、色も白、そして可愛い。しかも中流層の娘さん。遊ぶ小遣いが欲しいのだとか。即決で決めましたよ、ハイ。ただ、日本語ダメなのが難点だ。




「マネージャー、お話が・・・」




「ん?どうしたの?」




「あの・・お店辞めたい・・・」




エエエエエエエ!




マネージャーの仕事辛い、辛すぎる・・・




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妄想第26話 派閥

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「何で?辞めたいの?」




突然の申し出に焦る俺。




「ちょっと外で話しても良いですか?」




眉毛達が何か察したように互いに目配せする。なんか嫌な感じ。店の外に出てKeawと話をする。




「私、あの3人に嫌われてるんです・・・」




来たよ、やっぱりと言うか。Keaw達が来てから、彼女や他の女子大生ばかり指名が入るから気にはなっていた。つうか、心配してた。




「そんな事言わないでよ。お客さんだって増えてきたし、辞められちゃうと困るんだ」




「他の子達だって同じなんです。皆んな辞めたいって・・・」




「どんな事されるの?」




「眉毛さん達は私達と喋ってくれないし、睨んだりするんです」




「そうなの?だって指名が重なったらヘルプしてくれるんでょ?」




「はい、でも嫌な目つきで私を見るし・・」




んー、なんか昔の俺の会社での話みたいだ。良くある年増VSヤングみたいな・・・




お互いが意識してるから、何事も全て悪い方向に捉える。それが積み重なり、派閥が出来て敵対する。日本の職場の縮図だな、これは。




経験上、これは対応を少しでも間違うと大事になる。何かwin-winの施策を考えねばなるまい。




「Keawは眉毛達は何で君らに冷たくしてると思うの?」




「私達、入ってまだ間もないのにお客さん付いてるから僻んでるんだと思います」




「全くその通り!!わかってるじゃん!しかも、Keawは美人でしょ?妬むのも当然だよ、」




「そう・・・ですよね・・・」




「女性に限らず、そう言うのってさ、人として正常な気持ちだと思う。自分に無い物を持ってる人って、うらやましいでしょ?」




「はい・・・」




「そこに気付くって事はKeawだって、眉毛達には無いモノを持ってるのは理解出来てるって事でしょ?君が若くて美人だってこと」




「はい・・・」




「そこの部分が自分で勝手に壁作っちゃうんだよね。自分が優れてる事気付いてるから、劣る人達から妬まれてるって感じやすくなっちゃうわけ」




「眉毛達はいわゆるこの道のベテランでね。まぁ1人若いのも居るけど、Keawの言ってるような事って、彼女らはとっくに経験してるわけ」




「眉毛達は君らのヘルプでもバックが入るから感謝してたよ?助かるってさ(嘘)」




「そうなん・・・ですか?」




「うんうん、だから自分から壁作っちゃダメだよ。逆にもっと眉毛達に頼ってみたら?多分優しくしてくれると思うよ」




「はい・・・でも・・・」




「まぁ俺からも少し言っとくよ。Keaw達に誤解されるぞって。とにかくもう少しだけ頑張ってみて!俺が全面支援するから」




.「はい、宜しくお願いします」




その言葉を聞いて間髪入れず眉毛達を呼び出す。タイムラグは命取りになる。




「眉毛、3人ともこっち来て」




「何?」




「あのさ、新人達の事なんだけどね。君ら冷たくしてんの?」




こいつらには気は使わない。




「そんなつもりは無いんだけどね。頭に乗ってるとは思うけど」




おいおい。やる気満々だな。




「おまwww先輩なんだからさ、あまり若い子を敵視すんなよ。彼女らは新人で何もわかんないんだしさ」




「あ、ケンは若い子の味方なわけ?」




ほら来た。このセリフ。過去何度も職場で聞いたやつだ。




「いや、そんなんじゃ無い。俺は君らに気持ち良く仕事してもらいたいんだよ。それで俺は給料もらってるんだしね。それに俺は君らとの方が付き合い長いだろ?」




「まぁね、あんたまで向こう側に着くってんなら私ら店辞めるよ」




おお、ナイスな言葉!とは思ったが口には出さない。




「あのさ、提案なんだけどね。君らに新人教育して欲しい」




「嫌だよ!何であいつらに・・・」




「いや、ここは割り切れ。自分が教育した子達の売り上げの5%をロイヤルティで給与に加算する」




「マジ?それって・・・」




「ああ、それってチーママと同じだ。もしあの子ら1人、一か月50000バーツ売り上げたとする。そしたら教育係には5%の2500パーツだ。オフ有りの子がペイバーされたら一回300バーツ渡す。どう?悪くないだろ?」




「う、うん・・」




「自分で稼げなくても指導した子達が売れれば実入りが増えるんだぞ?やりがいだってあるだろー」




「そだね・・いい話だと思う・・・」




「他の2人は?」




素直に頷く改造人間とアミーゴ。アミーゴもここに2年くらい居るみたいだから大丈夫だろう。




「じゃ、眉毛はKeaw担当な?改造人間はもう1人のNamな。アミーゴにはMewだ。それでいいか?」




「わかったよ。頑張ってみる!」




「頼むよ。店を盛り上げて欲しい」




よし、まぁこんなところか。何とかピンチは凌いだようだ。




現金なもんで店に戻ると早速、眉毛がKeawに話しかけてるわww




こういうやり方だと店の儲けは減るが、今は客を集める時期だから仕方ない。とにかく内輪揉めしてる場合じゃ無いのだよ・・・(シャア風)




夜の8時過ぎてお客がちらほらと入り出す。俺は相変わらずソイカーボーイまで客引きだ。これをやりだして店に何度か来てくれる人も出てきた。




今は忙しくなるまでニムも連れて客引きだ。給仕とカラオケ担当はマイケルと長介にも兼任させた。




さて、今夜もソイカーボーイに突撃しますか!!




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妄想第27話 チャッピーの事情

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ソイカーボーイで客引きをニムとする。俺が声を掛けて、客が捕まったらニムが歩いてチャッピーまで案内する。歩いて5分なのだが客は少し遠いと言う。




ここら辺が店舗として不利なところ。客が店を目当てに足を運んでくれれば問題無いのだが。まだまだ先の話か。




店さえ良ければ客は来る。これは自分が「タマ揉み」で有名なオーキッドマッサージへ足を運ぶのと同じ。




中古のトゥクトゥクでも買って送迎でもしょうかと画策している。それならソイカーボーイとは言わず、何処へでも行ける。




送迎付きの店なら需要あるんじゃ無いだろうか。まぁ店から半径1キロくらいが限度だろうけど。そこらも常連の場合は送迎の距離を伸ばすとかの融通を効かせれば良いかもしれない。




良し、今度中古でも見に行くか。今月の売上見て長介に相談してみる。




店の売り上げも新人入ったら少し伸びて来た。オフ無しの子達だけに客は店に長く居てくれる。




女子大生トリオが指名で埋まっても、次の客にも女子大生達を回転させて接客させる仕組みにした。BBR達にはヘルプをさせる。




アミーゴには長めのドレスを着せ、腰以下の太さを隠させた。うん、案外普通にはなった。




眉毛には日本製のベビーパウダーをブジヤで買って渡し、胸元のアセモを治させた。めちゃ怒られたが本人の為だ。あれだけはイカン。日本人は受け付けない。




改造人間にはもう少し可愛げのある化粧に変えさせた。柳○可奈子の写真を見せて勉強させたのだ。頬に赤みを入れて目元のケバさを無くしたら、案外デブ専には受けそうな感じになった。




それが今週の売り上げに少しだが華を添えるようになったのだ。相変わらずオフ有りなのにオファー無しだがww




今週だけなら日当たり10000バーツくらいの売り上げか。このまま行けば1ヶ月300000バーツだからギリでなんとかなりそう。




長介に聞いたところ、毎月の家賃と光熱費が大体80000バーツ。ここらじゃかなり安いらしい。建物のオーナーとは知り合いとかで融通してもらってるみたい。あとは店の改装費用のローンが次に30000バーツ。




酒代はこのペースで月に30000バーツ。ビールはアサヒのドラフトビール。タイ生産だから安い。焼酎も鏡月なら200バーツ、黒霧島でも1000バーツ。ウィスキーもバランタインなら300バーツ、ニッカでも600バーツ。これを5倍以上で売るんだからはっきり言ってボロい商売だ。




残りは人件費だが、ホステスは基本給が5000バーツ。あとは指名、バックなんかで、ざっくり平均10000バーツ程度か。マイケルとニムは固定8000バーツ。ニムやマイケルのチップは集めて分配するようだ。




俺は月に20000バーツと歩合。1ヶ月の売り上げの5%だ。月に300000なら15000くらいか。




残りが80000バーツくらい。このくらいが長介の取り分か。つうか、女の子6人でこのくらいが損益分岐点だろう。ここから更に女の子増やして売り上げ伸ばしてなんぼの世界だ。頑張らねば。




将来、少なくてもローテーションを考えて、今の倍は女の子が欲しい。チャッピーの規模ならそんなもんだろう。出来ればオフ有りの若い子が欲しいところだ。




夜の9時過ぎ頃まで客引きをする。今日は2人組を2組み、運良く4人組を1組ゲットした。




この人達は旅行者も多いので、女の子のラインナップの悪さに文句言って帰る人も結構居る。




しかし、元々最後はソイカーボーイでペイバーするつもりの人も結構居て、ゴーゴーが一番盛り上がる11時過ぎまでの繋ぎとして利用してくれる人達だ。




ゴーゴーを何件もハシゴして、女の子にチップを払ってると結局高くついてしまうこともしばしば。特にコヨーテ店が増えた今は尚更だ。




どのみち、「最後はバカラやシャーク、クレイジー辺りで選ぶなら、それまではチャッピーでどうぞ。1時間1000バーツボッキリですよ!」と。そんな感じで客引きしてるのだ。




9時過ぎると逆にチャッピーのフォローの為に店に戻る。客に名刺を渡して積極的に声を掛ける。




そして11時過ぎると店を閉め、客にも12時前には帰ってもらう。客が帰ると長介と簡単な片付けと収支計算。他の連中は暇な奴からさっさと帰る。




結局、Pimの部屋に帰るのは1時過ぎになる。本当ならゴーゴーにでも寄って行きたいのだが、まだ生活の基盤が整うまでは余計な事は出来ないし。




そんな感じで今日も終わった。店を後にしてタクシーを呼ぶ。丁度Pimから電話が入った。




「ヒロ、仕事終わった?」




「うん、今ちょうど終わったよ」




「これからそっち行くからさ、ご飯一緒に食べない?私、今日生理来ちゃったからお客さん取って無いの。明日から休みだよ!」




「そっか、4日くらい休むの?」




「ううん、2日だけだよ。後の日はお客さん取らずにお店には出るの」




案外大変だな。月2日しか休みないのか。




「わかった!何処で待ってればいい?」




「ターミナル21の前わかる?」




「オッケー!わかった」




Pimから食事のお誘い。かなり嬉しかった。しかし、彼女の闇を知ってしまった俺。これからどうやって対応しようか・・・




急にその事を思い出し、身震いする俺だった。




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妄想第28話 ホアヒンへGo

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ターミナル21の玄関前でPimと待ち合わせる。俺が付いてから10分くらいで合流した。Pimはタンクトップにカーディガン、下はジーンズと言うラフなスタイル。




「待った?」




「いや、少しだけだよ」




「何処で食べようか?」




「何食べたいの?日本食?」




「んーん、日本食はお客さんと良く行くから他がいいな」




「じゃ、インソムニアの所にあるオープンレストランへ行く?あそこなら何でもあるし」




「うん、いいよ!そこにしよっ!」




くぅ・・・相変わらず可愛いわ。でも俺はPimの客じゃ無いだけに、好き勝手に手は出せない。けれど、逆に彼女のプライベートの友人として一緒に居る事に何となく優越感に浸る。そのくらいPimは可愛い。




歩いてBTSの高架を渡り、ソイ14へ向かう。Pimはそっと俺の手を握ってきた。




う・・・これは何時もの仕事の癖なのか。それとも好意でしてるのか。んー、聞きたいけど聞けない。ま、そのままで♪( ´▽`)




Pimがどういうつもりなのか、ドキドキしながら手を繋いで歩く俺。彼女をチラ見して見るが、至って普通な感じなのが余計にわからない。




オープンレストランの前にある屋台の前ですっと手が離れた。少し残念。屋台を通り過ぎてレストランの空いたテーブルに座る。




程なくしてウェイターがメニューと水を持ってくる。Pimはシーフードと春雨の炒めもの、ソムタムとコーラ、カオマンガイを注文した。




相変わらずタイレディは沢山注文する。俺はいつものカオトムと手羽揚げ、ビアシンだ。




乾杯して食事をする。Pimはシーフードをフォークで刺すと、俺の口に入れてくる。口に入れた瞬間、痛みのような辛さが口中に広がる。




「か、辛ぇぇえええ!!」




思わず咳が出て、ビアシンで流し込む。




「キャハハハッ!」




大笑いするPim。悪戯っぽい目で俺を見る。確信犯ぽい。




「日本人のほとんどはこれを辛い!って言うんだよねww」




「ソムタムは辛いの知ってたけど、そっちもか!」




「美味しいのにねぇ」




そんな会話をしながら食事を取る。そろそろだよな・・・本題に入らねば。




「ね、Pim」




「ん?なに?」




「この前、約束したよね?Pimが休暇の時に何処か行こうってさ。覚えてる?」




「うん、覚えてるよ!」




「明日さ、ホアヒンのお寺にタンブンに行かない?ワット・カオ・タキアブだけど知ってる?」




「え?ホアヒン?遠いよ?」




「朝早いけどエアコンバスで3時間くらい。ビーチもあるし、あのお寺有名でしょ?」




「うん、連れてってくれるの?」




「うん、行き方調べたんだ。一緒に行こうよ!」




ここには以前、別の子と行ったことがあるのは内緒だ。




「わかった!超楽しみ!(*^_^*)」




「ビーチも行く?」




「うん、行く行く!!生理だから泳がないけどね」




「うん、わかったよ、ビーチでのんびりビール飲むのも楽しいよ?」




「そだね!」




やべ、超可愛い。




クスリの話はここ、バンコクでは話したくなかった。こことは全く違うシチュエーションの方が、お互い本音で話せるんじゃ無いかと考えたのだ。




そうと決まったら俺も明日は休まなきゃ行けない。早速、長介に電話する。




「なんだい?こんな時間に珍しいね」




長介も何処かの屋台で飯を食ってるらしい。車の音と会話が聞こえる。




「明日さ、休みたい」




「なんで?」




「理由は言いたく無い」




「あんたね・・・それでオッケーだせる訳無いでしょ」




確かにそうだ。




「ちょっと友達とホアヒンに行く事になった」




「女だね?」




す、鋭い・・・




「頼むよ、ここんとこ休んで無いし・・・」




「まぁ、最近あんたも頑張ってるからさ、わかった。休んでいいよ。あとお土産タノム」




し、しっかりしてやがる・・・




ま、長介なりの気遣いなんだろ。




「ね、行ってもいいって?」




目をキラキラさせてPimが聞いてくる。




「うん、いいってさ」




「やったね!」




「じゃ支度もあるし、帰ろ」




「うん!」




さて、明日はどうなるんだろ。神のみぞ知る。




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妄想第29話 誓い

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朝6時過ぎに起きるとPimはまだ寝ている。先にシャワーを浴びた後、彼女を起こそうとするが中々起きない。相変わらずだるそうだ。




ふと考える。この部屋の何処かにクスリが隠してあるのだろうか。それとも何時も持ち歩いているのだろうか。




眠そうな顔でPimが声を上げる。




「ん〜、ヒロ、やっぱ水着着たいよ。泳がなくても良いからさ」




「んじゃ、ホアヒンで買おうよ」




「そだね!」




Pimはのそのそと起き上がり、寝ぼけ眼でシャワーを浴びる。そして着替え、化粧をする。支度が出来た時点でタクシーに乗り込み、南バスターミナルへ向かった。




今日のPimのファッションは紺の水玉ワンピースに白のカーディガン、サンダル。後は白のキャペリン(つば広帽子)だ。大きめのバッグも持っている。初めて見る服だから買ったのかな。




南バスターミナルには7時半頃到着。ちょうど8時発のバスの予約が取れた。近くの屋台で水2本とお菓子を買い、Pimも青いマンゴーを切ったオヤツを買っていた。




こっちの子達は青マンゴー好きだね。これに唐辛子の入った塩を付けて、バリバリと食べる。定番オヤツなんだろう。なんか遠足みたいな感じになってきた。




バスに乗り込み、ホアヒンに向かう。エアコンが効いて寒いので、俺が持ってきたブランケットに2人で包まる。なんか恋人みたいで気分がいい。




時々居眠りしながら水を飲んだり、マンゴーやお菓子を食べたりして過ごす。車内は旅行客で一杯だが、静かにしている。




11時頃にバスターミナルに到着。待っているトゥクトゥクに乗り込み、まずはワット・カオ・タキアブを目指す。




トゥクトゥクは片道300バーツ、運転手は帰りも駐車場で待ってると言う。そうしないと帰りのトゥクトゥクは捕まらないんだそうだ。




10分くらいで到着。坂道を登って塔の麓の駐車場で止まる。運転手はここで待つと言う。駐車場には猿が数匹の群れで徘徊していた。




「ヒロ、猿に気をつけて。物取るから」




「うん、わかった」




一度ここには来たことが有るので猿の事は知っていたが、初めてのフリをする。




土産物屋を通って長い石階段を登る。途中、疲れで足が震えてくるが、必死で我慢した。Pimは手すりを持ちながらヒーヒー言っている。




やはり夜の嬢は体力がない。これは経験上タイレディに共通している。昼間遊ぶと大抵ヘロヘロになる。




「大丈夫?」




「疲れるぅ〜」




自分もかなり無理してるが、余裕の表情で手を差し出す。Pimの手を引っ張り、階段を登る。




や、ヤバイ・・・足つりそう・・・




なんとか登りきって一息つく。白い塀に持たれながら絶景を眺める。高台なのでホアヒンの全貌が望める。




「ね!写真撮ろうよ!」




「いいよ!」




Pimが持っていたiPhoneを使って彼女を撮ってあげようとする。




「ヒロ、こっち来て!」




そう言うとホアヒンの景観を背景に、自撮りで俺との2ショットを撮った。




「これだけでいいの?1人で撮ったら?」




「ううん、いいの。今日はヒロが連れて来てくれたんだから、ヒロとだけの写真があればいい」




「そ、そう・・・(*^_^*)」




そんな事言われちゃうと、俺、勘違いしちゃう。そして、機を見てクスリの話を切り出す。タンブンの前にこの話をするつもりだった。




「あのさ、Pim」




「なに?」




「俺、気付いたんだ・・・Pimの悩み・・・」




「え?・・・」




「クスリで悩んでるんでしょ?この前、足を怪我した時は気付かなかったけど、今は分かってる・・・」




「そ、そう・・・」




Pimは急に顔色が変わり、表情が曇る。




「今はクスリ飲んでないでしょ?だから身体も実は調子悪いんじゃないの?見た目は元気そうにしてるけどさ・・・」




「そ、そう・・・だね。そっか・・ヒロ、気付いたんだ・・・」




「うん、それからずっと俺も考えてた。どうしたら良いのか。Pimも辛いんだよね?」




急に涙ぐむPim。




「私ね、去年の9月までオフ無しでカラオケで働いてたの。大学生だったしね」




「うん」




「それで遊びを覚えちゃって結局、就職せずにお店に残ったの。そしたらお金使うようになって。オフ無しじゃ食べれなくなったの」




「うん」




「それで卒業してからはオフ有りに変えたの。でも、好きでもない客に抱かれて凄く嫌だった。でも生活レベルは落としたく無いし・・」




「うん」




「で、毎日色んな人に抱かれる自分が嫌で嫌で・・・でも辞めれない。お金欲しいから・・」




「うん」




「言いたく無いけど、お客さんによっては凄く嫌な事させられる。変態だって沢山いるよ?そんなのがもう耐えきれなくて・・・」




「で、クスリを始めたの?」




「うん。最初は友達が持ってるやつを一緒にやって・・・」




「うん」




「クスリやると気が高ぶって、嫌なセックスを快感で忘れられる・・・どうでも良いやって気になって、その時だけは嫌悪感から解放されるの」




「でね、それから毎日部屋でクスリやってから仕事行くの・・・身体に悪いのわかってるから、それ以外は今でも我慢してる。でも身体がだるくて、今は関係無い時でもクスリが欲しくなるの」




「それが辛くてね・・・自分ではどうしようもなくなってる。今なら辞められると思う。でも、私はその意思が弱くて・・」




泣きながらPimは語る。俺は白い塀からホアヒンを眺めながらそれに頷く。話を聞くと誰にでもありがちな話だなと思う。ホアヒンを眺めてたのは、彼女の目をまともに見れなかったのもある。




「ね、俺が手伝うから今から辞めようよ」




「辞めるって、どうやって?」




「まず、クスリの入手を断つ。そしてその関係者は友達だろうが、一切の連絡も全て断つ。先ずはそこからだね」




「俺が出来る限りPimの側に居て、苦しい時も心の支えになるから」




「うん・・・大丈夫かな・・」




「今なら固い意志とそれを支援する人がいれば絶対に辞められるよ。君の症状はまだ軽い。半年でこの程度だったらPimの頑張りもあったと思う・・・自信持って!」




「うん、ヒロと一緒に頑張ってみる・・」




「ね、今もバックの中に入ってるんじゃ無いの?」




「うん・・・ある」




「タンブンしたら一緒に捨てよう。そして仏様に2人で絶対辞めるって誓おうよ。その為のタンブンでしょ?」




「う、うん・・わかった・・」




表情はまだ曇りがちのPim。




「じゃ、タンブン行こう」




「うん・・ヒロ・・ありがとう・・」




「出会った時の約束でしょ?ここまでたどり着くのが長かったけど。遅くなってゴメンね」




「うん、これで助けてもらえるんだよね?」




「助かるかどうかはこれからのPim次第だよ。俺は手伝うだけ・・・」




「わかったよ。頑張る・・」




テントで線香を買い、お布施を箱に入れてお堂に靴を脱いで入る。Pimは入り口に置いてある大きな布を腰に巻いた。中にお坊さんがいて説教とお祓いをしてくれる。




Pimと俺は手を合わせ、頭を下げて一心不乱に祈る。過去のタンブンでは無いくらいの気合いだ。




いつまでも頭を下げて祈るPim。色んな事を仏様と会話しているのだろう。




お堂を出ると右手に尼さんが小瓶に入った油を売っている。灯篭に火が付いていて、そこに油を注ぐ。そして再度手をあわせる。




小瓶を返すと尼さんが俺とPimそれぞれの腕に紐を巻いてくれた。オレンジの綺麗なやつだ。




「これが2人の誓いの証しだ。クスリ辞めたら一緒に切ろう。それまではずっと付けておく。いいかな?」




「うん、わかった。ヒロとお揃いだね!」




「そうだね」




階段を下って猿たちのいる駐車場に出る。大きなゴミ箱を見つけた。




「ね、ここでクスリと器具を出して。ここに捨てる」




「うん・・」




Pimはバッグから小さなクスリ袋とガラス管、アルミホイルの畳んだやつを取り出す。その瞬間だった。




「あ!」




猿が背後からジャンプしてクスリとガラス管を取り上げる。アルミホイルは地面に落ちた。




そしてダッシュで山に逃げ込む猿。呆気に取られる俺とPim。




「ビックリしたぁ〜〜」




「あの猿さ、シャブ中毒になったりしてww」




「本当だねwwキャハハハ!」




ま、盗られちゃったものは仕方ない。




行きで乗ったトゥクトゥクを見つけ、土産屋で買った水を運転手に渡す。




「ホアヒンビーチまで!」




そう言うと轟音を立てて走り出す。風が心地いい。いつしかPimの表情も穏やかだ。




やる事はこれからだ。しっかりと話し合って進むのみ。




隣にいるPimは遠くを見つめながら、スッと自然な形で手を俺の手の上に添えてきた。




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妄想第30話 長い夜の始まり

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ビーチ沿いでトゥクトゥクを降り、シーフードレストランで昼食を取る。




俺の頭の中はこれからPimをクスリからどう守るのか。その一点に絞られていた。完全に入手を断つには一切の存在を消すしか無い。




住む場所、働く場所、電話番号、友達との連絡などなど。場合によっては実家とも暫くは連絡を断つ必要があるかも知れない。




後はクスリ欲しさにPim自身が求める事も監視して止めなければ意味が無い。




軽度の中毒とはいえ、ここバンコクでは簡単すぎるほど入手が容易なのだ。手を出し続ける限り、泥沼に行き着くのは個人差は有るものの、確定している。




それほどクスリは蜜の味なのだろう。




「ね、どうしたの?ボーっとしてるよ?」




「ゴメンゴメン、なんでも無いよ」




大口叩いた手前、Pimの更生計画がノープランだとは口が裂けても言えない。早く決断しなければ。




「身体・・・大丈夫?」




「うん、やっぱりダルい。やるとスッキリするんだけどね。でも我慢しなきゃ・・」




「当たり前だろ!約束したじゃん」




「うん、ゴメンね。なんか本当に辞めれるのか不安になるの・・・」




やはり俺の口約束だけじゃ本気になれないんだろうな。ここは覚悟を見せなきゃダメだ。食事代を支払い、歩いてビーチに向かう。




「これから色々聞くけど、素直に答えてくれるかな。言いづらい事も含めて・・・」




「う、うん。わかった」




「Pimが吸ってるクスリはヤーバー(覚醒剤)でいいのかな?」




「うん・・・」




「炙って鼻から吸うだけ?注射はしてない?」




「注射は子供の頃から怖くて嫌い。したこと無いよ」




「わかった。あと、誰から買ってるの?」




「店の子が私の分もまとめて買ってくれる。でも、売ってる人に会ったことは何度かある。一緒に買いに行ったこともあるから」




「そっか」




「あと、Pimがクスリしてる事を知ってるのは、その友達以外に何人いるの?」




「その友達とその子に売ってる男の人だけ。後は知らないよ。店クビになるし、警察に捕まるから」




「店で抜きうち検査とか無いの?」




「あるんだけど、事前に情報が入るの。売ってる男の人から友達に連絡が来る」




「警察と繋がってるんだね」




「うん、そう言ってた。だから安心して買ってくれと言ってたよ」




「検査の日はどうするの?店に行かないの?」




「ううん、怪しまれるから行くよ。その時は店に入る前に他人のおしっこを買うの。1000バーツも払うの」




「そっか」




大体事情は掴めた。おしっこまで売るとは恐るべし。ちょうど露店で水着を売っていたので買うのか聞いてみる。




「水着売ってるよ。買う?」




「ううん、今日はいい。本当に今、身体がダルいの。もう正直にヒロに言うね。私ね、クスリしてない時はかなり辛いの。夕方になると欲しくてたまらなくなる。癖かな・・・」




リアルな言葉に少し戸惑う。だって俺には全く縁の無い話。内心ドキドキする。




「うん、でもこれを我慢するんだよ?とにかく俺も付いてるから頑張ろ!」




「うん、一緒に誓ったもんね」




「そうだよ、頑張ろうね。あと、言いづらい事があるんだ」




「なに?」




「仕事を辞めてコンドミニアムも移って欲しいんだ」




「え?仕事も家も?」




「うん。分かり易く話すね。クスリを断つにはまずクスリを売る人とPimを知ってる人からから逃げることから始まるんだ」




「どういう事?」




「だからね。Pimがいくら、もうクスリが要らないって言っても、彼らは何とかして売ろうとしてくるんだ。逃げたって家に来るし、友達に居場所聞いたり、店にだって来る。で、買っちゃえば、クスリをまた使うでしょ」




「えー、店は困るよ。クビになっちゃう」




「うん、店に来たらって思うと怖いでしょ?そう無言で脅しているんだ、彼らは」




「それと、クスリ売る人や店の人、クスリ友達ってPimの実家とか知ってるの?」




「ううん、知らない」




「それなら大丈夫。君が行方をくらませば追っては来れないね。大体、クスリを売る人はマフィアと繋がってるの知ってるよね?」




「う、うん・・」




「あの人達に抵抗出来る?出来ないよね?だから逃げるの。何処にいるかもわからないように」




「そっか、ヒロの言いたい事はわかったよ。でも仕事を辞めるって事は、お金も無くなるって事だよね。私、どうしたらいいんだろ・・・」




「Pimは毎月どのくらい収入があるの?」




「月によるけど、日本人の長期連休やシルバーウイークがある月で大体50000バーツ前後。そうでない時で30000〜40000バーツくらいかな」




相当売れっ子のはずなのに、それほど高く無い。でもうち店の子らの何倍なんだww




まぁカラオケは営業時間が短いからペイバーされた場合は大体1日1人が基本。相当早い時間にショートでペイバーされて、近くのヤリ部屋でこなさない限り、1日2人は厳しい。




そう言う意味で考えたら売れっ子でもそんなもんか。でも一般の人の何倍もの収入だ。そりゃ虜になるわな。




「ちなみに聞きますが、基本給はお幾らで?」




「私は13000かな」




やっぱりタニヤの売れっ子は基本も高いな。




「あのさ、無理言うようだけど暫くうちの店で働かない?勿論、オフ無しで・・・」




「オフ無しで幾らになるの?」




「驚かないでよ?良くて15000かな・・」




「・・・(。-_-。) 」




「でも嫌な客との夜の相手はしないでいいし、俺が仕事中も見てあげれるから安心だよ」




「今、家賃が10000なんだよね・・・」




「じゃ、違うアパートになるけど家賃は俺が払うから、そこで一緒に暮らそうよ。それなら小遣いもそんなに減らないしさ。それにPimの事なんだから少しは我慢して欲しい」




少しきつめの口調で話す。




「うん、それなら文句言わない。それと親にも毎月5000〜10000バーツ送ってるの」




「それは新しく働いた給料から何とかしてよ。親に仕事変えたから仕送りが5000バーツ固定になるって言って欲しい」




「そだね、ワガママ言ってられないよね?」




「うん、クスリ辞めるってのはそんだけリスクがあるんだよ・・・」




「うん、ヒロ・・・本気で考えてくれてるんだね。今、本当にわかったよ」




「うん(*^_^*)」




「次の給料日いつ?」




「月末だよ」




「そっか。俺はもうPimには店に行かせたく無い。クスリ友達もいるだろうしね」




「でも13000バーツだよ?指名やドリンクバック入れたら16000は超えると思う」




「んだね。でも店に行ったら気が変わるかも知れないしな。俺が保障しようか?」




「・・・んーん。いいよ。私の事なんだから私がしっかりしなきゃ・・・」




「んだね・・・」




Pimがここで怯んでるようじゃクスリなんか辞める事は出来ない。




「わかった。もう店には行かない。今月の給料も捨てる。取りに行かない」



「じゃあさ、月末まで一週間でしょ?今生理休みだし、チーママに電話して親が病気で田舎に帰る事にしたら?んで、月末の翌日に店に行って昼間にお金をもらう。んでそのまま退職ってのは?」




「ん、いーの。そんな事考えたら覚悟が足りないよね?もう私は店には行かないよ」




言った自分が恥ずかしくなった。




「わかった。じゃ、そこのビーチで少し休もう」




1脚150バーツのパラソルとデッキチェアを陣取る。そしてコーラとビアシンを注文。海を眺めながら一服する。




海岸ではジェットスキーやパラセーリング、バナナボートなんかで賑わっている。そんな風景を眺めながら潮風と波の音で心が癒される様な気がする。




「じゃ、帰ったら新しいアパート探そうよ」




「うん、そうだね・・・」




歯切れが悪いPim。顔色も悪い。




「どしたの?」




「うん、体調悪い・・・ダルいの・・」




クスリを摂取しない副作用か。これはどうしようも無い。




「ヒロ、手を繋いで・・・私を守って・・」




「うん」




Pimの手を繋ぎ、そっと見守る。相当苦しそうだ。まだ3時過ぎだと言うのに、もう禁断症状が出ている。俺はクスリを飲ませないように見張る事と、気を紛らわせてあげる事しか出来ない。




暑さなのか症状なのか、Pimは汗びっしょり。コーラが無くなり、水を新たに注文して飲ませる。




「ね、ヒロ・・・今日は帰りたく無い・・ここでヒロとの想い出が欲しいの・・・」




嬉しい申し出だが、まずは休ませる部屋の確保が最優先だ。





「歩ける?」




「うん、なんとか」




会計を済ましてビーチ沿いのホテルを探す。ホテルは幸い沢山ある。一番近いホテルにチェックインする。一泊1人2500バーツの部屋だ。




部屋に通され、ベッドにPimを寝かせる。暫くするとPimは寝てしまった。その内に水や食料を買い出しに出掛ける。




部屋に戻り、俺もウトウトとソファで寝てしまった。起きたら夜7時を過ぎていた。




慌ててPimの様子を伺う。意識はあるが汗だくでかなり辛そうだ。




「ヒロ・・・一緒に居て・・・私の側にいて・・・」




「う、うん」




「苦しい・・辛いよ・・・」




Pimはいつの間にかパンティだけになっていた。相当暑がったのだろう。俺もズボンと靴下を脱いでベッドに入る。




Pimは俺が隣に来ると抱きついて来る。Pimを抱きしめながら頭や顔を撫でる。




「ヒロ・・ヒロ・・ずっと側にいて・・・離れないで・・」




息を荒げながら苦しそうに俺にしがみつくPim。大きな胸が俺の身体に触れる。




「夜にクスリ飲まないの初めて?」




コクリと頷くPim。かなりキツそうだ。汗でシーツはビッショリ。その上にバスタオルを敷く。




そして俺とPimの長い夜が始まった。




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妄想第31話 逆噴射來たる!

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「き、気持ち悪い・・・」




「大丈夫?ビニール袋いる?」




セブンイレブンで買った時のビニール袋を取りにベッドを降りる。




うげぇぇえええっ




我慢できずにその場で吐いてしまうPim。直ぐにPimの元に戻って背中をさする。




「ゴメンね・・う・・・」




また吐き出す。昼過ぎに食べたものが、ある程度消化された姿でベッドに撒き散らされた。




「ちょっと待ってね」




直ぐに洗面所に行ってハンドタオルを水で濡らしてくる。そして汚物を拭き取り、ビニール袋に入れる。




「Pim、こっちに移動できる?」




汚物のシミが無い方にPimを移動させる。吐いた場所を丁寧に拭き取り、新しいタオルで覆う。




「ヒロ・・・ヒロ・・・辛いよ・・・辛いよぅ・・・」




涙をポロポロ流しながら、うわ言のように呟くPim。アイシャドウが涙で濡れて、すごい顔になっている。




「俺はここに居るから・・ずっと居るから、安心して・・・」




Pimの手を握りしめ、髪を撫でる。汗をかき続けるので水を飲ます。そして吐き出す、の繰り返しだ。吐くときはプラスチック製のゴミ箱に吐かせた。




これだけ汗をかくと、吐いてもいいから水分を補給させるしかない。Pimの身体をタオルで拭く。パンティ一枚で裸なのだが、エロいとかそんな事言ってる場合じゃない。




丁寧に身体の汗を拭き取り、時間があれば背中をさすって手を握る。電話で乾いたタオルを持ってくるようフロントに電話する。




フロントに理由を聞かれたが、バスタブから水が溢れたから拭くと言って、5枚以上持ってこさせた。




深夜2時過ぎ、Pimは大分落ち着き、吐き気も汗も引いてきた。




「少し楽になった?」




「うん・・・」




「ちょっと顔拭こう・・・すごい事になってるw」




「えへへへ」




笑うくらいの余裕が出てきたみたい。




「少し寝なよ。俺も添い寝するよ」




「うん、ありがとう」



一息ついたのでドッと疲れが出る。Pimは布団からはみ出て上半身裸のままで居る。




「ね、裸だよ?w見えちゃってるww」




「キャッ」




直ぐに布団に潜り込むPim。そんな所が可愛い。




「ヒロなら見られても恥ずかしくないよ?」




「それはどうも(*^_^*)」




本音はマジ嬉しかったが、ここでオオカミになりたくなかった。




「どう?体調は」




「うん、吐き気は止まったよ。でも良くはないかな・・・」




「ま、そうだろうね。暫くそんな日が続くと思うけど頑張ろ!俺も付いてるよ」




「ヒロは私の症状は軽度だって言ったよね?軽度でもクスリやらないとこんなになっちゃうんだ・・・」




「だから怖いでしょ。クスリってさ・・」




「うん、怖い・・・」




「少し寝よう。隣で俺も寝るから何かあったら言って・・・」




「うん、恥ずかしいからそこのブラとバッグの中にTシャツあるからそれ着たい。持ってきてくれる?」




「はいよ」




散々、俺にあられもない姿を見せておいて、今更ww




「もう寝なよ。疲れてるでしょ?」




(・・・スゥ・・スゥ・・・)




寝るのはやっ!俺も今のうちに寝よっ・・・








午前4時、二回めの発作。




「ヒロ・・・ヒロ・・・苦しい・・・」




寝ぼけ眼で目を覚ます。




「気持ち悪い?」




「うん。クスリ欲しい・・・」




「バカ言うな。クスリなんか無い」




「でも苦しいよぅ・・うぇっ・・」




もう吐くものは残って無いはずだが、胃液のようなものを吐き出す。こりゃ苦しいわ。飲みすぎで、吐くもの無いのに吐く辛さは俺にも解る。それと同じかどうかは知らんけど。




汗もひどいので枕元の水を飲ます。




「ヒロ!・・ヒロ!」




ゴクリと水を飲んだ後、思い切り抱きついてくるPim。




「痛ててててててっ!」




よぼと辛いのだろう。俺の背中や腰の辺りを長い爪でひっ掻く。つうか、突き刺さる?みたいな。Pimはそれどころじゃなく、顔を歪めて苦しんでいる。




2度めのビッグウェーブ、キタコレ・・OrL。




暫くずっとオェオェするPim。吐くものは余りないが、その分辛そうだ。




「ヒロ・・もっと側に来て・・」




すでにPimを抱きしめてる俺は、これ以上近づけないほど側に居るんですが・・・




俺は、自分の首筋にあるpimの顎を軽くこちらに向け、ゆっくりとキスをする。反対の腕でPimの髪を撫でる。これで少しは落ち着くかな・・・




Pimも目をつぶってキスに応じる。舌が絡み合い、俺の舌がPimの口の奥に潜り込む。右手を髪から彼女の左胸に移動し、親指で乳首を刺激しながら丁寧に揉みしだく。




「ブハッ・・・ゲボッ・・オェッ・・」



.
Pimが咄嗟に口を外す前に「カレ」は俺の中にやって来た。




うえっ・・ゲボッ・・・




さっきPimが飲んだ水の逆噴射、しっかりイタダキマシタ(´Д` )




「ゲボッ、ゲボッ・・」




俺は口周りをビショビショにしながらPimの背中をさする。




「ご・・ゴメンね、ヒロ・・」




「俺の事はいいよ、大丈夫だから」




それから朝方の5時過ぎまで嗚咽が続く。




疲れきったのか、再び眠りにつくPim。フロントから届けられたタオルは全て消費した。




今度はいつものPimの寝息だと気付いた俺は、一息ついてシャワーを浴びる。そして再びPimの隣に入って髪を撫でながら、バレない様にそっと乳を揉む。これは看病の報酬だ。




そしていつの間にか俺も眠りに就いた。




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妄想第32話 ナイス長介

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シャワーの音で目が覚める。どうやらPimのようだ。




「調子戻ったの?」




「だるいけど、いつもの感じだよ」




「そっか、後で何か食べよう」




「そだね!」




早々に身支度をする。時計を見るともう昼の12時近かった。




身支度を終え、足早に出ようと部屋の扉に手を掛ける。




「ヒロ!」




「ん?」




Pimが背後から振り返った俺に抱きついて、キスの不意打ちを食らわせてくる。




「ありがと・・・ヒロの事・・好きだよ」




Pimはそう俺の耳元で囁くと、俺が言葉を発する前に足早に部屋を出ていった。俺が何て言うのか、聞くのが怖かったのかも知れない。




正直、Pimの事は大好きだ。全てが過去の誰よりも完璧。でもシャム姉妹の言葉が頭から離れない。




「これから出会う、どんな人でも幸せにしなくてはならないのです」




シャム姉妹の言った言葉を考えると、どうみてもPimだけに限った話では無い。今後Pim以外の人も対象になるなら、彼女に深入りしてもお互い辛いだけのような気がする。それだけに積極的になれない自分が居た。




フロントで会計を済まし、ホテルのレストランで食事を摂る。そしてホテル前で待機しているトゥクトゥク乗り込み、ホアヒンのロットゥ乗り場へ向かう。




「ロットゥでいいの?」




「うん、こっちの方が早いし、料金も安いからね」




ロットゥは乗り合いワゴン車だ。運転手がぶっ飛ばして走るので確かに早い。でも乗り心地は最悪だ。




バンコク行きは早くに定員が埋まるので乗って直ぐに出発する。




Pimとは手を繋ぎながら、新しいアパートの話で盛り上がった。




家賃の希望は俺の収入から見たら5000〜8000が限界だ。Pimの部屋より質は落ちるが、郊外ならそんなに悪く無いはずだ。




そんな話をしてると、あっという間に戦勝記念塔前のロットゥ乗り場に到着した。




一旦Pimの部屋にタクシーで戻る。俺は暫くして仕事に行かなければならないが、Pimの放置は出来ない。監視しなければ苦しくなって、またクスリに手を出す可能性もある。




こりゃ長介に事情を話して二階の部屋にPimを居させてもらうようお願いするしかないな。




早速長介に電話し、Pimを連れて行く事を話す。詳細は店に着いてから話すと約束した。




「Pim、今はどう?調子は悪くない?」




「だるいけど、昨日ほどじゃない。大丈夫」




「俺の店の二階に部屋があるからそこで店終わるまで待ってて。ママにも電話しといたから」




「う、うん。わかった」




Pimに水、多めのタオルとビニール袋をバッグに詰めさせ、支度をさせる。




午後6時、タクシーで店に着く。マイケル、長介、ニムは店に居た。




「お土産は?」




「ごめ、忘れた」




「あんた、本当に何の役にも立たないねぇ・・」




長介は呆れたように話す。マイケルとニムはPimをチラ見しながら部屋を清掃している。




「こんばんは」




「ああ、いらっしゃい」




「悪いね、ママ」




「で、どうしたんだい?」




「ここじゃ何なんで二階でいいかな」




「ああ、わかった」




3人で二階へ上がる。そこで今までの事情を詳細に説明する。長介はビックリした様子も無く、頷きながら聞いていた。




「事情はわかったよ。Pim、汚い部屋だけどケンが仕事の間はここに居な。あと、苦しくなったら私に言うんだよ?」




「はい・・宜しくお願いします」




Pimは長介に深々と頭を下げる。長介は軽く笑みを浮かべながら、落ち着いた表情だ。




「ママはこういう事に慣れてるの?」




「まぁね、こんな商売に関わってたら、そんな話はあちこちで有るんだよ。ま、あんたみたいにクソ正直にクスリやってる子を守りたいって言ってきた馬鹿は居なかったけど」




「ハハ・・・(^_^;)」




「あのね、クスリを抜くのは並大抵じゃないよ?しかも自力でなんて、よほどの精神力が無いと厳しいんだ。解ってるのかい?」




「うん、解ってる」




Pimも頷く。




「覚悟は有るんだね?それなら私も協力する。でも、くじけたり、またクスリに手を出したら、即刻ここから叩き出すし、警察に突き出すからそのつもりでいなよ?」




「わかってる。店にも迷惑は掛けない」




「宜しくお願いします」




「良し!話はここまで!それにしてもPimは綺麗な子だねぇ。ケンの彼女なのかい?」




「はい!」




即答するPim。




「ちょww付き合ってるってほどまだ何も進んで無いし・・・」




「ケンはね、嘘みたいな話だけど一旦死んだって言うんだよ。でもね、その時から人が変わったようにシッカリし出して、店も上手くやってくれるようになった。昔は口ばっかりのボンクラでねぇ・・・」




「はい、知ってます・・・」




「ちょwwwなに、マイナスイメージ植え付けてるんだよwww」




「褒めてんだよ!」




「そうだよ、ヒロ。シッカリやってるって言ってくれてるでしょ?」




「そりゃどうも・・・m(_ _)m」




「さ、ケン。あんたは仕事行きな。私はPimと一緒に居るからさ」




「ありがとう、頼むね」




「ああ、私の言葉に二言は無い」




そうして暫く夜の間はここでPimが世話になることになった。




それにしても、長介があんなにナイスな奴だとは思ってもいなかった。




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妄想第33話 ムーンウォーカー

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「こんばんわー!いい子いましたか?」




「いやー、この時間帯は中々居ないねー」




「ですよね!盛り上がるのは11時過ぎからですよ」




「だよね」




「今日は何回抜く予定なんですか?」




「ハハ、体力無いし一回だよ」




「でしたら時間潰しにカラオケどうです?1時間飲み放題で900パーツポッキリ」




「可愛い子いる?」




「女子大生が居ますよ。ハッキリ言って可愛いです。でもオフ無しなんですが・・」




「なんだ、じゃあつまらないな」




「でもここで無駄にハシゴして金使うより可愛い子と話をしたほうが時間潰しには良いですよ。コヨーテ店は金かかりますし、うちはレディドリンク無料なんで気兼ね無く飲めるはずです」




「んー、どうしようかな・・」




「オフ無しですが、お客さんが口説くのは私には関係ありませんから自由です」




「なんて店?」




「チャッピーです。ここから歩いて5分です」




「遠いよ・・」




「なら私がタクシー代払います」




「んー、どうする?」




「良いんじゃ無い?本当に1時間900バーツポッキリ?」




「はい、もし違ったらお金は要りません」




「じゃ、1時間だけ行ってみるかな」




「はい!ありがとうございます!ニム、お客さんと一緒にタクシーに乗って!」




はい、2名様ご来店確定。30組くらい声掛けて大体1組捕まればいいくらいかな。




タクシー代を持つようになってから少し客が増えた。タクシー代は初乗り料金の35パーツ。約120円。安いもんだ。




直ぐにマイケルに連絡する。




「今2名様行くから。そっちはお客さん何人居るの?」




「3人」




「じゃあ、今のうちにアミーゴと眉毛をヘルプに付けて。新規2名様にNamとkeawを付けて欲しい」




「いや、眉毛とアミーゴはkeawと一緒に指名されてる」




「マジか!!どんなミラクルがあったんだ?」




「山口さんが若い人を2人連れてきた。盛り上がるからって、アミーゴと眉毛を指名した。今6人で大騒ぎしてる」




「おお、そうか。ま、山口さんはkeaw居ればご機嫌だしな。じゃ、新規2名様にはNumとMewを付けて」




「フォウ!」




毎日ソイカーボーイで客引きしてると同じ客引きしてる子達と顔なじみになる。特にコヨーテの子達だ。




「ケン!何か飲ませてー」




「ハハ、金ねぇよww」




「ケチwwたまには店来てよ。私サービスするからさ」




「無理無理wwクビになっちゃうよ」




「店終わってからでいいよ」




「今度な。今は忙しいのよ」




いい子達だ。でもそれぞれが、それぞれの理由でここに居る。華やかなこの世界、でも仏教徒である彼女達は、好き好んでこの世界にいるわけでは無い。




そんな事を表に出さず、毎日元気に働く彼女達に敬意を抱く。皆、何かがあってここに居るのだ。




電話が鳴る。長介からだ。




「ケン、Pimが苦しんでる。あんたじゃなきゃダメ。ずっとあんたの名前を呼んでる」




「え?吐いてる?」




「ああ、何度も吐いた。慣れない場所だし不安みたいだ。直ぐに戻っておいで」




「わかった、直ぐ行く」




歩くのも惜しいのでタクシーに乗り込む。




店に着くと最近通ってくれる山口さん達とさっきの2人組が楽しそうにしている。




Pimの所に直ぐに駆け付けたいが、先ずは大事なお客さんに声をかける。ここを忘れてはいけない。




「山口さん、こんばんわー!随分と盛り上がってますね」




「まぁな、眉毛とアミーゴが面白いんだよwwこいつらも楽しいって、今延長したところ」




「キャハハハッ」




アミーゴがサンバの踊りで騒いでる。それを眉毛が真似してわざと道化て踊って笑いを誘っていた。




「ごゆっくり(^_^)」




「ああ、そうさせてもらうよ」




「それじゃ改造人間もご一緒させてもらって良いですか?次のお客さんが来るまでですが。あの子も楽しい子ですよ?」




「ああ、いいぞ。ドンドン連れて来い!」




「改造人間!お客さん来るまでこっちに合流な!」




「うん!」




次は今日の2人組だ。




「どうですか?楽しんでます?」




「この子達日本語まだダメだなー。でも会話帳使ってやるのも案外楽しい。とにかくこの子ら可愛いわ。ペイバー出来ないの?」




「すみません。オフ無しなので・・・」




(あとはお客さんで口説いて下さい。店終われば僕は感知しませんから)




耳元で囁く。




「とにかくごゆっくりなさってくださいね」




「ああ」




ダッシュで二階に登る。




「ヒロ?・・ヒロ?」




「ああ、俺だよ」




「あんた何でヒロなんだい?」




長介が俺に聞く。




「だから前の名前だって」




「最初は誰のことかわかんなくてね。別の男なのかも知れないと思って、暫く連絡しなかったんだよ」




長介なりに気遣ってくれたらしい。




「ヒロってのは誰なのか聞いたら、あんただって言うから慌てて電話したんだ」




「そっか、ありがと」




「ヒロ・・こっち来て・・苦しい」




手を繋いで髪を撫でる。




「私は下に降りるから、あんたは居てやりな」




「ありがと」




「まだ気持ち悪い?」




「うん・・・」




荒い吐息と涙で弱々しい声で話す。




「落ち着くまでここに居るから安心して」




吐いては水を飲んで、を繰り返すPim。汗もひどい。持ってきたタオルで顔や腕、胸元を拭く。




「吐いてもいいから、水はしっかり飲めよ。脱水症状になっら病院に行く事になる」




「うん、わかってる・・」




励ますだけで、何も出来ないのが悔しい。




「ヒロ、もっと側に・・」




「ああ・・」




一緒に寝ながら抱きしめる。荒い吐息が切なさを倍増させて、言いようの無い気持ちに襲われる。




オェッ・・ウゥ・・




嗚咽を繰り返すPimの背中をさする。




長介が再び上がって来た。




「これ睡眠薬だよ。少し落ち着いたら飲ませな。あと、抗不安剤も。これは昼間に飲ませなよ」




「ありがと。何でそんな薬をもってるの?」




「だから夕方言っただろ?こんなのよくあるって。友達に電話して、もらってきたんだよ」




こ、こんなに長介が頼りになるなんて・・・




ここで長介と交代して店の様子を見る。山口さん達と新規さん達はまだ飲んでくれていた。新たに2人が入店しており、女の子が足りない。




「すみませんー、女の子不足で・・・」




「いや、keawちゃんとNumちゃんに会いたかったんだけど先客が居てね」




「すみません」




「ま、ここは安く飲めるから大丈夫。ヘルプの子達も楽しいし」




「ありがとうございます。でも女の子足りなくて申し訳ないのでフルーツを無料で出しますね」




「悪いね」




「いえいえ」




「マイケル!お客さん全員にフルーツ出して!」




「フォウ!」




「あのさ、前から気になってたんだけど、厨房の人、MJに似てるよね?意識してんの?」




「そうなんですよー。タンスもそっくりですよ?」




「おお、見てみたい」




「じゃ、フルーツ出したら彼に踊らせますね」




「まじ?凄いなwww」




「マイケル!フルーツ出したらダンス出来るか?」




「フォウ!」




厨房の入り口でマイケルは手足パタパタandピタッをやる。




「おおwwww」




そして20分後、即興のダンスショーが始まる。音源は約束通り、マイケルが用意していた。




「えー、お客様。急ではありますが、我がスタッフによるダンスショーを行います!ダンサーは、ナイフさばきをダンスに変えて、今、軽やかに羽ばたきます!ハノイ生まれのムーンウォーカー、ミスターーーーー!Hung!」




「おおおおおお!」




スリラーのイントロが流れ出し、異様に盛り上がる店内。スタッフ達も何事かとどよめく。




確かに俺とマイケルしかこの話してなかったなww




予定通り15分のショーが終わり、予想以上のマイケルのダンスにかなり盛り上がった。




階段の下で長介も見ていた。




「あんたら、いつの間に・・・」




「ははは、準備はしてたんだけどね。流れで急遽やっちゃった」




マイケルとハイタッチして急いで二階に登る。Pimはスヤスヤと寝ていた。




「睡眠薬飲ませたから今は寝てるよ」




「ありがと、助かった」




11時を過ぎ、「ありがとうのプレゼント」を流して閉店の準備に入る。




名残おしそうに会計をするお客様達。ソイカーボーイから来た2人組もいた。




「どうですか?口説けましたか?」




「ははは、流石に初見じゃ無理だったよwwでもまた来るわ。絶対口説き落とす!」




「はい、応援しますね」




「んじゃソイカーボーイに戻るわー」




「ありがとうございました!」




今日はお客さん、今帰った7人を含めて10人。売り上げは21000パーツ。上出来だ。




でも女の子不足は早く解消しないと。




売り上げ計算を終え、Pimをおぶってタクシーに乗る。寝てる人間は本当に重い。




Pimをベッドに寝かすまでで体力を消耗。シャワーも浴びずにぐったりと寝た。




まじ疲れた。




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妄想第34話 スモールマウントフジ、爆発

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昼前に起床。Pimを起こす。睡眠薬でぐっすり寝たからなのか、比較的寝起きは良さそうだ。




「どう?」




「うん、大丈夫だよ」




「今日はアパート探しに行こうよ」




「そだね」




「あと、Pimの休みを延長しなきゃ行けないからお店に電話して。アパートに移ったら仕事辞めよう」




「うん、わかった。夕方ママに電話する」




「じゃ、支度しよっか」




「やだ・・ヒロ・・・ベッド来て・・」




「え?」




「少しだけ、一緒に抱き合っていたい。いい?」




「うん、いいよ(*^_^*)」




Pimのベッドに潜り込む。抱き合ってキス。




「私、本当にいいんだよ?抱いて・・・」




「待って・・俺が前に行った事覚えてる?シャム姉妹との約束」




「幸せにしなきゃ行けないってやつでしょ?」




「うん、今はPimの事で一生懸命だし、Pimの事大好きだよ。でも、Pimがクスリを辞めることが出来たら、俺は次の人を助けなきゃ行けないんだ」




「うん」




「その次の人は男なのか、女なのかもわからないけど、もし女の子だったらどうする?Pimは嫌でしょ?俺だってPimを傷付けたくないんだ」




「そしたら今度はまた私が辛くて不幸になるから、また私を助ければいいじゃん・・・」




「ヤキモチの辛さと不幸は違うと思う」




「それでもいいの・・私はヒロが好き。その気持ちを大事にしたいだけなの。お互い、先の事なんか、誰にだってわからないよ。今を生きよっ!今を大切にするの」




なんか説得されそうな気がして来た。正直、賢者モードを必死に貫く辛さは半端ない。少しの綻びで、脆くも崩れ去るのは理解している。今の俺には超えては行けない一線は絶対にある。




「じゃ、Pimが本当にクスリを辞める事が出来た時、愛し合おう。それまではお互いセックスは我慢だ」




「やだ・・・」




「ちょwwww俺の話聞いてる?」




「ヒロだって私だってお互い好きなんだから、我慢する必要ないじゃん。我慢する意味がわからない・・」




「そう困らせるなよ・・・俺だって正直Pimとしたいけどさ。ていうか、Pimだからしたいって言うか・・・特別なんだ・・・」




突然Tinkoを握りしめられる。




「おわっ!いたたた・・・」




「はははっwwそれ聞いて安心した・・私の事、特別なんだよね?・・・嬉しかった(*^_^*)」




「ヒロにとったら私って、天使であり女神であり、希望でいて、最高級の美術品なんだよね?わかってますよ!」




「ハハ(^_^;)、そこまでは言ってな・・・」




「だから今は待つよっ。でもセックスはしないけど、こんな事はしちゃうwww」




俺のパンツの中に手を滑らせて直接刺激してくるPim。唇も同時に奪われ、可愛い舌べろが浸入してくる。




ビクッとしながら、不意を突かれた攻撃と快感で動けなくなった。




「どの道、生理だからセックス出来ないんだよねww」




耳元で囁くPim。はっ、そうだった・・・




「Pim、試したのかww」




「キャハハハッ!私をどんな風に見てるのか確認したかったのww」




ぉぃぉぃ・・・(ー ー;)




そんな事を言いながらもTinkoを弄ばれる。不覚にもギンギンですよ・・・




「ヒロ、これはご褒美ねっ!」




そう言うと、ブラを外しながら口をいきり勃つTinkoに移動する。




「触って・・・」




その言葉と同時に俺のスモールマウントフジを咥え込む。




うっ・・・




百戦錬磨の舌が彼女の口の中で大暴れする。口内洗濯機でウォッシングされてるような感覚。




こ、これは全自動洗濯機なんですか?・・・




チュパチュパするいやらしい音と、時折吸い付くような、超絶バキューム。




口内に溜まった唾液をチュチュチュッと吸い上げる。




す、すすぎも完璧ですね・・・




俺は鳴門海峡の渦潮に飲み込まれたような快感で頭を抱えて悶絶する。




俺も夢中でPimの胸を揉み、Pimの咥えた口から、小さな喘ぎが漏れてくる。




このテクとこのシチュエーション・・・




「うっ・・・」




ドクンドクンとスモールマウントフジが爆発。地殻変動から3分程度だった。




フジの地震が収まると、スッと顔を上げ、俺にわざと見えるようにゴクリと飲み込んだ。




お、俺は客ですか!・・・OrL




「エヘヘ、飲んじゃった・・」




あ、ありがとうございましたm(_ _)m




「でも、お客さんとはこんな事しないよ?ヒロ、仕事みたいにしてるって思ったんでしょ?」




「い、いや・・・」




「はっきり言って飲んだの初めてだよ・・」




「そうなの?」




「うん、口でするのも断るの。絶対やだもん。よくわからずに色々してみたけど気持ち良かった?」




「うん、良かった・・・」




「ならオッケ!頑張ったよ(*^_^*)」




「ね、アレの味ってどうなの?」




「んー・・・不味い・・」




「だよねwww」




「苦いし、少しピリピリしたよ」




「そっか」




「これはセックスじゃないよね?」




「まぁ、そうなるのかな・・・」




「じゃ、シャワー浴びてくるっ!」




余りの展開に呆然とする俺だった。





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妄想第35話 朝礼

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部屋でPimのご褒美を受けたあと、約束通りアパートを探しに行く。インターネットで値段を見て下見に行くも、ネットの写真とは全然違う。JAROに訴えたいくらいだ。




結局今日は収穫無し。夕方にPimとチャッピーへ行く。Pimには昼に長介からもらった抗安定剤を飲ますと、かなり調子が良いみたい。




昨日とは全然違うくらいに明るいし、元気そうだ。このままで居てくれればなぁ。




店には5時過ぎに着く。途中屋台で買ったご飯を二階で食べるPim。それを見て長助が話す。




「今日は元気そうだね」




「うん、もらった薬が良かったみたい。本人もかなり楽だってさ」




「あのね。クスリの症状には禁断症状と中毒症状ってのがあってね。中毒症状はクスリをやって出てくる症状なんだ。これは常習すればするほど酷くなって、気がおかしくなる。良くあるパンツ姿で人殺す、みたいなアレだよ」




「うん」




「んで、禁断症状ってのはクスリを飲んでいない時に起きる症状なんだ。昨日の夜のPimだね」




「うん」




「禁断症状ってのはね、クスリが欲しいって欲求が強すぎて体に出てくる症状なんだよ。クスリの快感を身体が欲しがるんだね」




「なるほど」




「禁断症状ってね、要するにPimの吐き気やダルさってのは彼女のクスリに対する要求発信なんだよ。わかる?」




「わかんない・・・(^_^;)」




「だから、禁断症状はクスリによって引き起こされるんじゃ無くて、異常なほどのクスリへの欲求の塊なんだよ」




「はぁ・・・」




「極端な事言うとね?あの吐き気や吐く行為って、彼女のクスリをくださいってサインなわけ」




「はぁ・・・」




「彼女の意志のもっと深いところ、無意識って言うのかな。その部分が今の彼女の禁断症状を出してるの」




「禁断症状って、人それぞれでね。ある人は怒りやすくなったり、鬱のように元気が無くなったり、嘘つきになったり」




「Pimは吐いて涙見せる事によって、クスリを貰える、または手に入るかも知れないって。そして吐き気が酷ければ酷いほど、誰かがクスリをくれるんじゃないかって欲求がそうさせるの」




「無意識にクスリを要求してああなるって事?」




「簡単に言ったらそうだね。意志のもっと深いところがそうさせるから、本人の気持ちとは全く違う症状が出るんだ」




「難しい話だな・・・」




「まぁ、私が言いたいのはPimのゴールは、彼女特有の禁断症状である吐き気が無くなった時だって事さ」




「なるほどね、わかったよ」




「キツイようだけど、それまでは絶対に彼女を信用して1人にしちゃダメだよ?絶対にまたクスリやるようになる」




「ママ、詳しいね」




「まぁね・・・私も若い頃そうだったんだよ。私の場合は怒りが禁断症状だったんだけどね。暴れてしまって家族に迷惑かけたんだよ」




「へぇー」




「その時に支えてくれたのが旦那さんなわけ?ww」




「ば、バカ!生意気言うんじゃ無いよっ!」




赤くなる長介。申し訳無いんだが・・・




き、キモイ・・・(~_~;)




店の開店準備もおわり、朝礼を行う。これは女子大生が入った頃から始めた。




「まずは連絡事項だけど、今日、黒霧島が何時もの半額で大量に入荷出来た。まぁ、地元系のスーパーが閉店して、酒売り場の在庫を買い取ったんだけどね。だから暫く、お客さんには黒霧島を下ろすように勧めて欲しい」




「勧め方は黒霧島1本で鏡月1本サービスって伝えて。キャンペーン中だって」




「次に、今日は金曜だから結構お客様が増えると思う。マイケルは俺が客引きの間は女の子のローテーションの組み立てを頼む。あとは客の入り見てダンスショーをやるぞ、いいか?」




「フォウ!」




「あと、Mewの友達が面接に来るから、来たら俺に電話して。」




「あと、女子大生トリオ!最近、お客が増えて君らを口説きに来る人も多いと思う。決して抱かれるなよ?口説けそうで口説けないから客は店に来るんだ。一緒に居る時間は与えても、身体は与えるな!だ。いいか?」




「はい」




「あと、同伴出勤した子は回数分バックを増やす事にした。一回300パーツスタートで以降100パーツづつ上乗せする。5回同伴した子は2500パーツバックだ。10回で7300パーツ。みんな頑張るように」




「眉毛達3人は担当の女子大生のバックアップも大事だが、自分達も頑張れよ。騒いで盛り上げて欲しい。そういうキャラで客を増やせ」




「はいよ」




「あと、ニム。来週から中古のトゥクトゥクが来るから、運転手兼任を頼む。手当を1日150パーツ払う」




「はい」




「じゃ、今日もよろしく!解散!」




なんか会社の朝礼を思い出す。




朝礼が終わり、二階へPimの様子を伺う。長介とテレビを見ながら何か話をしている。




「じゃ、客引き行ってくる」




「はいよ」




「頑張ってねー」




ニムを連れてソイカーボーイへ。




「お前、彼女とか居ないの?」




「居ますよ」




「じゃ、店で働けない?」




「無理、バカラで働いてる」




「なにぃいいいい?」




「結構売れてるから仕事は変えないと思う」




「そっか・・」




オナベの彼氏いる奴がバカラ嬢かよ・・
世も末だ・・・




そして今日も客引きを始める俺だった。




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妄想第36話 ムフフフ

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Pimがクスリを絶って1週間が経った。昼間は抗不安剤を服用し、夕方から夜にかけては吐き気との闘い。疲れたところで睡眠薬と言うコースで頑張っている。




長介が言うには数ヶ月もの間、夕方にクスリをやっていたので、どうしても夜に禁断症状がきつくなるのだそうだ。




でも汗の量は落ち、吐く時間も短くなってきているので、あと二週間くらいしたら体調の異変は無くなるんじゃないかと言った。




Pimはこの一週間で若干痩せたように見える。夜に吐いてるのが原因か。俺は仕事の合間を見ながら二階に上がり、手を握って彼女を励まし続けた。




昼間は毎日アパート探しに出かけ、MRTラチャダーピセーク駅から少し離れた場所にいい物件を見つけた。駅まで歩いて15分くらいかかるが、バイタクも通るし、タクシーもある。




8畳のリビングとキッチン、トイレ、バスルーム。クローゼットも付いてる。エアコン、給湯器もあって月に7000バーツだ。光熱費を入れて8000バーツ弱なので予算内。




昨日に敷金を払って鍵を貰ったので、直ぐにでも引っ越せる。




一方、Pimは生理休暇後、インフルエンザになったから一週間は店には行けないと伝えたみたい。




そろそろ一週間経つので引越ししたい。また、クスリ仲間からラインが頻繁に来て、Pimか休んでる事の心配と、そろそろクスリを買おうと言った内容だ。




Pimは、寝込んでるからまだクスリは残ってる。店に復帰したら買うと伝えたらしい。お見舞いもインフルエンザだからと断ったそうだ。




この一週間、ご褒美の方はあれ以来、お誘いはない。ずっと一緒に居るのでコッソリ抜く事も出来ず、若いケンとしては性欲が溜まってしまうと言うもの。さて、どうしたものか。




ま、とりあえずは引越しをする事が第一だ。




「Pim、引っ越す事、お店辞める事は誰にも言ってないよね?」




「うん」




「俺の事も知らないよね?」




「うん、誰にも言ってない」




「オッケー。じゃ、明日引越ししよか?早くしないと・・・」




「うん、そうだね」




「念の為に引越し先はうちの店の連中にも黙っておくからPimもそうしてね」




「わかったよ」




「夕方までまだ少し時間あるから荷物の整理をしよう。俺はトラックの手配をするわ」




インターネットで調べると、安いところでピックアップトラックが5000バーツ。そこに決め、電話予約をした。




ベッドの上にタンス類を乗せれば良いだろう。あと、衣服や小物は段ボール一箱で250バーツなので5箱くらいだろうか。




「余計な物は捨ててね」




「うん」




数日前に長介の娘Mewの紹介で女子大生が2人増えた。なんと2人共オフ有りOKとの事で少々驚いた。2人共、とにかく実家に送金したいんだとか。




2人共ルックスはまぁまぁで、ブスでは無い。ただ、PimやKeaw、Mewと比べると劣るかなってレベル。これなら十分勝負できる。




2人共地方出身で、名前はPomとBenz、まぁニックネームなのだが、タイではニックネームで話が進んじゃうところが凄い。勿論IDカードのコピーはしてあるけど。




Pomは眉毛、Benzは改造人間を教育係として指名した。




店の売り上げもかなり増えてきて最低20000バーツは確保出来るようになった。安泰には程遠いが、前と比べたら全然違う。




マイケルはダンスショーで人気者に。店は少しづつだが、活気を帯びてきた。




明日の昼間は長介が、Pimや女子連中を連れてタンブンへ行くと言う。なんか定期的に店の子達と行くらしい。




たかだか半日だが、久々の自由だ。Pimは俺も来いと言ったが、長介も居るし店の子達と仲良くなるには俺ら男は必要無い。




そんなこんなで明日の昼間ははフリーダム。




ムフフフ・・・




なのだ。




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妄想第37話 女同士、男同士

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「ヒロ!行ってくるね!(*^_^*)」




「ああ、気をつけて」




日曜日の朝、チャッピーの前で貸切ワゴン車に乗り込む女性陣。女子大生軍団5人と長介とニム、眉毛ら3人、総勢10人だ。




日本人の俺と、ベトナム人のマイケルは見送りだ。なんでも、今日はバンコクから車で約1.5時間ほど走り、チャチュンサオと言う町にある「ワット・サマーン ラッタナーラーム」と言う、タイ人には超有名なお寺にタンブンに行くのだそうだ。




ヒンズー教の神様でもある、ガネーシャ(顔が象の神様)が祀られていて、願い事がよく叶うと有名らしい。




仏教徒が何故ヒンズー教の神様を?と、俺的には疑問に思う。が、そんな事はどうでもいい事であって、「願いがよく叶う」と言う、乙女チックな部分が彼女達の心をくすぐるのだろう。




この辺は日本を含め、どこの国の乙女達にも共通する事だな。




Pimも店の子達とは、まだそれほど仲良くも無いのに「ワット・サマーン ラッタナーラーム」と聞いて、二つ返事で行くと言った。まぁ、長介が一緒だからなのだろうが、そのくらいその寺は有名という事だ。




「何時頃帰ってくるの?」




「渋滞が無ければ大体5時頃かな」




「ちょww渋滞するだろ、普通ww店開けるまでに帰って来れるのかよ」




「まぁ、その時は開店時間遅らせればいいしね」




「マジかよ・・・」




長介も浮かれてしまって大概になってやがるwwまぁ、これぞタイスピリットという奴か。基本、大概なんだよ、やつらは。




「ママ、帰りはこっちに着く時間わかったら電話してよ」




「わかった、わかった。じゃ行ってくる」




ワゴン車が発車し、Pimを含め、ほぼ全員が目をキラキラさせながら俺らに手を振っている。




皆、どんだけタンブン好きなんだよ・・・




「マイケル、飯行こうか」




「フォウ!」




店からソイカーボーイのオールドダッチに向かって歩く。




「なぁ、マイケルはさ、彼女とか居るの?」




「居ない」




「そっか」




まぁ、こいつの姿を見たら、普通は引くしな。彼女出来ないのは仕方ないか。MJ知ってる世代ならまだしも、MJ知らない若い子達から見たら、ただのバケモノ、つうかヘタしたら変態だぞ・・・




「女には興味無い・・・」




「な、なにいっ?」




思わずマイケルと距離をとる。




「ケン・・・今は女は要らない、という事だ・・・」




「おま、変な言い方すんなよ・・・」




「俺はここでダンスの勉強と貯金をして、将来ハノイでダンスを教えようと思ってる」




「ベトナムはダンスが人気なのか?」




「いや、富裕層の人達だけやってる。だから逆に商売になる」




「金持ち相手に稼ぐって事か・・・」




「幾ら溜まったら帰るの?」




「30万バーツが目標」




「そっか・・・」




お前の給料じゃ無理だろ!と言いたかったが、まぁ毎月2000貯めれば13年だ。40歳くらいにはハノイに帰れそうだな。




そんな事を話してる間にオールドダッチに到着。オープン席で注文する。俺はここでソイカーボーイの昼間の姿を眺めながらのんびりするのが好きなのだ。




「ケン、暑いから店の中に入ろう」




「うっせー、若者は外で良いんだよ。店員に軒先きからウォーターミストを出すように頼んでやるから」




そう言いながらマイケルをなだめ、ビアシンとビアタイガーを飲む。ビアタイガーはハノイでも馴染みらしく、マイケルはいつもこれを注文する。ウォーターミストは頼んで直ぐに対応してくれた。




「な、お前溜まってない?」




「まだ3万バーツくらいかな・・・」




「おぃw貯金の話じゃねぇww女だよww」




「そうでも無い。ケンが部屋に居ないし・・」




「なるほど・・・ヤりたい放題か・・・」




「お前、俺のエロ本読んでも良いけど、汚すなよ?」




「・・・・・」




「ちょwww汚したのか!」




「日本の本はエロいな・・・」




「まぁな・・・」




注文したアメリカンブレックファーストが出てきた。アメリカンだけあって結構なボリュームだ。パン、ソーセージとスクランブルエッグ、ベーコン、あとは豆を煮た?やつ。




「なぁ、飯食ったら女買いに行かない?」




「俺は今、女には興味無い」




「いや、でも性欲はあるだろww」




「問題無い」




二階にある俺のエロ本で抜きまくってる奴がよく言いやがる・・・ま、厳密には俺のエロ本では無いが。




「良し!んじゃ、女の子へのチップ含めて俺が全部出す!それでどうだ!」




「フォウ!」




そ、即答かよ・・・OrL




「じゃ、店は俺に選ばせてくれ」




「オッケー」




この時間から行くとなると、すぐ側、ソイ23のエロマッサージかホワァイクアン辺りのマッサージパーラーか。あとはプロンポン近くのエロマッサージもあるな。




ソイ23のエロマッサージだとPim達に足がつく可能性があるな。ここは却下・・・と。




良し、玉揉みもしたいし、オーキッドマッサージでもでも行くか。




「マイケルお前、玉揉み知ってる?キンタマ揉むやつ。日本人には大人気だぞ」




「知らない」




「良し、そこ行こう」




「俺にはそう言う趣味は無い・・・」




「バカwwww俺らが男のキンタマ揉むんじゃねぇってww女の子がモミモミしてくれるんだよww客が男のキンタマ揉む店あったら逆に凄えわww」




「わかった、任せる」




こいつやっぱ少しおかしい。ま、悪い奴じゃないから良いけど。




「あ、あとこの事は男同士の秘密な?いいか?絶対に誰にも言うなよ?」




「フォウ!」




「よっしゃ!行くぜぃ!」




女性陣とは裏腹に、こちらはこちらで男同士、浮かれながらオーキッドマッサージにバイタクで向かう、俺とマイケルだった。




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妄想第38話 玉揉み

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ソイ31のオーキッドに到着。オーキッドマッサージは2店舗あるが、いつも、こちらを利用する。人通りが少ないので。




ソイ24側はマッサージ店が集中してるから選ぶには良いのだが、自分は「玉揉み一点」なのでエロい先輩方の少ないこちらにしているのだ。




店に入ると日本人のオッさんと、小さな女の子が一階のフロアに居た。女の子は見た感じタイ人なので、ここで働くマッサージ嬢の子供だと思われる。




マイケルはタイの風俗が初めてらしく、いささか緊張気味。つうか、子供がマイケルの姿を見て硬直している。ま、確かに子供には衝撃的だ。一言で言えば、黒髪チリチリの「ダダ星人」なのだから。




ベトナム人は多分に漏れず、子供好きだ。マイケルも子供に笑顔であやそうとするも、女の子はダッシュで奥の部屋に駆け込んだ。




「おま、怖がられてるから余計な事すんなよww」




受付台の前に座ってるオッさんに、アルバムじゃなくて本人見たいから呼んでくれと頼む。アルバムなんて信用してはいけない。




程なくして、4人のレディが並ぶ。




「まだ時間が早いからこの位しか居ないよ」




オッさんはそう言った。




「玉揉みできる人いる?」




ここは玉揉み店だが、油断してるとナンチャッテ玉揉み女や、それが出来ない女も存在するから俺は必ず確認する。




4人とも手を挙げた。それならと品定めをする。まぁ若くは無いが、ボリューム感のある女達だ。




俺はここオーキッドに限って、女の容姿は余り気にしないようにしている。何故ならば、玉揉みの真髄を極めてるのは、圧倒的に経験豊富なBBR、もしくは年増女なのだ。




「マイケル、好きなの選べ」




マイケルは間髪入れず、胸の谷間をアピールする一番右のBBRをチョイス。んじゃ、俺はっと・・・




「この人」




俺が選んだのはTシャツにホットパンツ姿のBBRだ。TRFのサムに似た風貌。そして、この貧乏ったい姿の奥側に垣間見た、「豪テク」の片鱗を見逃す俺ではなかった。




綺麗に短く揃えられた爪。マニキュアすらしていないその指先は、正に「玉揉み」の為だけに仕上げられた、言わばゴールドフィンガー。




ニッコリと微笑む彼女の前歯の隙間から、黒い縮毛が飛び出ているのが少々気になったが、もはやそこは気にすまい・・・




オッさんに2人分の4600バーツとVIPルーム使用の2人分の合計5200バーツを払う。マイケルには女の子へのチップとして300バーツを渡す。




「終わったらここで待ち合わせな」




「フォウ!」




マイケルは緊張の為か、少し返事が上ずっていた。




階段を上りながら彼女の名前を聞く。




「Yoだよ」




「年いくつ?」




「フッ・・・26(´Д` )」




「殺しますよ?(。-_-。)」




「32かな・・・」




「・・・いっぺん・・・死んでみる?」




「さ、38」




「良し・・・」




危うく、俺の「閻魔あい」が「地獄流し」しそうになったじゃないか。




こっちは容姿や年齢に全く期待して無いんだから、お互い正直に行きましょうや・・・




部屋に入るとジャグジーにお湯を張り、Yoは飲み物を持ってきてくれる。タバコに火を付け一服する。




「ここ長いの?」




「5年くらいかな・・・」




「ほう・・・」




これは期待できる。




「マッサージする?」




「要らん・・・風呂入ってからでいい」




ジャグジーに湯が張れたので2人で入る。Yoは思ったより身体の張りがあって、身体だけ見れば30前位には見える。




ただ、顔がサムだけに残念だ。でも、俺はそこには期待してないから問題ない。




ジャグジーで身体を洗ってもらい、いよいよマッサージだ。タオル一枚を腰にかけて丁寧に全身を揉んでくれる。中々の腕前。




オイルを塗ってるので手が滑る感覚も気持ちいい。Yoは「当たり」の可能性が高い。と確信する。




いよいよ仰向けになり、タオルを外す。玉揉み開始だ。彼女のゴールドフィンガーが股間に滑り込んでくる。




ウハッ・・・コレですよ、コレ




芋を洗うように左右の手が何度も往復する。玉揉みは性的な快感と言うより、単純にキンタマが気持ちいい。




ただ、棒の方もアプローチされるので、玉の気持ちよさと棒の快感とのハーモニー。はぁ、来て良かった・・・




不覚にも声が出る。Yoは俺の声に反応し、手の強弱を激しくする。や、ヤバイ・・・




そのタイミングを見計らい、スッと手を緩め、ゴムを嵌めて女性上位に入る。スペシャルに突入だ。流石プロ。




しかーーーし。




エロい身体にサムの顔。イタズラそうに俺の上に乗っかかる。俺を征服したとでも、感じているのだろう。ただ、俺がいくらギャップ萌えだとしても限界がある。




目を瞑り、早くイケるように胸を揉みながらPimの顔を思い出す。ガンガン腰を振られるものの、中々イケるものでは無い。つうかPimを思い出して、その罪悪感が次第に大きくなる。




Yoは疲れて、下になるから正常位でやってくれと言ってきた。




「断る・・・」




武士らしく答える。一度萎えたものは復活出来ない。まぁ、玉揉みに来たのだから8割方の目的は果たした。




変な満足感と罪悪感がいいようの無い気持ちになる。そして、再びジャグジーに入る。シャワーで仕上げると服を着る。タバコを吸って一息つくと、Yoにチップを渡す。




Yoはワイしてチップを受け取った。




「また来てね!」




「またね・・・」




玉揉みは最高だが、Pimの顔がチラつく。階段を下りるとマイケルは既にソファで俺を待っていた。




「帰るぞ・・・」




奇しくも店内には往年の名曲「EZ DO DANCE」が流れていた。




今晩は正直にPimにご褒美をねだる事にする。




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妄想第39話 ヒロの遺体

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オーキッドを出てマイケルとスクンビット通りまで歩く。結構距離があるので疲れるがバイタクが通らない。




「なぁ、良かったか?」




「フォウ!」




そりゃエロ本よりは良かっただろう。しかも玉揉み初体験ならいい思い出になったのでは無いだろうか。




「ケンは?」




珍しく話しかけてくるマイケル。




「まぁな・・・でもPim思い出しちゃって萎えた」




「知ったら怒るだろうな・・・」




「お前、絶対言うなよ?」




「ベトナム人、嘘つかない」




右手を肘から挙げて答える。




「インド人かっ!」




午後1時半、そろそろPimのアパートに引っ越しのトラックが来る頃だ。2時で予約している。




「んじゃ俺は一旦アパートに帰るわ」




スクンビット通りの手前でタクシーを捕まえ、アパートへ向かう。




アパートが見えてくると、ちょうどドンピシャ、ピックアップトラックが横付けしている。




軽く挨拶を交わし、部屋へ案内する。運転手ともう1人が早速荷物を運ぶ。ベッドやタンス、カラーボックスや鏡台なんかを手際よく荷台に乗せ、ビニールシートで覆ってロープで固定する。




ダンボールは6箱分あったが、もうこれ以上乗らないので、二往復になると運転手が言う。一往復追加で1000バーツとか言いやがるので断り、タクシーに積み込んで新しいアパートに向かう事にした。




ちょうどその頃Pimから電話が入る。




「今から帰るよ〜」




「おう、楽しかったか?」




「うん、動物と遊んだり美味しいもの沢山食べたよ。お土産買ったからね!」




「サンキュー、こっちは引っ越しの最中だよ」




「うん、ごめんね。付いていけなくて・・・」




「いいよ、引っ越し屋が運ぶだけだから俺1人で十分。今日はお店の子達とも知り合える機会だからさ。そっちのが大事」




「うん、みんなと仲良くなった!」




「そか、そか(^_^)」




「ヒロは今まで何してたの?」




「ん?・・・ちょっとマイケルと飯食って飲んでた・・・」




少し間が空いたのがやばかったか・・・




「そっか〜、飲み過ぎはダメだよ?」




「へーへー、わかってるよ。それよか長介に何時頃店に戻れそうか聞いてみて」




「6時頃には着くってさ」




「はいよ」




ふう、女は感が鋭いから気を付けねば。それと、まだ3時前だから時間的な余裕はありそうだな。




ラチャダーのアパートに着くと鍵を開け、テキパキと荷物を入れる。ベッドの位置だけ気をつければ、後はいくらでも自分達で変えられるし。




午後5時前、料金を支払って引っ越し終了。1部屋分だから早いわ。ダンボールは隅に積んで置いて早速シャワーを浴びる。




今までと違って、洗面所のガラスが大きい。以前、Pimの禁断症状で引っかかれた爪の跡をマジマジと眺めた。一部はカサブタになっている。




ん?何これ・・・




今まで全く気づかなかったが、左の腰の後ろに刃物キズ?とおぼしき紫のアザが少しケロイド状に膨らんで付いている。




痛みも何も無かったので全く気づかなかった。Pimも今日のYoも何も言って無かったし。




恐らく乗り移る前のケンのキズだろう。物騒な奴だ・・・奴は以前何をやってたんだろう。




考えても仕方ないので服を着る。ダンボールから14型のLG製のテレビを取り出し、配線をして電源を入れた。




相変わらず物騒なニュースが流れている。タニヤで見つかった遺体の身元が、日本大使館を通しても未だにわからないと言っている。




確か前もそんなニュースがあったな。日本大使館と言うと遺体は日本人か。この前はさほど気にならなかったが、タニヤだけに自分と何か関係があるんじゃ無いかと、ふと思う。




待てよ・・・




今、俺はケンの身体にいる。じゃヒロの身体は何処にあるんだ?まさか、合体したのか?そんな事あるのか?




凄く嫌な感覚に陥る。張り裂けそうな鼓動が全身を脈打つ。




まさか・・その遺体って・・・




その時、iPhoneが鳴る。長介だ。




「もしもし?」




「ケン、もう直ぐ店に着くから開けておいて」




「わかった!」




無理矢理、意識をこちら側に引き戻して店に向かうのだった。




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妄想第40話 一番星来る

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店に着くとマイケルが店内を掃除している。相変わらずMJを聞きながら、時々手足パタパタ、ピタッをしている。




すると店に見知らぬタイ人が入って来た。




「すんません、トゥクトゥク仕上がったので納品に来ました」




「おお、これはどうも。今ママが居ないのでお金は今度でも良いですか?それか7時過ぎなら確実に居ますよ」




「はい、それでは7時頃にまた来ます」




そう言ってキーと請求書を置いていった。請求書を見ると全部で8万バーツ。長介に電話し、現金を用意するよう伝える。




外に出るとデコトラのようなトゥクトゥクが置いてある。クローム仕上げの集合管が派手に輝く。エンジンを掛けてみると予想通りの爆音。




ニ、ニム・・・OrL




あいつに頼んだのが間違いだった。お前が乗るんだから自分で選べと予算だけ伝えた俺がバカだったよ・・・これで送迎なんて出来るのか?




長介がこれ見たら返品、もしくは俺に買い取れとか言い出しかねない。困った・・・




すると運悪く女性陣、帰還。アタフタしている俺とデコトラを見て女共が騒めく。ニムが車内で何やら嬉しそうに話ししてる。




ニム・・・お前のセンスは・・ダメだってば・・




そしてワゴン車からわらわらと出てくる女達。




「ただいま〜、これヒロが言ってた送迎用トゥクトゥクだよね?」




「あ、ああ・・・そうとも言う・・」




「おや、トゥクトゥク来たねぇ」




長介キターーーーーー




「結構綺麗だね、良いんじゃ無い?」




「へ?いいの?」




「うん、綺麗でいいね、目立つしさ」




「私が見つけた」




ニム、こんなんが良かったのか。日本なら文太宜しく「爆走一番星」ですよ?




「バイク屋は7時ってたね。お金取りに行ってくるよ」




まぁ、みんな良いならいっか。




「ニム、今日からこれでソイカ待機な」




「うん」




「あと常連さんから連絡来たら送迎頼む」




「わかった。ちょっと試運転とガソリン入れに行ってくる」




「お前、ハチマキでもしたら?ww」




「??」




「いやww「やもめのニムさん」とか、いいかもってwwジョークだから気にすんなww」




ニムは嬉しそうに爆音を轟かせながら出て行った。Pimが近づいてくる。




「はい、お土産(*^_^*)」




「ありがと」




「ね、開けて見て!ヒロ、気に入ってくれるかな」




紙袋を開ける。中から透明のアクリルに入った小さな仏像のネックレスだった。こ、これは・・




「あ、ありがと・・・」




「ね、付けてみて!」




「い、今ですか?」




「うんうん」




ネックレスを付ける。




「うん、似合ってる!ずっと付けててね( ^ω^ )」




「う・・うん・・」




宗教の押し売りはいかん!と言いたいが、Pimの気持ちを考えると、言う訳にもいかず。




ああ、仏陀よ、貴方は罪なお方だ・・・アーメン。




「Pim、体調は?大丈夫?」




「うん、薬が合うみたい」




「でもこれから少し悪くなるだろ?」




「そだね。でも大丈夫。ママが一緒に居てくれるし」




「そか、あともう引っ越ししたからさ。帰りはラチャダーのアパートだよ」




そっと耳元で話す。




「うん、楽しみ。でもみんなにも内緒なんだよね?」




「そそ、何処でバレるかわからないから。あと、近いうちに前の店に辞めると伝えてね。そこは礼儀。あとはそのまま電話番号を変えよう」




「わかったよ!」




Pimが再び顔を近づけ、耳元で囁く。




「今日の夜、ご褒美ね・・」




「う、うん・・♪( ´▽`)」




でへへへ。やっぱPimだよな・・・




「よし、朝礼するぞー」




気合を入れ直して仕事に向かう俺だった。




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妄想第41話 眉毛の昇進

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俺がケンに乗り移って1ヶ月が経った。Pimとは新たなアパートで一緒に暮らすが、相変わらずセックスはしていない。




Pimも俺の思ってる事が理解出来たらしく、「挿入」自体は求めてこなくなった。まぁ、口やら指でお互いを満足させている。




Pimもクスリを絶って3週間目を迎え、昼間に飲んでる抗不安剤は必要なくなり、夜も吐くまでは至らなくなった。




ただ、毎日Pimを見ている長介は「クスリが抜けた宣言」をまだ発令していない。




Pimは長介を心の底から尊敬しているようで、実の娘のMewも呆れるほどの仲になっているようだ。




俺はいつしか仕事にかなりのウェイトをかけるようになり、長介を始めとして、店の運営はほぼ俺の意向が尊重されるようになった。




大事な部分は必ず長介に報告、確認してるのが信頼に値したのだろう。ホウ・レン・ソウは何処の国でも、共通のマインドなのがわかる。




今日の仕事を終え、売り上げ計算をする。今日の上りは25000バーツ。コンスタントに20000バーツを超えてきた。




それには新たな女子大生、PomとBenzの2人のオフ有り娘がかなり貢献している。それと驚く事に改造人間と、アミーゴに固定客が付いたのもでかい。




改造人間は化粧を柳○加奈子似にしてから、その筋のお方にブレイク。アミーゴは性格が優しくて明るいのが、年配の藤島さんと言う人に気に入られ、来店時は毎回指名されるようになった。




改造人間とアミーゴはオフ有りなので、そんな奇特な人達から、時にはペイバーされる事もある。




お店が順調なサイクルに向かいつつあるのは、スタッフ全員が感じている事で、店の雰囲気はかなり明るくなった。




面白く無いのが、眉毛だ。散々盛り上げ役として店に貢献してるのだが、いかんせん固定客が付かない。




見た目通りの三枚目役を買って出てるのはわかるが、そこに客と嬢との危ない関係には全く至らない。




そこで考えたのが、眉毛をチーママに正式に昇格させようというもの。長介とは開店初期からの関係だし、二つ返事で了解を得た。




「眉毛!」




「なに?」




「お前さ、チーママやんね?」




「え?」




他のスタッフ達も一斉にこちらを見る。




「眉毛が盛り上げ役に徹してるのはちゃんと見てるんだよ。女子大生の教育もしっかりやってるし、長介と決めたんだよ!」




「あと、改造人間とアミーゴも頑張ってるけど、固定客が出来て店全体をずっと見れるやつは、お前しか居ない。だからいいだろ?」




「給料も上げるし、担当してる女の子の売り上げのロイヤリティは7%に格上げする。頑張れよ!」




「う・・・うん・・・」




「なんだよww昇進だって言ってんのに不満なのかよww」




「ううん・・・なんか・・びっくりして・・・・・・・ママぁああ!!」




長介に抱きついて泣き出す眉毛。長介も嬉しそうに髪を撫でている。




「おいwww俺には礼が無いのかよwww」




ワンワン泣く眉毛。この店で俺が働く前から長年過ごした事を思い出したのか。Pimと女子大生数人はもらい泣きを始める。




パチ、パチパチ、パチ・・




改造人間とアミーゴが拍手し出す。他のスタッフ達がそれに続く。




「インディ ドゥワイ!(おめでとう)」




改造人間が声を上げる。周りも同じく拍手と共に祝福の言葉を眉毛にかける。




ヤバイ・・・俺まで泣けてきた・・・




眉毛とは同格であろう改造人間の素直な祝福に、泣けない人間は居ない。タイにもこんな温かみがあるのか・・・




バンコクにある普通の弱小カラオケ店のチャッピー。しかし、他店には無い結束がある。




こ、この店は化けるかも・・・




そう思わずにはいられなかった。




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妄想第42話 Pimの復帰

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「ケン!すぐ来て!」




電話でニムから悲痛な叫び。




「どうした?」




「タクシーの人がケンと話ししたいって」




「は?タクシー?」




「とにかく早く!」




ソイカーボーイで客引きをしていた俺は、ダッシュでアソーク通り側に向かう。




ニムのトゥクトゥク待機はソイ23でやるつもりだったが、夜の時間帯はトゥクトゥクを待機させるスペースは無く、あの通りを走るタクシーからかなりのブーイングがあった。




で、アソーク通り側に行かせたのだが・・・




なんと無く予想はしていた。突き当たりを右に曲がり、ニムとトゥクトゥクを探す。彼女は数人の男たちと一緒に何か話をしている。




「お前か?ケンは」




「そうですけど」




「このトゥクトゥクはお前の?」




「いや、店のだけど」




「どこの店だよ」




「チャッピーってさっきから言ってる」




「うっせい!お前は黙れよ!」




ニムが口を挟んで、男達はドスを効かせながら恫喝する。




「チャッピーってすぐそこの店だろ・・?まだやってんのかwwとっくに潰れたと思ってたww」




「で、何の用で?」




チンピラの挑発には乗らない。まぁ、正直言って怖いってのもあるけど・・・




「お前さ、ここ、誰に断ってトゥクトゥク止めてんの?お前ら邪魔だしさ、まさか俺らの稼ぎ減らそうって事?」




「い、いやそんなつもりは無いよ。店に客送るだけ」




「んな事は俺らに任せろよ」




た・・・確かに・・一理ある・・




まぁ、1日1組か2組乗せるだけなので、ここの場所に拘る必要は無い。




「すんません、もう邪魔しませんから」




そう言って彼らに3000バーツを渡す。




「おう、まぁ解ってくれればいいんだよ。でも、これからこの場所使いたいってなから俺に言いな。一か月1000バーツで使わせてやるよ」




「そん時はよろしく!さ、ニム帰るぞ!」




「うん」




ニムは俺がもっと闘うと思っていたらしく、納得出来ないような表情でトゥクトゥクに乗る。




「何で言う事聞くの?お金まで払って」




「まぁ、店やってる以上、揉め事は長い目で見たら得な事はなにも無い。金で済むならそれでいいかってのがここの流儀だろ?」




「まぁ、そうだけど。でもケンは男らしく無いんじゃないの?理不尽な事は嫌う人だと思ってた」




「何とでも言えよ。俺はお前らが無事に過ごせるなら何でもする。土下座だってすると思うよ。つうかさ、ニムは男っぽ過ぎるんだよww」




下手に奴らのバックがマフィアとかなら、逆らわないのが常道だ。それがわからない以上、リスクは負うべきで無い。




今後はソイカーボーイ待機は止めて、店の前にトゥクトゥクを待機させることに。




「は?あいつら!!何て奴なんだい?」




店に戻って長介の怒りの言葉。




「名前は聞いてないよ」




「まぁ、あそこのボスは知ってるから、今度話しとくよ」




「いいって、金で済んだし、波風立てたく無い」




「んでも、私のメンツはどうなるんだい?チンピラ風情に店の名前出して、金払うってのが納得出来ん」




いつに無く怒る長介。ここらは長介の庭なんだろう。




「まぁ、次何かあったら頼むわ。俺が頼んでるんだから今回は大人しく頼むよ」




「んー・・・・」




納得行かない様子だが、黙り込む長介。要するに、わかったって事だろう。




「ヒロ!」




振り返るとパール色のドレスを着たPimが立っていた。胸元がパックリ開いていて、形の良いバストが溢れている。髪を後ろで結っていて、小さな顔と首元のうなじがセクシーだ。




「ど、どうしたんだ?」




「今日から店で働くんだってさ」




長介が言う。




「ね、私可愛い?」




「う、うん。でも・・・胸元が空き過ぎじゃない?」




「キャハハハッ!ヒロ、カラオケ嬢はこれ位が普通でしょ?」




「確かに・・・」




「ママ、いいの?」




「まぁ本人の意向だし、何かあっても私らが見てるから大丈夫だろ」




「んじゃ、クスリ抜けたって事?」




「まぁ、そうだね。大丈夫だと思うよ」




思わずPimを抱きしめる。今までの想いが湧き出てくる。やべ、泣けてきた。




「い、痛いよ・・・」




「ご、ごめ・・・」




「んでケン、Pimはオフ有りでいいのかい?直ぐにトップレディになると思うよ?お店の事考えたらオフ有りなんだけどさ、どうなのよ?」




「え?・・・」




い、嫌だ・・・Pimが他の男に抱かれるのは許せない。でも彼女の意向も知らないし、中途半端な今の関係で嫌だと言って良いのか・・・-?




「どっちなんだよ!」




「私はヒロが決めた通りでいい・・」




や、やば・・・嫌だけど嫌って言っていいのか?・・・




「・・・・・・・ヤダ・・・」




「は?聞こえないよ!」




「Pimごめん!!俺はPimがペイバーされるのは耐えられない!俺はオフ無しにして欲しい!」








「・・・・・ハハハハハo(≧▽≦)o」







周りがドッと笑う。




「へ?」




「なに躊躇ってんだよww当たり前の事悩んでどうすんのww」




「ふーん、ヒロは私がペイバーされても良いって少しでも思ったんだ・・・」




「い、いや・・・」




長介達は俺が何て答えるのか、からかったらしい。




「おい、頼むよ・・・。さっきまで、あいつらと揉めてたんだからさ・・・心に余裕ないし・・・」




「ヒロ、私この店で頑張るよ!私はヒロだけのものだからね!心配しないで」




「う、うん・・・」




そうして、晴れてPimはチャッピーの一員となった。




俺はシャム姉妹との約束は果たせたのだろうか。それが無性に気になった。




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妄想第43話 バー(馬鹿)

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Pimは店に出だしてから、客の勧めるままに酒も飲むようになった。今日も閉店時には、かなりの量を飲んで、ロレツも回らない。




他のテーブルで会計をしている客を見ながら、自分の客が帰ったPimが俺に絡んでくる。




「ヒロ〜、ね、ヒロ〜、わらひ・・酔っぱらっらっら♪( ´▽`)」




「見りゃわかるよ(-_-)」




「あ〜!わらひ頑張っれるろり・・・ヒロられんれんわかってない」




「なに言ってんのかわからんって・・・」




チャッピーで働き出したPimには直ぐに客が付き、口説かれながら酒を飲まされる。それをPimは断る事も無く飲む。時折、乳を揉まれたりしながら、肩パン食らわせて大騒ぎしている。




ま、Pimのエロいドレス姿見たら誰もが揉みたい・・・のはわかる・・・わかってんだよ・・・でも・・・




これが彼女の接客なのは解ってるつもりなのだが・・・嫉妬心に火が付いて仕方ない。




「あーーーっ、もうっ!Pimさ、もう少しお酒とか控えたら?酔わされて好き放題触られてるじゃんか( *`ω´)」




「へ?」




キョトンとするPim。




「ケン!あんた、何もわかっちゃないね!」




長介が大声で口を挟む。




「あんたね、Pimだって好きでやってんじゃない事くらいわかれよ!」




「?・・・・」




「もういいよママ・・・」




Pimは着替えに奥の部屋へ向かう。




「誰が好き好んで恋人の前で酔っ払って、触られて大丈夫なもんか!」




「う、うん・・・」




「Pimはあんたの彼女だからこそ、客を掴んでこの店の常連にしたいんだ。オフ無しだから・・・客に店に通うメリットを提供してるんだよ」




「・・・・・」




「そんな事も気づかなくて、嫉妬ばかりしてる奴なんかクソ野郎だ!」




めちゃ怒る長介。




「ケンみたいな人をタイ語で「バー(馬鹿)」と言う」




ニムが追い打ちをかける。タイ語が勝手に日本語に変換される俺にとっては、日本語と同じ馬鹿としか聞こえないが・・・




「あとね、あんたはPimだけに優しくするのかい?他の子はお構いなしかい?あんたマネージャーだろ?」




「あっ・・・」




そうだった。店側が一部の嬢に肩入れしたらどうなるか。そんなの日本の会社で散々経験してきた事だった・・・




そんな事してたらPim意外の嬢達がどう感じるのかなんて、考えてなかった。




「ご、ごめん・・・」




「まぁ、あんた達の苦労は知ってるし、店の子達も理解してるはずだけどね。でも、そこはしっかりと線を引かなきゃ店はやって行けないんだよ」




「そだね・・・」




長介って俺(ヒロ)より若いはずだが、なに?この長老感。完全に俺の上に行ってるわ。祖先はどっかの部族の酋長だったのか?




「ママ、ニムももういいよ。ヒロは優しいから私はそれでいいの・・」




着替えを終えたPimがしっかりとした口調で話す。




「Pim、お前酔っ払ってたんじゃ?」




「少しね。お店じゃオーバーくらいにしなきゃお客さん、喜ばないよ。私は連れ出し出来ないんだから、触られるくらい我慢出来るよ・・・」




「・・・・・」




「ケン、Pimだって必死なんだよ。店の為、あんたの為、自分の為に、飲んで触らせてるんだ。恋人の前で触られて喜ぶ女なんて、いるわけ無いじゃないか!」




長介に再び火が付いた。俺はそこまで怒られる事したのかって気持ちもあったが、長介に悪気が無いのはよくわかる。




長介もPimもマジで俺より一枚も二枚も上手だ。単純に生きてきた俺に無いものを、彼女らは持ってる。




「ヒロ、屋台でご飯食べて帰ろう!ヒロは私の事が凄く好きなんだね?嬉しかったよ(*^_^*)」




「ああ、ごめんな・・・」




「っとに・・こいつは女の気持ちが全然わかって無い・・・」




吐き捨てるように長介が言う。確かに昔から俺は同じ事を何度も言われてきた。女の気持ちが全然わからないって。




「今日は好きなもの食っていいぞ。シャカリキ432でも行くか?」




「うん!あそこ美味しいから好きだよ!!」




「え?俺と一緒に行った事無いだろ。誰と行ったんだよ!」




「キャハハハッ!ヒロは直ぐヤキモチやくんだねwww」




「お前なぁ・・・」




恐らく過去に行った事が有るのだろうが、明るく笑うPimを見て、「今」の幸せを存分に味わおうと思い直したのだった。




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妄想第44話 エロライフ・・・今を生きる

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朝起きると、横にはPimが裸のまま寝ている。ヨダレを垂らしながら寝る癖はイマイチだが、寝顔は天使そのものだ。引越ししてからは毎日一緒に寝るようになった。




この容姿と完璧な身体を独占している優越感が自然と湧く。しかも性格も可愛いのだから、その幸福感は計り知れない。




セックスはしていない。でも、ペッティングはほぼ毎日。お互いを指や口でイかせている。




Pimは現状に恐らく満足はしていないだろう。頑なに挿入を拒む俺の気持ちは理解していても、本能的には納得できていないと思う。




俺は単純にこれからの事を考えると、Pimを傷つけてしまうから「離れられない関係になる」事をためらっている。それが「挿入はしない」と言う。ある意味「掟」のようなもの。




でも、2人とも言葉にはしないが、その真理を理解している。離れられない関係は「挿入」なんて物理的な事では無くて、心の在り方の問題なのだ。




俺がそれに拘るのは、単にPimとの関係に一線を引いて、それを拠り所に、気を張り詰めていたいから。




その拠り所は「挿入しない」と言う定量的にわかりやすくする事で、気持ちを保とうとしている。気持ちの部分だけでは定性的過ぎて線引きが出来ないからだ。




そして、拠り所は一度崩れてしまうと、もう俺は後戻りは出来なくなる。シャム姉妹との約束は果たせず、恐らくは早めに死に至るのだろう。




いっそ、このままPimだけを思い続けて死ぬのも選択肢の一つなのかも知れない。でも、Pimと会えないのはやっぱり嫌だ。




ズルいのかも知れない。でもPimと一緒に居ながら1日でも長く過ごしたい気持ちに嘘は無い。




しかし、Pimからしたら、決して結ばれない「蛇の生殺し」でしか無いのも事実なのだ。




お互い、そんな想いを半ば強制的に誤魔化して「今」だけを見て過ごしているのが、客観的に見た2人の関係なのだと思う。




クスリから解放されたPimは幸せになったのだろうか。彼女の持つ闇は消え去ったのだろうか。もし、今がそうだとしたら、俺は次のミッションに移らなければならない。




まだ、幸い次のターゲットだと思われるような出会いや問題は思いつかない。故に、現状維持で生活している。




次のミッションの相手は男なのか、女なのか。その辺も今後のPimとの関係が左右される。




「んー・・・ヒロ?」




彼女は目覚めると、必ず俺が側に居るのか確認する。いつかは一緒に居られなくなるという思いが、無意識に俺の存在を確認するのか。それとも単に甘えたいだけなのか。




「ん?ここに居るよ」




デーブルの前でタバコを吸いながら答える。




「ヒロ〜、おはようのチューは?」




「タバコの匂い嫌いだろ?」




「いいからー、来てぇ〜♪」




最近、特に甘えてくるPim。直感的に今を大事にしようとしているのかも知れない。




ベッドに戻って可愛い唇にフレンチキス。Pimは肩に手を回し、強引にベッドの中に俺を引きずり込む。




形の良い乳房を丁寧に揉んだ後、口を乳首に這わせながらPimの茂みに指を潜り込ませる。




「ん・・んっ・・・」




声を押し殺しながらPimは身体をよがらせる。中指にしっとりとした蜜が絡みつき、アナルの方まで液ダレしているのがわかる。




ピンとなった小豆を人差し指と親指で弄びながら、中指は蜜壷の中腹まで潜り込ませる。




俺の左手はPimの首の下を通って左の乳首をコリコリと摘んだり、押し込んだり。右の乳首は俺の舌と歯でコロコロと転がしている。右手は勿論、Pimのクレパスに絵を描いている。




Pimは無意識に俺のモノを握り、喘ぎ声と共に上下にスライドさせてくる。




ひとしきり、そんな状態をキープすると「オーイ、オーイ」と声を上げて身体が弓のように仰け反り始める。




そして声が止まり、眉間にシワを寄せながら小刻みに身体を震わせ、一気に脱力する。




苦悶に似た表情から仏の顔に変化するPimの顔を俺は楽しんで見ている。




「ね、顔見ないでよ・・・」




毎回同じことを言うPim。




そして69の体制になって、Pimが俺を咥え込む。Pimの口の中で「でんでん太鼓」のような舌技と強烈なバキュームが繰り広げられる。




俺も負けじと舌でPimの滴る蜜を、音を立てながらすすりだす。この音を聞くと不思議とPimは咥えながら「んっ、んっ」と声を出す。




俺は左手で彼女の腰を持って自分の口に押し付け、右手はベッドに向けた二つのロケットの頂点を、親指と小指の腹で持ち上げたり離したりを繰り返す。




そして俺とPimはほぼ同時にフィニッシュを迎える。まぁ、俺がタイミングを計ってるのもあるが。




2人の営みは少々歪んではいるものの、引っ越ししてからは毎日繰り返される。お互い「今」を、確かめるように。




シャワーも一緒に浴びる。お互いを洗いあいながら、立ったまま軽くペッティングする。時にはPimが口であそこを掃除してるれる時もある。




俺が指で攻めると、Pimは立っていられなくなり、腰を引いて声を上げる。そんな所も楽しんだり。




お互い、長くは一緒に居られないと言う思いが中身の濃い生活に結びついているのだろうか。




そして、運命の日は着実に忍び寄ってきている事を、2人はまだ知るよしもなかった。




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妄想第45話 ケンのとある日の回想

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Thai Land・・・




おじさん達の夢の国。




愛欲と背徳、そしてお金が全てを支配する。ある意味、単純でわかりやすい世界だ。




そして、ここバンコクはそんな夢の国。摩天楼で輝くコールガール達。それを目当てに群がる紳士達。




そこには大量の金と利権が渦巻き、そこで生きる人達の栄華と挫折、様々な愛憎劇が複雑に絡み合い、バンコクと言う土地が成立している。




東京にはディズニーランド、アメリカにはネバーランド、何処の街にでもあるドリームランド。そんな夢の国が世界には幾つも存在する。




そして、このバンコクの摩天楼群は、いつしか人々からこう呼ばれるようになった。












カウパーランド









ま、言ったの俺だけど(ー ー;)




そんなカウパーランドの一角で、右往左往しながら生きるのが俺、ヒロ改め、ケンだ。




俺の仕事はBTSアソーク駅付近では珍しい、カラオケ店、チャッピーのマネージャーだ。




今日も新たな嬢を面接する。ここ1週間で10人以上の面接をこなした。BBRと経験者は採用せず、学生か地方からの出稼ぎ娘達を中心に採用をした。




狙いはまだカウパーランドの空気を吸っていない娘達の方が、純粋で扱いやすい事と、そう言った子の方が客達に評判が良い事が挙げられる。あと、経験者だとPimの身バレに繋がるのが怖いってのもある。




また、チャッピーは旅行者よりも、在住者をターゲットにしているので、オフ無しが多くても楽しければお客は通ってくれる事も、素人を採用する理由の一つだ。




問題は日本語を話せない子が多い事。俺が教えたくても教えられないもどかしさがある。




だって俺は日本語しか話していないが、自然とタイ語に変換されるので、意図的に言葉を使い分ける事が出来ないのだ。




彼女達からすれば、俺はタイ語でしか話さない事になる。




そこで考えたのが日本語の勉強会。店が始まる前の5時から1時間、無料で勉強会を開くことにした。講師は店の常連さんになってくれた藤島さんにお願いした。




藤島さんは、仕事でバンコクに長年滞在し、定年後はそのままタイへ移住。現在は悠々自適な生活を楽しんでいる人だ。




ここ1ヶ月少し前から、ほぼ2日に一度は飲みに来てくれ、アミーゴを指名してくれる。時々アミーゴをペイバーして、店にくる日はほぼ同伴出勤で閉店近くまで居てくれる、超太客なのだ。




つうか、本人に聞いた事ないが、アミーゴと付き合ってると思われる。そんな藤島さんに日本語の講師をお願いした所、快く受けてくれたのだ。




時給は300バーツ。週三回で毎回1時間。主に日常会話中心。この条件で、藤島さんが辞めると言うまで続けてくれる約束だ。




あとは、よりコミニュケーションが取れるように指差し会話帳の夜バージョンを作った。旅行や買い物なんかの部分は全て除外して、夜の会話でよく使う言葉ばかりをピックアップし、無い言葉は新たに追加した。




これはパソコンがプロ並みの改造人間にお金を払って作ってもらった。




その会話帳をスムーズに使って意思疎通できるよう、使い方の練習もさせたりしている。これは特に旅行者が飲みに来た時に、威力が発揮される。




また、常連さんが少しずつ増えてくると、ボトルを入れてくれるのだが、以降の来店時は売り上げが減る事が少しずつ目立ってきた。




理由は簡単。以前の料金改定でボトル利用時のレディドリンクを無料にしたから。新たにボトルを下ろすまで、チャーム、氷、ミネラル程度しか売り上げれない。大体1000バーツ程度か。




でも、ここで戻しらたら意味がないので耐えてやってくしかない。ボトルの回転を上げるため、嬢達に出来るだけ一緒に飲むよう勧める程度か。




そんな色んな計算をしながら毎日を過ごす。数字との睨めっこは大分慣れてきた。




あ、もう朝礼の時間だ。今日も頑張りますか。




「おーい、朝礼するぞー!」




ゾロゾロとフロアに集まりだすスタッフ達。嬢を数える。PimもKeawと一緒に集まってくる。




1・2・3・・・・・15・・




嬢だけで15人、スタッフは俺を入れてニム、マイケル、長介、新しく雇ったディックサーブの5人。総勢20人か。結構増えたな・・




人数的にはこれがベストだと思う。これからが他店との競争だ。




「今日は金曜日だから忙しくなる・・・で、マイケル!今日は・・・、眉毛は・・・だぞ。それと・・Pim・・」




各人に長々と指示を出し、何時もの夜が始まる。




そしてチャッピーは第二ステップに差し掛かった。




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妄想第47話 美形の妹

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仕事が終わり、売り上げ計算も終えてPimとソイカ近くのラブシーンで食事をする。俺はビアシンとカオパットクン。Pimはトムヤムクンとライス、ソムタム、コーラを注文する。




「いつも思うんだけどさ、そんなに食べれるの?」




「ううん、全部は食べれないよ。ヒロの分も考えて注文してる」




「俺、そんな辛いの食えないよww」




「え?全然辛く無いじゃんw」




「激辛だっつうのww」




ここのトムヤムクンは俺的に酸っぱいし、辛すぎる。唇が痛くなるのでまず食べない。ソムタムは普通に激辛だ。




「ね、仕事前に言ってた相談ってなに?」




「うん、私妹がいるんだけどね?」




「マジか!知らなかった!」




「ヒロは私の家族のこととか、全然聞かないじゃん!」




「そか、ごめん・・・」




まぁ、意識的に聞いてないんだけどね。過去の経験上、聞くとお金に絡む話が出てきて面倒臭いことになるし・・・




「妹がね、7月からこっちの大学に編入するの。私の卒業した大学と同じサイアム大学なんだけどね」




「そうなんだ」




「で、この前私の電話番号変えたでしょ?だから番号変えたって、妹に電話したの」




「うん」




「元々、私のアパートに同居するつもりだったんだけど、今はヒロのアパートでしょ?」




「うん」




「だから妹が住める場所が無いの。ね!お願い!ヒロの部屋に妹も一緒に住みたいの」




「え?狭いぞ?」




「ダメ?私、今収入が減ってて・・・」




「いや、ダメじゃないよ。良いんだけど、寝る場所はどうしよか」




「2段ベッドにするってのは?」




「良いけど、妹さんは姉さんが男と暮らしてても何も言わないかな?」




「言わないよ。だってヒロと暮らしてる事、妹には言ったもん」




「ま、マジデスカ」




「うん、大丈夫(≧∇≦)」




「でも、俺とPimが一緒に寝ると、妹さんは気になって寝れないとか、無いのかな?」




「は?何言ってんの?私と妹が一緒に寝るのよ?」




「ええええ!俺1人?」




「あったり前でしょ!だって妹はまだ高校出たばっかなんだよ?刺激強すぎでしょ!」




「まぁ・・・」




「ヒロはご褒美する時間が無くなるから、心配してるんだよね?」




「ぅ・・・・・・」




ず、図星ですよ・・・Pimネェサン・・・あなたは、全てお見通しデスネ・・・



「大丈夫、私達はずっと一緒に居るから、妹が居ない時間なんていつでもあるし、作れるから!」




「は、はぁ・・・」




「大丈夫(*^_^*)」




「ところで妹さんはなんて名前?」




「Mokだよ?」




「そっか、わかった。専攻は?」




「へへ、日本語コミニュケーション学科!」




「おお、凄いね」




「私が勧めたの。将来、日系企業で働かせたいからね」




「なるほど。俺はてっきりカラオケ嬢になるには便利だから、かと・・」




「ばっかじゃ無いの?そんな仕事させません!」




「自分がしてる癖に・・・」




「いいの!」




肩パンしてくるPim。




「いつ頃からこっち来るの?」




「来週末かな」




「はやっ、じゃ早めに2段ベッド買わないと」




「そだね!明日の昼間に見に行こ!」




「わかったよ」




「ヒロ、妹が来るまで少ししか無いからさ・・・毎晩・・・毎朝・・・・いっぱい・・しよっ?」




「う、うん♪( ´▽`)」




なんかPimの手のひらで踊らされてる・・・




「妹の写真とか無いの?」




「あるよ、見る?」




「うん」




スマホ内のフォルダを探すPim。




「んー、これがいいかな?あ、ちょっと待って・・・」




「別に、どんなのでもいいって・・・」




「ダメ、可愛く写ってるやつじゃ無いと見せない」




こと、写真写りには厳しいタイレディ。




「これかな、うん」




「どれどれ?」




そ、そこには絶世の美女が写っていた。




「え?これ本物?」




「何よ、本物ってww」




「いや、可愛いすぎでしょ・・・」




「うん、可愛いよ?」




「加工とかしてないの?」




「うん、これは前に実家に帰った時に、私が撮ったやつだから何もしてないよ?」




「すげー!こんな子見たこと無いよww」




芸能人で言ったら深○恭子並みの美女だ。カメラ目線から何から、モデルのような姿。




はっきり言おう・・・Pimが少し霞むわ・・




「あっ、Mokの方がいいって事?(ー ー;)」




「いや、俺はPim一筋だし・・・」




「まぁ、そう思っとく・・・妹に色目使ったらカットだからね?」




「へ?何をカットすんの?色目使ったらご褒美はもうカットって事?それはちと困るかも・・・」




「何言ってんの?チンコだよ?(*^_^*)」




え、笑顔で何怖い事言ってんの・・・




つか、目が笑って無いのですが・・・




とにかく、超絶美形妹がやってくる事になった。





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妄想第48話 ケンの容疑

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午後6時前。店の掃除を終え、改造人間とホームページの更新情報をカウンターでチェックしていた。




入り口はオープンにしているので、人影には気付かなかった。




「あなたはアワチ ケンさん?」




「え?」




入り口を見る。暑いにも関わらず、紺色のジャケットを着た初老の男性が立っていた。




「は、はい、そうですけど・・・」




「タイ首都圏警察、刑事課のソンポンです」




「警察??」




ニム達が一斉に振り返る。




「ええ、これが身分証明です」




警察手帳を見せてくる。急な事で身体が硬直してしまう、俺・・・




「そんなに固くならないで下さい。パスポートか身分証明を見せて頂けますか?」




ケンのパスポートは何処にあるのかわからないが、運転免許証は二階の部屋で見つけて、いつも財布に入れていた。




「免許証ですが、良いですか?」




冷や汗が流れる。な、何事??




「はい・・・・確認しました。実はですね、この写真の人を見た事はありませんか?」




ジャケットの内ポケットから一枚の写真を見せる。




「!?」




思わず絶句する。なんと・・・俺・・の写真。




いや、ヒロの写真だ。目を瞑って健やかな顔をしているが、肌は真っ白で生きている顔では無い。




「・・・・・・・」




「ケンさん?見覚えある方ですか?」




なんて答えるのがベストなのか。この人は俺です、なんて言っても意味ないし。




「い、いえ・・・この人は日本人ですか?」




「ええ、恐らく。ただ身元不明なんですよ。写真は出してませんが、ニュースでやってると思います」




た、確かに。俺も何か自分と関係してるんじゃ無いかなとは思っていた。つうか、俺やっぱり死んでたんだ・・・




「こ、この人がどうかしたんですか?」




振り絞って声を出す。




「タニヤ街で3ヶ月ほど前の3月に亡くなったのですが、後頭部に鈍器で殴られた跡がありまして・・・殺人事件として捜査をしてるんです」




は?鈍器で殴られた?・・・俺が?




「しかも遺体は身元不明なので、日本人だろうという事で捜査してるんです」




「で、なぜ僕に聞くんですか?」




「あなた、その時にタニヤ通りに居ましたよね?」




「え?記憶無いですが・・・」




「はっきり言いましょう。3月14日の午後10時頃ですよ。記憶ありませんか?」




記憶無いかって、そん時は俺、死んだ側だったし・・・




「あなたがね、その当時歩いていたって証言があるんですよ・・・」




「え?俺が歩いてた?」




「ええ、しかも物騒なもの持ってね」




「物騒なもの??」




「ええ、警棒ですよ」




「な、なんで・・・」




「いえ、あなたが何故警棒なんかを持ってたのか、聞きたいのはこちらなんですが・・」




「全く記憶に無いです・・・」




「そうですか・・・あと、あなたをタイ人女性が走って追っていたとの情報もありました」




「はぁ・・・」




「ま、いいですよ。あなたが最近アパート借りた事も、以前お金に困って方々の女性からお金を巻き上げてたって話も聞いています。被害届が出ていませんから、特に何するわけでもありませんけどね」




う、嫌な言い方する人だ。




「私はね、長年こういった事件と関わってるんですがね。あなたの表情を見ていると、写真を見た時以外はさほど動揺された感じは無いですよ。いつもなら初見である程度察知できるんですがねぇ・・・少し難しいケースです」




「俺は何もやましい事はして無いはずですが・・・」




「そうなんですよ。あなたを見るとそんな匂いが全然無い。でも、あなたの過去を調べると限りなくクロに近いんですよねぇ・・・不思議。別人にしか思えない・・・」




こ、この人鋭い・・・




「また伺いますので何か思い出したら連絡下さい」




そう言って俺に名刺を渡して去って行った。




「ヒロ、あの人警察でしょ?何だって?」




「うん、死んだ俺の事を調べてるんだって・・・」




「え?」




Pimの表情が青ざめる。




「どうしたんだい?」




長介やみんなが集まってくる。




「いやね、俺は元々別人で、死んで今のケンに乗り移ったって言ったろ?」




「ああ、あの世迷言か・・・」




「真面目に聞けよ!その前の俺がタニヤで死んだ理由を調べてて、俺を疑ってるみたいなんだ」




「は?あんたがあんたを殺したっての?」




「違う、前の俺をケンが殺したんじゃ無いかって・・・」




「ああああ、ややこしいね!」




そういう俺も訳わからない。




Pimは青ざめたまま、黙ったままだ。




一体あの時何があったのか。ケンは何をやったんだ・・・




痛っ・・・何故か突然、左腰の脇腹のキズがズキズキと痛み出した。




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妄想第49話 夢

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その夜、仕事を終えた俺とPimは食事も摂らず、アパートに直帰した。引っ越してから初めて愛し合う事なく、シャワーを浴びてお互い、静かに寝る。言葉もほとんど交わさなかった。




俺は昼間の刑事とのやり取りが頭から離れず、Pimもあれから少し様子がおかしい。




いつしか眠りに着くと、おかしな夢を見る。




あの、俺が死んだ日。夜10時過ぎだろうか。タニヤのラーメン屋のベンチで座ってタバコを吸う俺。あてもなくここへ来てしまった。






そのシーンが蘇る。






これからどうしようかと、鼻水を垂らしながら、風邪で痛む頭痛と戦いながら、下を向いて途方に暮れていた。その時だった。




ズン!という衝撃で頭が一瞬、膝に近づき、火花散るような猛烈な頭痛。居ても立ってもいられなくなり、ベンチを立ち上がり、路地で寝ようと歩き出す。




フラフラしながら路地で横になる。足音が聞こえ、人々の話し声が聞こえる。あの時は何を言ってるのかわからなかったが、今は解る。




「へっ、ざまみろ・・こんなとこにいやがって・・客のままだったら許すんだけどな・・」




ヒールの走る音が鳴る。ドンという身体同士が当たる音。




「うっ・・ぐっ・・・」




「あんた、女舐めすぎ・・・」




ん?何処かで聞いた声・・・




俺の意識が薄くなると同時に、俺の横に何かが倒れこむ音。



そして俺は意識を失う。そして不可思議なシャム姉妹と出会う。







「ヒロ?大丈夫?」







目を覚ますとPimが俺を心配そうに覗き込んでいる。






「変な夢見ちゃったよ・・」




「どんな?少し疲れてるんじゃ?」




「俺が死んだ時の事が夢に出てきた・・・」




「え?・・」




表情が強張るPim。




「どうしたの?Pimだって少し変だよ?」




「うん、ヒロ・・・」




「どした?」




「私怖いの・・・」




「あの事件の事で・・・何か、ヒロが居なく無くなるんじゃ無いかって・・・」




「どいう事?」




「私達はあの時に知り合ったでしょ?あの、お互いに不思議な夜」




「うん・・・」




「あの不思議って、実は単なる事件で・・・そうなると私達はとうなるの?ヒロはどうなっちゃうの?」




「言っている意味がわかんない・・・」




「だから!あの不思議は不思議のまま・・・奇跡のままであって欲しいのよ!!」




必死の形相で訴えるPim。




「あれは夢であって、もうすぐ夢から覚めちゃうんじゃ無いかって・・・」




「ああ、そういう事か・・・」




なんと無く言ってる事はわかった。出会ったキッカケは奇跡だったのだから、誰にもいじられたく無い、そっとしておいて欲しい・・・そんなところだろう。




か、可愛い・・・




「そう言えば、今日ご褒美なかったよ?」




「そうだね!しよかっ!」




「だな!」




まだ、明るくならない深夜、結局お互いを貪る2人だった。






でも・・・なんと無く気付いたんだ・・




あの時の女の声ってPimなんじゃ無いかって・・




男の声・・・あれは・・・







そして翌日、MBKの5階へ2段ベットを買いに出かけた。Pimの妹嬢を迎えるために。




手頃な値段のベッドを物色し、Pimがお約束な高級ベッドへのダイブ。




「キャハハハッ、最高!」




すっかり何時ものPimだ。昨晩の深夜、頑張って5回はイカせたからかw




可愛いお尻が空を向いているので思わずセクハラする。




「バカ!ヒロ!どすけべ!変態!」




「でも、俺だけのお尻だろ?」




「へ?う、うん・・・そうだけど・・」




「じゃ、自分のものたがら変態とは違うなww」




「ヒロのだけど、ベッドの中だけだよ・・」




顔を赤らめて言うPim。う・・・可愛すぎますぜ・・・




「ちょっとヒロ、動かないで・・・」




「ん?」




「しっ!」




身を屈めたまま、口に指を立てる。




ひとしきり時間をおいて起き上がるPim。




「うん、いいよ」




「どしたの?」




「うん・・・前のクスリ仲間・・・がいた」




ハッとした。すっかりそっちの事忘れてた・・・




「じゃ、さっきのやつ注文して早く帰ろう」




「そうだね・・」




折角姿くらましたのに、こんな所で見つかっては意味が無い。




手早く会計を済ましてタクシーに乗り込む2人だった。




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妄想第51話 Mok いきなり嬢デビュー

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「ね、ヒロさん。私もお店に行きたい!お金も欲しいし・・・」




「何言ってんの!ダメに決まってるでしょ!」




なんて言えばいいのか・・・




「ヒロさん、私オフ無しでいいの。少しでもお金が欲しい」




「学校行くお金は私とヒロがなんとかするから!」




え?俺も?・・・




「違うの・・・まだ私、女になってないもの・・・」




「・・・・・」




なるほど・・・本当に女の子なんだ。まぁ、このくらい美人なら本物志向を目指した方がいいかも。




「ヒロさん、オフ有りでもいいよ?私、だめかな?」




「え?」




オフ有りって・・・サオ残ってるやん・・・




いや、正直ニーズはあるかも・・・




「ダメに決まってるでしょ!夜の商売なんかしたら単位取れなくなるよ?」




「お姉ちゃんだってやってたでしょ?」




「う・・・・」




「まぁまぁ、Pim、Mokちゃんを夜1人にした方が、何かと心配するんじゃない?」




「う、うん・・・」




「ヒロさん、話わっかるぅ〜♪」




「Mok!調子に乗らない!」




「オフ有りはちょっと・・・だけど無しで良かったらどうぞ。その変わり、みんなには自分の意志でオフ無しって事にしてもらうけどね」




「うん、それでいいよ(*^_^*)給料ってどのくらいになるの?」




「基本が7000だから、頑張って10000〜12000くらいかな」




「うん、わかった。頑張る!」




「ちなみにドレスは店にあるやつ着ていいんだけど、サイズが合わなかったりするから、ある程度稼いでる子は自分で調達してる」




「そっか、私は最初から自分用で着たいな」




Mokはモデルやってたプライドみたいなものがあるんだろう。




「じゃ、タニヤの近くにそう言うの売ってる店あるから行くかい?」




「うん!ありがとう!ヒロさん!」




「ヒロ・・・・ダメ・・・」




「なんで?」




「タニヤは・・・ダメ」




確か、ずいぶん前にもそんな事言ってたな。タニヤには絶対行くなって。




「Pimはマズイのはわかるけど、俺やMokちゃんはいいんじゃ?」




「違うの・・・」




まぁ、無理に行く事も無いか・・・




「じゃぁ、ホワィクゥワンのナイトマーケットでも売ってるからそこにしよか」




「うん、そこにしよう」








そして夜、長介達にMokを紹介する。




「まぁ、偉い別嬪さんだねぇ・・・」




「ありがとうございます!」




「Pimの妹さんなんだって?」




「はい、お姉ちゃん共々お世話になります!」




「なんか随分としっかりした子だね。Pimとは性格が少し違うね」




「ハハ(^_^;)」




「じゃぁ、チーママのいう事をしっかり聞いて頑張ってね!グループはKeawグループでいいね?」




「はい!」




「よろしくね!Keawちゃん。妹をお願いします」




「はい、Pimさん。Mokちゃん、よろしくお願いします!」




チーママを筆頭に女の子達は3グループに分けている。それぞれのリーダーにアミーゴ、Keaw、そしてPim。




この3人が次期チーママ候補なのだ。アミーゴはオフ有りの子達を中心にグループにした。Keawは女子大生中心。Pimは専業者中心だ。




「じゃ、Mokちゃん、お店のシステムや仕事についてお話しするから、こっちにお願いします。グループの仲間も紹介しますね」




「はーい(^_^)」




Pimは心配そうにMokを目で追いかけている。




まぁMokがニューカマーなのは黙っていよう。それが礼儀だろうし。




「さ、他の各リーダーもミーティングしなよー!」




眉毛がチーママらしく、皆をまとめる。最近は朝礼も眉毛にさせている。必要な連絡事項は俺と長介、眉毛、改造人間、ニムの5人で事前に決める。




ニムは新しく入ったディックサーブ2名のリーダーだ。




彼女達に頼んだのは、何もしないでチップを強請るな。チップが欲しいなら心尽くしのサービスを提供する事。




ニム達は毎日3人で如何にお客を気持ちよく接客するか相談している。俺にもよく、日本人について聞いてくるようになった。




彼女達のチップは言わば大切な収入源の一つなのだ。彼女達が試行錯誤の末、編み出した接客の一つに、ディスコで良くやっている、テキーラ入りカラーシャーベットや、注射器に入ったカラフルなお酒を、盛り上がってるテーブルに行って販売するというもの。




マイケルのダンスショー中に、販売したりもする。お金の両替サービスや嬢達との記念写真なんかも、進んで声掛けしている。




嬢達も客が写真を一緒に撮りたいと言った時は、必ずニム達に声を掛ける。そんな暗黙の関係が少しづつ、この店にも芽生えてきた。




そしてチップを受け取り、3人で均等に分けているのだ。




そして、店が始まる夜7時。再び、タイ首都圏警察のソンポンが軒先に立っていた。




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妄想第52話 シャム姉妹の伝説

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ソンポン刑事に歩み寄る。彼は申し訳なさそうに頭を掻きながら話しかけてきた。




「すみませんね、お店が始まる前に・・・」




「いえ、何か有りました?」




「この前、お邪魔した時から何か思い出したりしましたか?」




「いえ、特に無いですね・・・」




「そうですか。今回の事件って不思議なんですよ。まず、あの繁華街でこの事件の目撃者が圧倒的に少ない。そして、警棒を持ってたとされる貴方を見た人も僅かなんです」




「は、はぁ・・・」




「貴方の事を教えてくれた証言者の方が居るのですが、ここ暫くその方とも連絡が取れなくなりまして、色々お聞きしたかったのですがねぇ・・・」




「その証言者って人は誰なんですか?」




「それは言う事は出来ないんですよ・・・決まりでね。でも、あの界隈で働く女性とだけ、お教えしましょう」




「そして、あの通りには毎晩、沢山女性達が出ているのはご存知ですか?」




「はい」




「彼女達に聞いても、当時の事をほぼ覚えてないと言うか、事件に全く気付いて無いんです。すぐ側で起きた事なのに・・・」




「何か意図的な感覚なんですよね・・・私はオカルトなんて信じないのですが、そんな不思議なモノが作用してるとしか・・・」




「オカルトですか・・・あ、あの・・」




「はい?」




「タイでは、女性のシャム双生児の神様のような存在は信じられてますか?」




「シャム双生児ですか。チャン&ブンカー兄弟なら有名ですけどね。あ、彼らは男ですな」




「そうですか」




「ああ、一部の地域では女性シャム双生児の神話があったような・・・」




「え?どんなお話しなんですか?」




「確か・・・大学時代に文献で読んだような気がしたんですが。えと、サイアム王朝時代に2人姉妹の結合双生児が居てですね・・」




「はい」




「その子達は王様の三番目のお子様だったようなのですが、その姿の異様さに国民に見せる事なく、ひっそりと幽閉されていたそうなんです」




「はい」




「しかし、見た目以外は普通と変わらない女の子達ですから、15歳の頃に内緒で城下へ探検と称して、抜け出したのだとか」




「はい」




「そして、街並みや国民達を見て、自分達の異様さに気付いたのです」




「なるほど」




「彼女達にはたった1人の侍女しか付けられて居ませんでした。侍女は食事の世話から勉強まで全てを世話していました」




「そして侍女は「世の中には貴方達のような双生児と、私のような1人の姿が混在していて、分け隔てなく平和に暮らしている」と、説いていたのです」




「自分達の姿の異様さと、それを見て怯える人達の恐怖の顔。そして、石や棒きれで攻撃してくる人々さえ居ました。その姉妹は必死で逃げて、チャオプラヤ川の船着場に辿り着きます」




「そして、自分達の醜さ、その事実を教えてくれなかった侍女、そして世の中全てを恨んで川に身を投げたのです」




「はい・・・」




「それから数年後、姉妹は悪霊となってサイアム王朝を苦しめます。時には人を殺し、時には天災を呼び込み、自分達を攻撃した人々に恨みを晴らすのです」




「そして見るに見かねた、当時の、ピー信仰で言うところの、モータム(除霊師)が精霊の名を借りて姉妹を払いました」




「はい・・・」




「しかし、姉妹の生い立ちを知るモータムは、そのまま消滅させるのは惜しいと感じ、姉妹に、とある試練を課したのです」




「試練ですか・・・」




「ええ、その試練というのは人々への憎しみを忘れ、姉妹それぞれが1000人の苦悩を救えば天に召される事が出来る、と言うものです」




「姉妹それぞれが1000人ですか・・・気が遠くなりますね・・」




「まぁ、神話ですし。ピー信仰の代表的な話だと、確か文献には書かれてました」




「なるほど・・・勉強になりました。で、ピー信仰って何ですか?」




「ああ、ここらで言うお化けや悪霊の類です。昔はそういった不可解なものを崇める風習があってね。今でもお年寄りなんかは手を合わせていたりしますよ・・」




「ちなみに、その姉妹ってキラキラの民族衣装とか着てます?」




「さぁ・・・本の挿絵にはそんな感じで書かれてましたけどね」




やっぱり・・・あの子らは・・・




「そんな話をしたから、なんか今回の事件って、本当にピーの仕業かと思えてきましたよww刑事がそんな事言ったら笑われちゃいますよねww




「ハハ・・・(^_^;)」




実際、そのピーの仕業なんですが・・・
ソンポンさん、貴方はある意味鋭いですよ・・・マジで・・・




「では、またお邪魔します。では!」




そう言って立ち去るソンポン刑事。なんか信じられないような話だが、あのシャム姉妹はほぼ間違いなくピー(お化け)だ。




怖さと同時に少し納得出来ている自分がそこにいた。




ソンポン刑事がいた時、Pimは何故かずっとトイレに居たのをその時は気付かなかった。





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妄想第53話 こっそり顔認証システム

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仕事中、ずっと考えていた。あのソンポン刑事の言った神話の話だ。




あのシャム姉妹が悪霊だとして、何故俺を死なす前に助けなかったのか。結果的に俺は他人の身体とは言え、若返った。まさか、それが救い?




それならばケンはどうなったのか。本当の彼はどこへ行ってしまったのか。




そしてこの前、夢に見た光景は何だったのか。繋がりそうで繋がらない。絡みついた糸を解すような繊細な感覚でイライラが募る。




そんな俺のイライラを、Pimが遠目から覗いてるのがわかる。何かあるのはわかるが、それを聞くな、と言う自分が居る。




恐らく、あの事件の事だ。あの話を彼女としてはいけない。そんな、不文律のような物を感じてならないのだ。




「おい、ケン!何ボゥッとしてんだよ!ニムが呼んでるよ!」




「あー、はいはい」




「ケン、お客さんがマネージャー呼べって」




「どこ?」




「Mokの付いてる客だよ」




「コンバンワ(^_^)どうしましたか?」




「お、マネージャーか。あのさ、Mokちゃんてオフ出来ないんでしょ?」




「ええ、まだ入店したての女子大生ですから。すみません」




「いや、連れ出しが目的なら、他にも店があるから良いんだけどね。要するに店が終わったら普通に食事に行きたいだけなんだよ。食事したら帰すからさ」




Mokに視線をやる。MokはOKと合図している。




「しかし、この子はオフ出来ないんですよー」




「わかってるからマネージャー呼んだんだよ。マネージャーもさ、奢るから付き合ってよ。それならいいだろ?」




ニムから無線が入る。




(このお客さん、月に2回くらいのペースで来てる。Ploy(改造人間)は大丈夫な客だって)




「ん〜、そうですね。閉店後、1時間ほどですが、ご一緒しますね。Mokは食事に行くって事でいいのかな?」




「うん(^_^)」




「では、彼女のお姉さんが居るのですが、その子も一緒でもいいですか?」




「え?どの子?」




「今は他のお客さまの接客をしてるので、ご容赦下さい。可愛い子ですよ?」




「そか、わかったよ」




「閉店は11時ですので、ごゆっくり(^_^)」




「ああ、そうさせてもらうよ」




正直この会話中、接客中のPimの視線が痛い事。ここで彼女を誘わなかったら殺されると思う。色んな意味で。




一月ほど前からカウンターの支払い時にチェック出来るよう、顔認証システムを導入した。




防犯目的なのだが、これを利用して過去、この店で飲んだ事があるのかを改造人間に調べさせ、無線で知らせる仕組みにした。




これは、店側が客の顔を覚えている事をさりげなくアピールする為だ。全ての客が顔を覚えてくれる事に感謝するとは思っていないが、これを営業に利用しない手はない。




店で飲みすぎたり、粗相したり、揉めたりした事のない普通の客には、親しみを込めながら再開を喜べば大抵は嬉しいものだ。




そして、そう言った接客をした何組かは、本当の常連になってくれる。常連になってしまえば、そこまで気は使わず、普通に楽しんで頂く。




そして過去、店で失敗したりした人には。知らん顔で接する。女の子の指名を変えた人もそう。その方が客側からしたら、新たな気持ちでリセット出来るのだ。




今日も3週間前に来てくれた客が、新規さんを連れて来店した。女の子は前と同じNumを指名した。




入店して20分後、俺はフルーツを持って挨拶に向かう。




「コンバンワ!今日はお友達連れのご来店ありがとうございます!」




「あ、マネージャーさん、俺の事覚えてたの?」




「勿論ですよ!で、再びご来店頂いたのでフルーツをサービスさせていただきました」




「あ、ありがとう!」




「マネージャー、お客さんね、今度Numをターミナル21のイベントコミケに連れてってくれるんだって!」




Numが嬉しそうに話す。どうも前回来た時からLINEでやり取りしてたらしい。




「そうですか!この子は日本のサブカルチャー大好きなんですよ。ま、見た目もそうですが」




「ははは、Numちゃん楽しいですよね。メガネも伊達だって聞いて笑っちゃいましたww」




「そうですか(^_^)、今後もよろしくお願いします!では、失礼します!」




こんな日々を繰り返す。




そして閉店を迎え、収支計算は長介にお願いし、外で待つお客さんとMokの元にPimを引き連れ向かうのだった。






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妄想第54話 シャム姉妹の名はPimとPloy

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久々に休みをもらった。Pimの事をMokに任せ、俺は朝早くからバンコクの北東にある、とある寺院に来た。




ここはピー信仰が盛んな土地で、この寺院にいるティアムと呼ばれる依り代に会う為だ。




ソンポン刑事からピー信仰の話を聞いて、自分なりに調べた結果、この寺院に辿り着いた。




依り代と言うのは日本で言えば、恐山の潮来のような存在で、死界にいるものを憑依させる事が出来るらしい。




俺の目的はあのシャム姉妹との会話。このティアムと言うのが、本物の能力者なのかは定かでないが、会話内容でその真偽はわかるはずだ。




入り口にいる修行僧のような若者に、ティアムとの面会をお願いする。暫く待てと言うので、寺院の周りをチョロチョロと伺いながら、修行僧の返事を待つ。




見たところ、普通の寺院だ。派手な建物で、あちこちに金色の細工が施されている。外観はバンコク市内にあるのと、さほど変わり映えしない。




ただ、所々に置かれている仏像のようなもの。よく見ると、仏像では無い。人では無い異形の生き物。カエルのような顔の人型の像。人の顔をした鳥のような像などが見える。




怖っ!




それに気づいて、この寺院が急にオドロオドロしく感じてくる。




修行僧が戻り、ティアムが会ってくれると言う。ついでに記帳とお布施を要求された。記帳は以前Pimが書いてくれた、タイ語の俺の名前を写メで撮ったものを模写した。




お布施は3000パーツと言われ、素直に支払う。こういった事の相場はわからない。支払いを済ますとお堂へ案内される。




お堂にはロウソクの火が何本か灯る。驚いたのは僧の数。ざっと10人がロウソクの灯りに向かって、座っていた。ロウソクの灯された祭壇には、梵字のような文字が書かれたお札と、異形の形をした像が祀られている。




「あっ!・・・・」




思わず声が出る。僧侶たちもその声で俺の方をチラ見する。急に足が竦む感覚に囚われる。




その像は胸の辺りから2人に分かれ、そのふくらみから2人は女性だとわかる。金色の衣装を纏い、金色の冠を付ける姿。無機質な顔だが、どこか悲しげにも見える。




シャ、シャム姉妹だ・・・




寒気が走る。俺はここに来て良かったのか。こ、怖い・・・言いようの無い後悔が俺を襲う。




すると、奥の方から袈裟の豪華な僧侶がやって来た。間違いなくこの人がティアムだろう。黒縁メガネをかけた老人だ。恐らくは尼さんだと思われる。




祭壇の前の床にそのまま座ると、俺に横に座るよう指示する。




「あなたが呼び出す方はどなたですか?」




シャム姉妹と言って良いのか。つうか、シャム姉妹の正式名称がわからない。




「あ、あの・・・あの像の神様を呼んでほしいです・・・」




思わずシャム姉妹の像を指差す。




「指を指すのはおやめなさい!」




強い口調で叱られる。




「す、すみません・・・」




「それに、この像は神様ではありませんよ?神になろうとしているPimとPloyです」




「PimとPloyですか?」




「ええ、そうですよ」




ゆっくりとした口調でティアムは答える。思わず、Pimと改造人間(Ploy)を思い出す。まぁ、どちらもニックネームだから、単なる偶然だと思われるが・・・




「彼女達が神様では無いなら、一体何なのでしょうか?」




「一言で言えば、悪霊ですよ・・・悪霊から神になろうと、今も徳を積み続けているのです」




「でも1000人を救えば良いと聞きましたが」




「その神話をご存知のようですね?」




「ええ、最近知りました」




「人々に伝えられている神話には、まだ隠された真実が入っていません」




「ど、どういう事なんですか?」




「PimとPloyは1人が未だに人を陥し入れ、そして、もう1人がそれを救う。言わば、それぞれが1000人を助けると言う意味を、2人は理解していないのです」




「え?」




「妹のPimは人を困らせ、窮地に落とす。姉のPloyはPimが困らせた人を助ける。それを永遠に繰り返しているのです。いつか神になれると信じて・・・」




・・・要するにマッチポンプって事か。それじゃ永遠に終われない・・・




「あなたは何故、彼女達を呼ぶのですか?」




「はい、以前、夢で彼女達のような人に会って、お話をしたのですが、その時の話が今ひとつ理解できないのです。ですからもう一度、会って詳しく聞きたいと・・・」




「今まで、悪霊である彼女達を呼んで欲しいと言われた事はありません・・・相当強力な力が無いと、私自身が危ういかも知れないのです」




「え?では、今までどんな人を呼んでいたのですか?」




「普通の死者の魂です。ご家族だったり、恋人だったり。先祖だったりです。貴方のようにPimとPloyを呼びたいと言う人は、居ませんでしたから」




「そうなんですか・・・ダメだという事ですね?」




「いえ、やってみましょう。僧侶の数を増やしますので、お待ち下さい」




「はい・・・」




ズラリと僧侶が並ぶ。つうか、この陣形、超怖い・・・坊さんばかり30人は居る。俺とティアムの後ろで祭壇を囲むように座っている。




「では始めます・・・」




お経のような言葉が大音声で流れ出す。楽器のようなものを鳴らす人、数珠を鳴らす人、無心にお経を唱える人達が居るのがわかる。




ティアムは身体を大きく揺すり、何かを唱えている。いつしかお堂の中は、ロウソクの灯りしか見えないほど暗くなっていた。




お経と楽器の音圧で、背中がゾクゾクしてくる。その圧倒的な迫力に押され、俺は手を合わせながら目を固く瞑った。俺はこのまま即身成仏になるのでは・・・




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妄想第55話 タニヤレディの憂鬱

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「お姉ちゃん、おはよう!」




「う〜ん・・・おはよ・・」




「相変わらず朝弱いねww」




「ヒロは?ヒロいる?」




「何言ってんの!ヒロさんは朝から警察に行くって言ってたじゃん。お姉ちゃん、警察嫌いだから、珍しくついて行かないって自分で言った癖にww」




「うるさい!わかってるわよ」




「でもさ、お姉ちゃんって相変わらず男への依存心が高いって言うか・・・異常だよ?」




「・・・・」




「いっつも私のせいにしてるけどさ、実際は極度のヤキモチが原因で男と別れてるの私は知ってんの」




「ちがっ!そんな事な・・・」




「いや、違わない!いい加減、自分の心から逃げるのやめなよ!」




「チェンマイに居た頃だって、お姉ちゃん、相手の男を棒で叩いて怪我させてたでしょ?その前もそう。チンピラ雇って怪我させてたよね?」




「そんな事・・・してない・・」




「はぁ・・・このままじゃヒロさんだって危ないと思う。それにヒロさんの前の人、名前聞いてなかったけど、その人とはどうなったの?」




「知らない・・・言いたくない・・・」




「まさか、また何かしたとか?」




「ううん・・・言わない・・・」




「お姉ちゃん、病気だよ・・・」




「あんたは何もわかってないんだから、口出ししないでくれる?」




「それと、久々に会ったらお姉ちゃん、雰囲気も変わったよ。なにかに怯えてるみたい。私ら姉弟でしょ?何でも言ってよ・・」




ひとしきりの沈黙が流れる。




「・・・・ありがと、Mok・・・私ね・・・ケンを刺したの・・・」




「え?ケンって誰?前の人?」




「うん、今はヒロなんだけど・・・」




「今はヒロって・・・話が見えないよ!なにそれ・・」




「私ね、こっちでケンに騙されたの。ケンは隠れてNokと付き合ってた・・・私はケンに毎月お金を渡して・・・」




「え?幾ら?」




「50000バーツ」




「えええ!そんな大金どうやって・・・」




「カラオケとクスリ・・・」




「クスリって・・・こっちでまだやってたのかよ!ふざけんな!」




Mokは我を忘れて男に戻り、Pimの頬を叩く。泣き崩れるPim。




「だって!だって!苦しかったんだもん・・」




「ヒロさんは凄くいい人だぞ!今までのPimの男達とは全然違う!」




「わかってるよ・・・ケンが死んで、生き返ったら全く違う人になってた・・・」




「生き返った?それがヒロさんて事?」




「うん・・・私もケンを殺すつもりはなかった。でも頭の中で刺せって声が・・」




「声?誰の?」




「この人を殺せって声と、殺したら別人として生まれ変わるから助けてあげてくれって・・」




「意味わからないよ。誰が言ったの?」




「頭が2つある女の子・・・」




「何それ・・・お姉ちゃん、ちゃんと医者で治療した方がいいよ・・・クスリやり過ぎだって・・・」




「クスリはヒロとママが辞めさせてくれたの。それにクスリは使うよりも友達に売ってたのよ・・・」




「え!クスリって・・・誰から?」




「・・・ケン・・・私にはクスリをやらせて、売らせて、好きなだけ抱いて、それでも信じてた・・・あの日まで・・」




「え?あの日?」




「うん、ケンを刺す1日前の昼間・・・タニヤのフィシュスパの横。そこでケンを見たの・・・Nokと一緒に居て、彼女からもお金の入った封筒を受け取ってた・・そして何か物凄く怒ってた「やつを見たら殺す」とか」




「うん」




「ケンはお金を持って直ぐにどこかに行った。私は彼の家も教えてもらってないし、電話も出ない。メールも返事が来なくなってた」




「次の日の夜、客引きしてたらケンを見たの。棒きれを持って歩いている所を・・私は怒りが止められなくなって、彼を追いかけた」




「ケンは何しようとしたの?」




「ベンチで座りながら、うつ向いていた人をいきなり棒で殴った。Nokに手を出すなとか言って・・・




「私は、それを見て逆上した。Nokの為ならそこまでするのに・・・何故?って・・そしてバッグから果物ナイフで彼を後ろから刺したの・・・」




「お姉ちゃん・・・ヤバイよそれ・・」




「だってその時、声が聞こえて身体が自然にそうするのよ!」




「そんな事って・・・」




「刺した瞬間、周りが真っ暗になってロウソクの灯りしか見えない場所になってた・・」




「そして2人の女の子が私に言うの・・この人は別人になるから助けろって・・」




「誰?その女の子は」




「たぶん神様・・・頭が2つの・・・」




「んなバカな・・・」




「お姉ちゃん、そんな刺した人と、よく恋人で居られるね・・・異常だよ・・」




「だって今は私だけのものなんだよ?私をむやみに抱こうとはしない、凄く大事に扱ってくれる。今、凄く幸せなの・・・」




「でもさ、心に「蟠り」がある以上、ヒロさんとは本当の意味で結ばれないと思う」




「じゃあ、どうすればいいって言うのよ!」




「ヒロさんと一度向き合って全てを話してからだと思う・・・」




「ヒロを失っちゃう・・よ・・」




「お姉ちゃん、これだけはどんなにタンブンしたって救われないよ?」




「わかってるよ・・・そんなのわかってる!」




「とにかく、私も付いてるから正直に話そうよ・・・」




「う・・・うん・・・」




俺がティエムの横で必死で拝んでいる時に、そんな会話があったとは・・・




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妄想第56話 悪霊

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恐ろしいまでのお経の合唱と楽器の音がピタリと止む。ティアムにシャム姉妹が憑依したのだろうか。ゆっくりと目を開ける。




ティアムは憑依されたと言うか、全く動かない。てか、後ろの坊さん達も固まっているようだ。




「あんたさ、何様なわけ?」




突然響く生意気な女の子の声。声のする祭壇の方向を見る。そこには祭壇に腰掛けるシャム姉妹が居た。




「お久しぶりです(^_^)」




礼儀正しいのはお姉さんのPloyか。




「何で祭壇に居るんですか?ティアムの身体に入るのでは?」




「嫌よ、こんなババアに・・・」




「Pim、言葉が過ぎますよ・・」




Ployは良識派のようだ。




「何、人間風情が私ら呼び出してんの?あり得ないつうか、初めてだよ!」




「す、すみません・・・」




「まぁまぁ、何かあっての事でしょう?」




「はい、少しお話ししたくて・・・」




周りの坊さん達は微動だにしない。それと、シャム姉妹は前にも見てるので、会ってみると不思議に怖さは消えていた。




「あんたさ、私らは忙しいの!早く要件済ませな!」




「そんな忙しいなら、何故来てくれたんですか?」




「このハゲ共の力で、強制的に引き寄せられたんだよ。んじゃなきゃ誰が来るかよ。でも、まっ、暇つぶしってのもあるけどねw」




「さっき、忙しいって・・・」




「うるさいんだよ!殺すぞ?」




「まぁPimもおやめなさい。で、要件は何ですの?」




「いや、あの夜の事の真実が知りたくて・・」




「真実と言いますと?」




「私は、どんな経緯で死んで、再び生き返ったのですか?」




「そんなの自分で考えな!」




「そ、そんな・・・」




こいつ・・・俺が神なら絶対殺す・・




「まぁ、色々ありましてね・・・誤算が・・」




「ご、誤算ですか・・・」




「あの晩は1人が救われる筈だったのです」




「へ?」




「それが人って面白いものですねwww」




何が面白いのか全くわからない・・・




「1人は男に救われたんですが・・・もう1人が、突然救われると言う事態になりまして・・救うには手順ってものがあってですね・・」




「何言ってるのか全然理解出来ませんが・・」




「要するにさ、1人は頭ぶん殴られて、更にもう1人が刺されちゃったんだよww」




「え、えと・・・ぶん殴られた人は、どうして救われるって事になるんでしょうか・・」




「お前あったま悪いなー、死んで救われたんだろwww」




「は、はい?」




「そしたら救った本人が女に救われるっつう・・・ww」




「す、救うって・・・死ぬって事ですか?」




「ええ、私達は昔、救われました(^_^)」




「すっごい昔な、凄く辛い事があってさ、川に飛び込んだんだよ」




「そうして嫌な事全てが無となって、私達は心から救われたのです(^_^)」




こいつら何か変な事言ってる・・・




「それから私達は皆さんを救うために毎日、毎日苦労を重ねているのですよ?」




「そそ、神様になるってのは大変なんだよ!」




「苦しみが大きいほど、救われた時の喜びもまた大きいでしょう。だから私達は人々の為に頑張っているのです(^_^)」




んで、マッチポンプかよ・・・しかも死ぬ事が救いとか・・・




「質問なのですが、2人が救われた(死んだ)のと、僕が生き返ったのってどんな理由なのです?」




「まぁ、最初に頭殴られて死んだ奴は計算通りなんだよww十分地獄味わったからな。で、後からその場で急に死んだ奴がいたから困ったわけ」




「どうしてですか?」




「だってまだ、そいつの事を全然苦しませてないからさぁwwんで、近くに居た浮遊霊を取り敢えずそいつのガワに入れて記憶少し弄ってだねぇ・・」




「浮遊霊?なんですそれ・・」




「ハッハッハ、マジで言ってんの?お前だよ、お前www自覚ないのかよww救われねぇなww記憶だって弄るの苦労したんだよ、少しはww」




「お、俺が浮遊霊???記憶を弄る?」




「貴方はあの時、確かに霊体でしたよ?」




「はぁ?そ、そんなバカな・・・」




こいつらと話ししてると頭狂いそうになる。




「あ、そか!お前の記憶を戻してやるよw」




突然目の前が真っ暗になる。そして意識があの日に遡る。



セブンイレブンの前だ。俺は呑気に缶ビール飲みながら、軒先で呑んだくれてる。




思い出した、そんな事もあったな・・・




暫くして大きなクラクションの音がして・・・俺が・・・跳ね飛んで・・・




は、跳ね飛んでぇええええ???




ちょっと待て・・・俺、何で車に轢かれてんの?こんなの記憶に無いぞ・・・




あれ?俺は何故か歩いてる。つうか、セブンイレブンの前、人だかり凄えわ。




タニヤに来た。ラーメン屋の前でおっさんの隣に座る。確か酷い頭痛だったよな・・ここも覚えてるぞ・・・




ん?隣のおっさん、いきなり頭殴られてフラついて歩き出した・・・お、路地に倒れたよ・・・




ん?俺はまだベンチに座ってる。そしてようやく路地に歩き出した。ここで確か寝床探して・・・




ちょ・・・お、おっさん殴ったの・・・ケンか!ケンなのか!・・・つうか俺??




おっと危ない・・・誰か横走って抜けてく女。つうかケン・・・お前、後ろから刺されてる・・・




オンナがなんか言ってる・・・って!おい!








Pimの姿を見た途端、涙が溢れてきた・・・




わけがわからないが、1つだけ確信した。俺はPimを愛してる。頭では割り切れないが、俺の心がそう言っている。




そしてシャム姉妹登場・・・Pimに何か言ってる。んで、おい・・・ここで終わりかよ




「どう、わかった?」




「余り・・・」




でも、薄々は理解できた。俺はタニヤに着く前に事故で死亡。意識だけがタニヤに出没し、ベンチで俺の隣のおっさんがケンに殴られて死亡。ついでにケンもPimに刺されて死亡。



そして、ケンの死に方が予定外なので俺の意識をケンの身体に潜らせたって事か。記憶を弄るって何処をどう弄ったんだよ・・・




「記憶を弄るって・・」




「ああ、お前の生前の記憶を少し変えたんだよ。だってPimを間接的に恨むように設定が必要だろ?だから殴られて死んだ奴の記憶を少し混ぜたんだよww元々のお前はこの件の部外者なんだからさ」




こいつら悪魔か・・・




「あ、それとお前の昔の名前な。あれは全部嘘の名前だがらww身元わかって何もせずに帰国されたら意味無いしww」




どおりで大使館でもダメだったのか・・・じゃ俺の本当の名前はなんなんだよ・・・




「あと・・・あの日に僕に言った、出会った人を幸せにしなさいってのは・・・」




「ありゃ本当だよ。でも全然幸せにしてないし。つうか、女をクスリから助けただろ!何で救わないんだよ!!!」




「こ、殺せって事かよ・・・」




思わず怒りで敬語を辞める。




「は?なんだって?」




「だからPimを殺せって事なのかよ!!」




「だって自分を刺し殺した相手だぞ?殺し返すのがスジだろー、普通は」




「お、お前ら・・・・」




「まぁまぁ、落ち着いて下さいな。彼女は貴方を刺した罪で心底苦しんでるのですよ?救ってあげて下さいな・・・」




「これも、あんたらの救いの筋書きなのかよ・・・」




「だって救いは絶望と共にあるのですよ?」




「もういい、あんたらは神なんかじゃ無い、ただの悪霊だわ・・・」




「なにぃいいいいいい!!!」




シャム姉妹の怒りの形相が凄まじい。お堂の中が揺れ出す。祭壇が崩れ、異様な轟音がお堂の中を駆け巡る。




思わず、立ち上がってお堂の扉に向けて走り出す。シャム姉妹は般若の形相で俺を追ってきた。怖い、マジで怖い。




思い切り扉を開ける。すると日光がお堂の中一面を照らす。それと同時にシャム姉妹は悍ましい雄叫びと共に消えた。




僧侶たちも我に帰り騒めき出す。




「私は動けませんでしたが、あなた方の話は全て聞こえました。貴方は霊的に強いですね」




「つうか、俺って元々霊体みたいでして・・」




「そのようですね。しかし、貴方の身体にしっかり溶け込んでいるようです。本当の身体と魂のように・・・」




「少し急ぎの用事があるので直ぐに帰ります。お世話になりました!」




「わかりました。これをお持ちなさい」




ティアムから魔除けのような石を渡され、急いでPimの元へ向かうのだった。



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妄想第57話 一時の平穏

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急いでアパートに向かう。とにかくPimと話をしたかった。




「ただいま」




「おかえり・・・あの・・」




「あのさっ・・」




ほぼ同時に声をかける。




「あ、どうぞお先に・・」




「・・・・・」




「お姉ちゃん・・頑張って・・」




「・・・ヒロ・・・」




「うん、どしたの?」




「私ね、嘘をついてた・・・」




彼女が言いたい事は直ぐにわかった。




「ケンを刺したことなんでしょ?」




「え?・・・」




「俺も今日、その事を知ったんだ。だから腰の傷の理由もわかった・・・」




「え?何処へ行ってたの・・?」




「朝からお寺に行ってあのシャム姉妹と会ってきた。それで本当の事を知ったんだ・・」




「警察じゃなかったんだ・・」




「ごめんね。自分の事をどうしても知りたくて・・」




「ううん、私こそ・・・」




俯いて涙をボロボロ落とすPim。あれから3ヶ月以上も1人で思いつめていたと思うと、いたたまれなくなる。




「今まで辛かっただろ・・・」




そっと肩を抱き寄せる。Pimは肩を震わせて泣き崩れた。




「ごめんなさい・・ごめんなさい・・」




「Pimのした事は正直驚いたよ。でもね、俺の体はこの通りピンピンしてる。中身は変わっちゃったけど・・」




「私はケンよりヒロが好き。本当に好きなの・・」




「ありがとう(^_^)、俺もそう思ってる」




「私はこれからどうしたら・・・」




「今まで通りでいいと思うよ。法律的には何の問題もないし、Pimも十分に辛い思いをしたんだし・・・」




「う、うん・・・」




「お姉ちゃん・・・やばい・・私、マジでヒロさんに惚れそう・・」




「ハハ(^_^;)」




正直言うと、身体的な刺し傷は残ってるものの、ケンとしての記憶が無いからPimの事を恨みようが無い。俺にとってはどうでもいい事だった。




ある意味そこが、シャム姉妹の詰めの甘さだとも言える。




「今日は俺、休みだから、3人でタンブンでも行こか?」




「うん(*^_^*)」



今日はこれ以上深く考えたくなかった。




Pimの闇はクスリだと思ってたのが甘かった。それよりも、もっと深いものが彼女にあったのだ。それに今まで気づけなかった自分が嫌にもなった。




これからはPimを全力で守る・・・



ティアムからもらった魔除けの石をポケットの中で握りしめながら誓うのだった。




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妄想第58話 タイサムウォンソー

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「ケン、ソンポンさんが来たよ」




ニムに呼ばれ入り口に向かう。




「どうも・・・今日は何かありましたか?」




「いやね、この前お話したタニヤで亡くなった身元不明者の身元がわかりましてね・・」




「え?」




「名前は加藤昌樹さんという方です。多分もうすぐニューでも流れるでしょう」




「加藤昌樹さんですか・・・」




「ご存知で?」




「いえ・・・どうして身元が分かったのですか?」




「ある女性から情報がありまして、加藤さんの借りているアパートに伺ったところ、パスポートなどが出てきたんです」




「どうして今頃・・・」




「自分が疑われるのが怖くて、言えなかったとおっしゃってましたよ」





恐らくNokだ・・・




「何でわざわざ僕にそれを伝えるんですか?」




「いやね、加藤さんの事、ご存知では無いかなと」




や、ヤバイ・・・この人、俺を疑ってる。




Nokは知ってるはずだ。ケンが加藤を憎んでいた事。しかも俺に騙されたと思ってるから、警察にも色々話してる可能性が高い。




「いえ、知らないです・・」




実際、知らないんだけど・・・




「貴方、お金を彼女から・・あ、いいです。彼女の名前を伏せてますので言えない話でした・・」




わ、わざとらしい事言いやがる。そう言って俺の表情を見てくるとは。




「彼女はタニヤで働く女性で、加藤さんともお付き合いがあったようです。他にも数名のお友達が同時に居たようですね」




いちいち、こちらの表情を伺ってくるソンポン刑事。こいつ、Nokの名前出さないだけで、中身言ってんじゃん・・




「はぁ・・・そう言われても・・」




「ま、良いですよ。あ、それとこの前の話」




「この前?」




「ええ、シャム双生児の神話の話ですよ」




「何故、貴方がそんな事に興味があったのか、調べてみようかと」




うわ、嫌味と言うか、鋭いと言うか。




「あのシャム姉妹はPimとPloyと言いましてね」




「はぁ・・」




「何故かこの店にも同じ名前の方が居ますね?おっと、そんな話はどうでも良くてですね」




嘘つけ、何か狙って言ってる癖に・・・




「PimとPloyは人の弱った心に入り込んで悪さをするようですね。神話では、それぞれが1000人の人を救うと言われているようですけどね。実際にはそうでは無いようです」




「お詳しいんですね・・・」




「ええ、私もあなたのように、北東の寺院に行ってきましたから」




「え?!」




「あの寺のお坊さんにも貴方がそこで何をしたのか聞いたのですよ」




「ソンポンさんはオカルトは信じないんじゃ無いですか?」




「ええ、信じていませんよ。ただ、あの寺のティアム?と呼ばれる人から貴方に伝言がありましてね」




「なんて言ってました?」




「なんか、タイサムウォンソーだから気をつけろって・・」




「何ですかそれ・・・」




「簡単に言うと「死の三連鎖」という事らしいですが、私にも良くわかりません」




「ただ、そのティアムが言うには、「地に落とされたものが救い、救ったものが落とされて、また救われる。それが三連鎖すると何かが起きる」だとか。ケンさん、意味わかりますか?」




「いや、全然・・・」




「ああ言う人達は何か不可解なものの言い方をするので凡人の私らには何を言ってるのかサッパリですよ・・」




「そうですね・・・」




「でも、貴方にはそれが理解出来るのでは無いですか?」




「え?」




「そうで無けりゃ、こんな伝言なんて全く意味がないじゃないですか。わかるからこそ言うのであって・・・」




「それを僕に考えろと?」




「いえ、そんなオカルトが事件に関係有るとは思えません。しかし、前にも言ったように不可解な事が多過ぎて、一応ですが確認してみようかと・・」




「少し考えてみます・・・無駄でしょうけど」




「お願いします。何かわかったらまた教えてください。と言いますか、連絡はくれないと思うのでまた来ます」




「はぁ・・・」




「あ、最後に1つ。加藤さんの身元はわかりましたが、殺人の犯人はまだ見つかっていませんから・・・」




「はっきり言ってくださいよ!僕を疑ってるんでしょ?」




「まぁ、そうなんですけど。証拠が出て来ないでしすし」




「・・・・なんだよ、この人・・・」




「ケンさん、声に出てますよ(^_^;)」




「あ、ごめん」




「とにかくまた来ます。逃げるとかは無いと思いますが、我々も組織ですので(^_^)」




そう遠回しに脅してソンポン刑事は出て行った。




「ケン、こう警察に度々来られると、みんな警戒するんだよ・・」




長介が言ってきた。正直、みんなの意見だろう。




「ごめん、早めになんとかするから・・」




そう言って仕事を始めたのだった。






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妄想第59話 三連鎖の謎

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タイサムウォンソー(死の三連鎖)・・・




確かにNokを中心にした人物で俺、加藤、ケンの3人が死んだはず。実際には俺はケンの中で生かされているわけで、肉体的に見てケンは死んでいないとも言える。




この関係をどう紐解けばいいのか。明智小五郎なら解るのだろうが、俺にはサッパリだ。




確かシャム姉妹のやり方は、人を落とし入れてから殺す。殺す事を「救う」とか、とんだサイコ野郎だ。あ、サイコレディか。




まず俺は、Nokに金を取られ騙され挙げ句の果てに、パスポートや財布などを失った。これはある意味どん底だろう。そして車に轢かれ、死んだ。つまり、救われたわけだ。




加藤は何にどん底に落とされたんだろ?俺と同じく、Nokに金を騙し取られたのかも。それと、加藤はケンに恨まれる程だったのだから、Nokとは俺以上に関係が深かったのか。



そして加藤はケンによって救われた。加藤のどん底は何なのかはわからない。




そしてケンはシャム姉妹が言ったようにどん底には落ちないまま、加藤を救った。これが誤算だったとか言ってたな。そしてPimによって救われた・・・のか?




おっと、Pimも絡んでるから考えてみるか。Pimはクスリでドン底なのかと思ったが、ケンを刺し殺した事がドン底だった。まだ救われて(死んで)はいない。




Pimも加えて紙に書いて整理してみた。




俺、ドン底あり、救いあり。救っていない。


加藤、ドン底不明、救いあり。俺を救った。


ケン、ドン底無し、救いあり。?加藤を救った。


Pim、ドン底あり、救い無し。ケンを救う。




となる。む・・・4人じゃん・・・




三連鎖ってのはどういう意味だ・・連鎖だから・・・三つ巴の関係ってのは解る。




しかも、「ドン底」も「救われる事」も「救う事」の3つ全てが絡み合っていないと連鎖とは言えないはずだよな?




つうと、加藤と俺の関係も何か絶対あるはず。俺は彼を全く知らないし、何だろう・・・




全てが絡み合っていると言うなら、俺を救ったのは一体、誰なんだ。ケンか?加藤か?Pimなのか?




ここである仮説が思い浮かぶ。




もしかしたら加藤が俺を轢き逃げしたのでは?




彼はMokに対する何かで、心が弱っていたとすれば、そこにシャム姉妹が付け込んで俺を救わせたのかも・・・




そうなると加藤は「人を轢き殺した」と言う、Pimと似たドン底となるはずだ。




そう仮説して、もう一度整理する。




俺、ドン底あり、加藤に救われた。まだ救っていない。だから△


加藤、ドン底あり、救われた。俺を救う。要件満たして○


ケン、ドン底無し、Pimに救われた。加藤を救う。ドン底が無いまま死んで×


Pim、ドン底あり、救われていない。ケンを救う。救われてないから△




むぅ・・・




あっ!・・俺ってスゲェ・・・繋がった・・




ケンはドン底にならずに救われた(殺された)ので、この時点で連鎖の対象にならない。




そう言う意味では、俺も救ってないのだから対象外。しかし、シャム姉妹によって記憶を引き継いだまま、ケンに移り三連鎖の資格を持ったことになる。



そして加藤は要件を全て満たし、1人目の連鎖は完了。




Pimはドン底とケンを救ったが、まだ救われていない




要するにケンを除外すると、俺がPimを救えば、俺と加藤、Pimで三連鎖が完成するのだ。




シャム姉妹はなんつー、手の込んだややこしい救い方してんだよ・・・



つうと、俺も結局のところハナからシャム姉妹の掌の上で踊らされていたのか・・・




三連鎖を成立させるには、俺がPimを殺さなければならない。これからシャム姉妹は俺に彼女を殺すよう、どんな手段でも使ってくるだろう・・・




もしかしたら彼女とは側にいない方が良いのか・・・そんな思いがよぎってきた。




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