意外と綺麗な白ベースの部屋。コンドミニアムというのだろうか。その部屋の片隅でコーラを飲みながらタバコを吹かしている俺が居た。
部屋の時計は1時を過ぎたあたり。シャワーから出てきた彼女が冷蔵庫から新しいコーラを出して一気に飲み干した。
「あなたもシャワー浴びたら?」
「う、うん・・・」
彼女の名前はPimと言うそうだ。タニヤの路地で目覚めた俺は彼女に声を掛けられ、この部屋に居る。
あのシャム双生児の姉妹の夢を見て最初に見た人がPimだった。Pimは倒れたように寝ていた俺を見たときに、何かを感じて声を掛けたと言っていた。
「いつもはこんな事しないんだけどね」
部屋には幾つもの小さな仏像とお札のようなもの、そしてキティちゃんグッズが所狭しと並んでいた。
「本当にいいの?俺の事知らないでしょ?」
「ははは、知ってるよwww」
「え?マジで??」
「うん、お店で何度か見たよ?ヌンをいつも指名してたでしょ?私一回か二回、ヘルプであなたに付いた事あるんだよ」
直ぐに理解した。ちょうど1年くらい前、俺を二股にかけて最後は連絡も取れなくなって店にも現れなくなった子だ。
「ああ、あの店の子か。まだそこに勤めてるの?」
「ううん、今は違う店で私は勤めてるの。ヌンはどうしているかわからない。彼氏と結婚したとか言ってる子が居たような・・・」
「そっか・・・それとごめん、君の事は・・その・・ほとんど記憶無い・・」
「ははは、大丈夫だってw私も当時は目立たないし、日本語全くダメだったからねー」
「それにしてもあなたタイ語めちゃくちゃ上手になったよね。相当彼女に教えてもらったんでしょ」
「は???」
俺が言いたかった事、Pimはめちゃくちゃ日本語が上手いねって。
「Pimと俺って今、何語で話してるの?」
「え??wwタイ語でしょwww」
「・・・マジか・・・」
シャム姉妹が言ってた支援てこれの事なのか。確かに雑音ですら日本語で聞こえてたような気が・・・
「ね、早くシャワー浴びてきなよ、少し汗臭いよ?」
「う、うん、ありがとう・・・」
小さいながらも綺麗で清潔なシャワールーム。結構生活は潤っているように見える。髪型も肌の色も日本人好みのスタイル。結構売れっ子なんだろう。
シャム姉妹がPimを俺に会わせたのは間違い無いだろう。それ以外考えつかないし。するってえと、Pimは今、不幸せって事なのか。経済的には大丈夫そうだけどな・・・
シャワーを浴び終え、扉を開ける。
「下着は置いてあるのを使って。貴方のは洗って置くから」
一瞬Pimの下着を使うのかとドキドキしたが、男物のトランクスと柄のTシャツが洗濯機の上に置いてあった。
多分元彼か誰かの物だろうが、自分の脱いだ下着をもう一度着るよりはマシだ。お言葉に甘える。
そして何気なく姿見を見て思わずズッコケ、洗濯機によろめく。
「大丈夫ー?」
「は、はいー」
(だ・・・誰ですか?貴方は・・・)
鏡に映る自分の姿。精悍な若者と言うか、30歳前後で筋肉質な体型、チンコも心なしデカイ。髪もフサフサやん・・・全く気付かなかったよ・・・
これもシャム姉妹の支援ってやつか。つうか、この人誰www
鏡の前で色々確認しているとPimが脱衣場に入ってきた。
「何時までもそこで何してるのよww洗濯機回したいんだけど・・・」
「あ、ごめん」
部屋に戻ると飲みかけたコーラをひと飲みし、タバコに火をつける。彼女もタバコを吸うらしく、使い古されたガラス製の灰皿がちゃぶ台のようなテーブルに置かれていた。
「ね、前に俺を店で見た時も今の姿と変わってない?」
「うん、変わらないねー。直ぐにあなたって分かったもん」
うーん、俺は変な世界に紛れ込んだのか。それとも過去を含めて現実が変わったのか。
それを確認する術は今は無い・・・
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部屋の時計は1時を過ぎたあたり。シャワーから出てきた彼女が冷蔵庫から新しいコーラを出して一気に飲み干した。
「あなたもシャワー浴びたら?」
「う、うん・・・」
彼女の名前はPimと言うそうだ。タニヤの路地で目覚めた俺は彼女に声を掛けられ、この部屋に居る。
あのシャム双生児の姉妹の夢を見て最初に見た人がPimだった。Pimは倒れたように寝ていた俺を見たときに、何かを感じて声を掛けたと言っていた。
「いつもはこんな事しないんだけどね」
部屋には幾つもの小さな仏像とお札のようなもの、そしてキティちゃんグッズが所狭しと並んでいた。
「本当にいいの?俺の事知らないでしょ?」
「ははは、知ってるよwww」
「え?マジで??」
「うん、お店で何度か見たよ?ヌンをいつも指名してたでしょ?私一回か二回、ヘルプであなたに付いた事あるんだよ」
直ぐに理解した。ちょうど1年くらい前、俺を二股にかけて最後は連絡も取れなくなって店にも現れなくなった子だ。
「ああ、あの店の子か。まだそこに勤めてるの?」
「ううん、今は違う店で私は勤めてるの。ヌンはどうしているかわからない。彼氏と結婚したとか言ってる子が居たような・・・」
「そっか・・・それとごめん、君の事は・・その・・ほとんど記憶無い・・」
「ははは、大丈夫だってw私も当時は目立たないし、日本語全くダメだったからねー」
「それにしてもあなたタイ語めちゃくちゃ上手になったよね。相当彼女に教えてもらったんでしょ」
「は???」
俺が言いたかった事、Pimはめちゃくちゃ日本語が上手いねって。
「Pimと俺って今、何語で話してるの?」
「え??wwタイ語でしょwww」
「・・・マジか・・・」
シャム姉妹が言ってた支援てこれの事なのか。確かに雑音ですら日本語で聞こえてたような気が・・・
「ね、早くシャワー浴びてきなよ、少し汗臭いよ?」
「う、うん、ありがとう・・・」
小さいながらも綺麗で清潔なシャワールーム。結構生活は潤っているように見える。髪型も肌の色も日本人好みのスタイル。結構売れっ子なんだろう。
シャム姉妹がPimを俺に会わせたのは間違い無いだろう。それ以外考えつかないし。するってえと、Pimは今、不幸せって事なのか。経済的には大丈夫そうだけどな・・・
シャワーを浴び終え、扉を開ける。
「下着は置いてあるのを使って。貴方のは洗って置くから」
一瞬Pimの下着を使うのかとドキドキしたが、男物のトランクスと柄のTシャツが洗濯機の上に置いてあった。
多分元彼か誰かの物だろうが、自分の脱いだ下着をもう一度着るよりはマシだ。お言葉に甘える。
そして何気なく姿見を見て思わずズッコケ、洗濯機によろめく。
「大丈夫ー?」
「は、はいー」
(だ・・・誰ですか?貴方は・・・)
鏡に映る自分の姿。精悍な若者と言うか、30歳前後で筋肉質な体型、チンコも心なしデカイ。髪もフサフサやん・・・全く気付かなかったよ・・・
これもシャム姉妹の支援ってやつか。つうか、この人誰www
鏡の前で色々確認しているとPimが脱衣場に入ってきた。
「何時までもそこで何してるのよww洗濯機回したいんだけど・・・」
「あ、ごめん」
部屋に戻ると飲みかけたコーラをひと飲みし、タバコに火をつける。彼女もタバコを吸うらしく、使い古されたガラス製の灰皿がちゃぶ台のようなテーブルに置かれていた。
「ね、前に俺を店で見た時も今の姿と変わってない?」
「うん、変わらないねー。直ぐにあなたって分かったもん」
うーん、俺は変な世界に紛れ込んだのか。それとも過去を含めて現実が変わったのか。
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